2025年10月31日(金)
雨である。電車で大学に行く。気力・体力がダメなのだが、そうも言っていられない。月末までにルベーグ積分の講義ノートの第4回〜第6回の分をアップロードすると宣言しているのだ。第4回「外測度」の内容は一昨日に書いたので、とにかく第5回「可測集合」の内容を書く。ルベーグ可測集合の全体がすべての開区間を含む可算加法的集合族になることの証明を書き、可測集合に対しては測度が可算加法性をもつことの証明を書いた。そうするうちにオンライン会議の時間が来た。この会議はやたらとスケジュール調整が難しく、俺は30分しか顔を出せない。授業開始時刻ギリギリまでいて、1〜2分遅れて解析学の講義に行った。カーネル法による回帰問題の解法を紹介し、線形回帰モデルや多項式の当てはめがカーネル法の問題設定の事例になっていることを説明したが、思うようにうまく説明ができず、線形回帰モデルの話が無駄に難しかったかもしれない。講義が済んだら、ルベーグ積分の講義ノート作りに戻る。今度は第6回「可測関数」のノートを書かねばならん。ルベーグ可測関数の性質について書くのだが、さて、そもそも定義をどうしたものか。
とかなんとか言いつつ、ノルマ未達成のまま飲み屋に寄って帰ったりしているからどうしようもない。それでも帰宅後にちょいとがんばって、どうにか今日のうちにやるべきことはやった。いやいや、こういう綱渡りはよくない。というのも、ギリギリまで先延ばしするというのは、いざというときに自分が身体を壊さないと、暗黙のうちに仮定するということだからだ。なにしろ俺は身体を壊さないように節制するなどということとは無縁の生活をしている。だから、せめて仕事のほうは計画的にやるべきだ。うん。そのほうが幸せに近づくような気はする。明日の自分をあてにするのはよくない。
2025年10月30日(木)
やるべきことはたくさんあるが、気力・体力がダメで、いろいろのことが進まない。せめてお惣菜作りはやっておこう。
2025年10月29日(水)
電車で大学に行きかけたが、乗換の駅に降り立ってみると、あまりに天気がよいので、そこからは歩くことにした。なんというか、マイペースというか穀潰しというか、俺はそういう人間なのだ。
午後に卒業研究ゼミをやった。いまは前原昭二『記号論理入門』の第7章を読んでいる。5人の学生が自分たちで進め方を決めて自主的に学ぶムードができている。俺としては、時たま口を挟む程度で、たいてい見守っているだけだ。年によってゼミの雰囲気は違うが、去年と今年はいい感じで進行している。
ゼミのあとはルベーグ積分の講義ノート作りをやる。ルベーグ外測度の定義と基本性質について書いた。区間の外測度が長さと一致することの証明が思いのほか難しい。今月中にルベーグ測度の定義と可測関数の性質まで書いてしまわねばならんので、明日はこれにかかりきりになりそうだ。
さて今日は、二十数年来の知人二人から、とても久しぶりに、そして偶然にもほとんど同時に、連絡があった。用件はどちらも、自分の主宰する合唱団の演奏会とか自分が音楽を担当しているミュージカルの公演とかの案内だったが、こちらのことを覚えてもらっているだけありがたい。合唱団の演奏会の日はちょうどその時間に他の約束があって残念ながら行けない。ミュージカルにはぜひ行かせてもらおう。
2025年10月28日(火)
午後の解析学の講義は、そろそろ応用編に進む。今日は回帰分析の数学的なセッティングの説明をした。留学生対応のために講義ノートと板書を英語にして、日本の学生のために日本語で喋るのだが、ときどきゴッチャになる。特に、英語で書いている板書のところどころに日本語で用語の和訳などの補足説明を書こうというときに漢字が思い出せなくて困った。決して難しい漢字ではない。「防ぐ」とか「柔軟な」とか「考慮する」とか、その程度の漢字が書けないので恥ずかしかった。日本の学生さんたちに「こいつバカ」と思われたかもしれない。まあしゃあない。次回から回帰分析にカーネル法を使うという話に入る。ようやく面白くなってくるよ。
夜はピアノのレッスンに行く。発表会に向け、表現をどうすべか〜という件について、自分もいろいろ言ったし、先生からもアドバイスをもらった。それでこそ音楽教室なのだ。それはそうなのだが、今年も昨年と同様の事情で、ほんまに発表会に出演できるのかどうか流動的になっている。まあ昨年の教訓 を活かして、出演キャンセルはギリギリまでしないのだけど。
2025年10月27日(月)
朝食をとり、自転車で出かけ、朝のうち非常勤の講義をする。午後は3年生のセミナーをやる。きょうは無理に早起きした感じなので、あまり調子が出ない。自分の数学の勉強の手が止まってしまっていてそれも気になるが、身体が言うことを聞かなくては仕方がない。それほど体力があるわけじゃないので無理せず健康に気をつけるべきだ。というわけで、そろそろ上着の用意をする。
夕方に帰宅して、すっかり定番になった切り干し大根の煮物とひじきの煮物を作りおきする。
2025年10月26日(日)
どうやら未明に起きて勉強する変な癖がついてしまったようだ。これは改めないと昼間の仕事に支障が出る。
カーネル回帰分析の一般論と簡単な事例、リプレゼンター定理までを、どうにか英語で講義ノートに書き終えた。本当はこのあとの多変量ガウス分布の応用(ガウス過程回帰)の話が難しく、かつ面白いのだが、そこへ触れるのは回帰問題と分類問題へのカーネル法の応用の概要を話したあとにする。
2025年10月25日(土)
わははは。夜中にがんばると翌日がつらいねえ。もう若くないんだから身体を大切にしなくちゃ。とかなんとか言いながら、どうにか午前中に月曜日の非常勤の講義の準備を済ませた。第6回の講義は「仮説検定」がテーマで、全15回のうちでいちばん難しいし、準備にあたっては内閣支持率の変遷の有意差検定を手計算でやり直さねばならず、けっこう大変である。
午後には小雨の降る街に出て、ちょいとした用を済ませたあと、地下BALに行ったり一色楽器に行ったりしていた。
2025年10月24日(金)
午後の講義では、ガウスカーネルの話に入り、ガウスカーネルの生成する再生核ヒルベルト空間では生成元たちが線形独立であることの証明まで進んだ。いよいよ次回あたりから応用の話に入らねばならない。ちょいとがんばって講義ノートを準備する。
帰宅して夕食後も、解析学の講義の内容を考える。線形回帰モデルの話をちゃんとするか省くかと考えているうちに、実数係数の1次式全体のベクトル空間が再生核ヒルベルト空間に見えはじめた。というか、確かにそうだ。実数係数の高々 \(n\) 次の多項式の全体は \(n+1\) 次元のベクトル空間をなすが、これを \(\mathbb{R}\) 上の関数の空間と思えば、ちゃんと再生核ヒルベルト空間になる。たとえば2次式の空間の場合に、 \(f(x)=a_2x^2+a_1x+a_0\) と \(g(x)=b_2x^2+b_1x+b_0\) の内積を \(\langle f,g\rangle=a_2b_2+a_1b_1+a_0b_0\) と定めればカーネル関数 \(K(x,y)=x^2y^2+xy+1\) のもとで再生核ヒルベルト空間になることはすぐに確かめられる。なかなか面白い。多変数の1次式の空間も同様に考えれば再生核ヒルベルト空間なわけで、そうすると、線形回帰モデルはカーネル法による回帰の特殊ケースということになるな。面白い面白い。
などとコピー用紙の裏に計算しながら面白がっている間に、真夜中をすっかり回って3時前になってしまった。さすがに寝ないと身体に悪いぞ。
2025年10月23日(木)
気持ちのよい秋晴れの日になった。洗濯を済ませ、自転車で大学に行く。授業はないが、オンライン会議が1件ある。他に大きい仕事はなく、小さい仕事がいろいろある。まあ、いつものような日である。明日の解析学の講義に備えてオンラインの講義ノートを更新せにゃならんので、それにかなり時間を割いた。統計とか機械学習とかの微妙に専門外の内容について英語で作文せにゃならんのでけっこう大変である。ただ幸いなことに、『データサイエンスと機械学習』 (東京化学同人, 2022年)という本の原著者が自身のウェブサイト で英語の原書のPDF版を公開してくれている。訳本を持っているので、原書をダウンロードして大いに参考にさせてもらう。
まあそんなわけで、自分の数学の勉強は全然できなかった。
2025年10月22日(水)
朝夕めっきり涼しくなったのできょうから長袖で大学に行く。小雨である。途中の乗り換え駅まで電車で行ったが、市内電車が混みそうだったし、雨も大したことなさそうなので、そこからは歩くことにした。
午後に卒業研究ゼミと学部の会議がある。卒業研究ゼミは前原昭二『記号論理入門』の第7章に入った。発表者くんの学びという意味で有意義だったと思う。ゼミと会議のほかはどうもやる気が出なくてダラダラと過ごした。本当ならそんな時こそ自分の数学の勉強なり講義の準備なりをすべきなのだけど。
ピアノの発表会の日が昨年同様 出勤日になる可能性が浮上してきた。だけど今年は昨年の教訓を活かして、ギリギリまで出演キャンセル表明はしないでおく。というか、この先しばらく(というのは定年までの数年間だが)毎回こういう話になる可能性が高い。どうしようもないと思うけど、どうにかしてほしい。
Apple Music で発表会の出し物(バッハの3声のインベンション第2番ハ短調 BWV788)のいろいろな演奏をチェックしてみた。15小節目の16分音符のパッセージの2度目のAをフラットにしている演奏が多く、なんとなく違和感がある。
2025年10月21日(火)
おっといけない。月曜の夜か火曜の朝に「て日々」を更新することにしていたのをすっかり忘れていた。
午後には解析学の講義をした。正定値カーネル関数の話をして、ムーア・アロンシャインの定理の証明の途中で時間が来た。今週金曜日に続きをやるが、そろそろガウス・カーネルを論じるセクション5の内容を準備すべきだ。というわけでイソイソと手を動かす。自分の数学の勉強の時間はとれない。
夜にはピアノのレッスンに行く。この曲で何をどうしたいのか、まだハッキリしない部分が多い。発表会までそれほど間がない。なんとかしなくてはならない。
レッスン後少し飲んで帰宅し、大量に溜まった紙ごみ、とくに段ボールの処分をした。
2025年10月20日(月)
今日はだいぶ涼しい。早めに家を出て、歩いて非常勤の授業へ行った。今日のテーマは「推定」だ。毎年この時期に内閣支持率の世論調査を題材に区間推定の考え方を話すのだが、去年も今年も首相の交代の時期にあたっていて、この話が少しやりにくかった。
午後に3年生ゼミをやった。発表者くんはちゃんと準備をしてきているのに妙に自信なさげで、要所要所でこちらの顔色を伺った。それはよくない。ここまでは大丈夫だし、大丈夫じゃなくても怒ったりはしないから、いちいち人の顔色を伺わなくていいと注意せざるを得なかった。
あとは自分の数学の勉強で、シンドラーとゼーマンの論説の長いセクション1をようやく読み終えた。セクション9まであるから健康第一でがんばろう。
2025年10月19日(日)
シンドラーとゼーマンの論説でfine structureの勉強を続ける。この論説はそれなりに詳しく書いてあると思うけど、それでも細部がええ具合に省略されているところもあり、そういうところでは頭を使う。
明日は朝から授業なので、夜は早めに寝てしまう。
2025年10月18日(土)
ちょっとだけ数学の文献を読んで、午後の遅めに街に出かけた。堀之内公園に行ったら、芝生広場でテナーサックスを練習している人がいた。東のあずまやのあたりではアカペラの練習をしている若者のグループがいくつかあった。なんだか幸せな感じの午後だ。ジュンク堂書店に行ったが、何も買わない。それからいつものように一色楽器で油を売り、夜は少し飲んで帰った。
2025年10月17日(金)
給料日なので母親と息子にそれぞれ仕送りをし、そのほかいろいろの資金の移動をする。歩いて大学に行ったらちょいと汗ばんだ。風は涼しいのだが日差しは思いのほか強かったのだ。
午後には解析学の講義で再生核ヒルベルト空間と正定値関数の例と一般論をいろいろ話した。帰宅後にチリコンカンを作り置きし、来週月曜日の非常勤の講義の準備を一段落させた。
2025年10月16日(木)
授業のない日は自分の数学の勉強ができてありがたい。シンドラーとゼーマンの論説を \(\Sigma_1\) スコーレム関数の存在証明のところまで読んだ。この先、いよいよ fine structure theory が本格的に始まるわけだ。
ちょっと引いた視点から見ると、ゲーデルの \(L\) における \(\aleph_1\)-ススリン木の存在証明はダイヤモンド原理で素直にでき、かつ、\(\aleph_2\) におけるダイヤモンド原理の証明もまあそれなりに素直にできるが、\(\aleph_2\)-ススリン木の存在証明をしようとすると、それだけではなんだか道具が足りない、いままでどおりのやり方で素直に進もうとするとうまくいかない、それでどうするか、というところから fine structure theory が必要になってきたと考えられる。
あるいは、\(J_\alpha\) に対する \(\Sigma_1\)-スコーレム関数の存在証明は帰納的関数の理論で使われる方法を応用してうまくいくが、じゃあ \(\Sigma_2\)-スコーレム関数の存在証明はどうかというと、この方法ではダメで、いままでどおりのやり方で素直に進もうとするとうまくいかない、それでどうするか、というところから、fine structure theory が必要になってきたとも考えられる。
素直にまっすぐに行こうとしてうまくいかなくて、それからどうするか、そこからが、本当の数学の始まりなのだ。俺はいつもここで考えるのをやめてしまう。だからいつまでも本当に面白いところにたどりつけない。そんなだからいい歳をしていつまでも「生徒さん」なんだ。簡単にあきらめてはいけない。間違っても, 勉強が面白くなる手前で投げ出してはいけない。
楽器の練習だって、はじめのうちは、つまらなくてじれったい。それを我慢して続けないと、面白いところにたどりつけない。ありがたいことに、バッハのシンフォニア第2番を弾くのがこのごろようやく面白くなってきた。来月下旬の本番までがんばろう。で、数学の勉強が面白くないときは(たまに楽器の練習をしながら)やっぱり数学の勉強をしよう。
ピアノの練習の話。ローランドのデジタルピアノの音色をいろいろ替えながらシンフォニア第2番をくり返し弾いてみて、やっぱり俺の楽器はピアノじゃないと思った。テシマ先生には内緒だ。だからといってピアノをやめる気は、いまのところない。いろいろ考えたり試したりの末、俺は管楽器の人間だと思ったという、それだけだ。
もともと、ピアノを習い始めた理由は、ピアノが弾けるようになれば、管楽器でパート譜を演奏しているだけより、音楽をより深く理解できるはずだという期待があったからだ。その期待が裏切られたわけではない。だが、ピアノという楽器にも、ピアノという楽器特有の事情があって、弾いていればそれに振り回されることも多い。ピアノを弾くだけで音楽そのものに深く迫るという経験ができるわけでは必ずしもない。それに、音楽を深く理解する努力をこのごろは俺自身がそれほどしていないじゃないかと反省している。好きなオーケストラ曲の音源を聴きながらスコアを読むということも最近はしていない。一時期ずいぶん重宝した記譜ソフトの Finale はなくなったけど、代わりに MuseScore なり Lilypond なり使えばいいし、いまでもその必要を感じないわけじゃないのに、使い方を勉強していない。まったくひどいもんだ。ピアノで音楽を理解したいというなら、出たとこ勝負のコード弾きで歌伴ができるくらいのことはめざすべきだ。
つまり、数学でも音楽でも、努力してその道に通じるということでは同じことなのだ。ごめんなさい。生きてるうちは努力します。
2025年10月15日(水)
昨晩あまり寝ていないので調子が出ないが、弁当を作って自転車で大学に行く。大学についても、まだなんだか体が眠っている。ひとまず一昨日までに作ったルベーグ積分の授業資料3回分をMoodleに掲載して受講者に連絡した。この時点で午前10時すぎ。隣の中学校の音楽室からサックスの音が聞こえてきた。「テイク・ファイブ」である。ということはきっと、いつぞや一色楽器で会った あの少年に違いない。なかなか音に艶がある。がんばってるなあ。俺も見習わなくては。しかし生のサックスの音色なんか聞こえてくると、気になって仕事が手につかん。
昼休みになると、今度は大学のキャンパスからトランペットの音が聞こえてきた。「バグス・グルーブ」である。ジャズ系サークルが屋外セッションをしているのだろう。なんとなくのどかでいい感じのお昼どきだ。
午後は卒業研究ゼミをやる。前原昭二『記号論理入門』の第6章を終わらせた。午前中曇っていた空が、ゼミをやっている間にすっかり晴れた。
2025年10月14日(火)
わりかし久しぶりに弁当を作った。自転車で大学に行く。火曜日だが、月曜日の時間割で授業をする日である。なので午後に3年生ゼミをやる。述語と集合の対応関係、論理演算とベン図などなどの話だった。空いた時間には数学の勉強をちょっとだけする。Lを生成する基本関数 (rudimentary functions) の性質について考え、詰まったところでテキストを読んだ。そのほか、いくつかメールのやり取りをし、ハラスメント予防に関するオンライン研修を受けた。きょうはピアノのレッスンはない。
2025年10月13日(月) スポーツの日
ああ、スポーツの日なんて名前になってしまって。いや、そんなことはよろしい。祝日といえども非常勤の講義はある。今回のテーマは「データのばらつき」だ。五数要約・箱ひげ図・四分位範囲・分散・標準偏差と説明し、正規分布について紹介した。喋ってみると、だいぶ時間が余ってしまった。
授業を済ませて、本務校の自分の研究室に移り、昼まで休む。帰宅して昼食のあと、ルベーグ積分の講義資料の第1回から第3回までを仕上げた。明日は月曜日スケジュールの授業の日だから次の再生核ヒルベルト空間の講義は金曜日である。今日明日はどうにか自分の勉強の時間が取れそうだ。というわけで、シンドラーとゼーマンの「集合論ハンドブック」の記事を、ジェンセン階層の定義のところまで読んだ。いろいろ細かい確認作業が多いけどサボらずにやろう。
2025年10月12日(日)
朝のうち集中してピアノの練習をした。その後、エルベで鶏肉を買って、ひさしぶりにカレーを作った。今回はまあ、上手くできたと思う。
午後、いつものように外で飲んで、夕方に歩いて帰る。スーパーに寄ったついでにムスメへのお土産にプリンを買ったら、そういう日に限って横断歩道でコケた。頭も打っていないし、かすり傷だったので心配はないが、プリンはぐちゃぐちゃになった。ムスメよすまぬ。
帰宅してひと寝入りしてから、深夜に鶏肝の生姜煮を作り、豚バラ肉の角煮を作った。数学の勉強はできてない(汗)
2025年10月11日(土)
ルベーグ積分の講義資料づくりを進めた。さしあたり第1回〜第3回の講義ノートを作る。俺は解析学の専門家ではないから、実解析学でルベーグ積分がどのように活用されるかを語るのにふさわしい人間ではない。むしろ、長らく集合論を勉強してきた者であるから、そういう視点からの議論を遠慮せず入れていこうと思う。そのように腹を括ったら、第2回「集合演算」と第3回「可算加法的集合族」の内容はそれほど苦労せず書けた。第1回は「ルベーグ積分をなぜ学ぶのか」というタイトルで全体の概要を述べる。ここではどうしても、実解析学でのルベーグ積分の使われ方を多少なりとも語らねばならない。これを読んで納得してもらえたら講義の目的が概ね果たせたことになる、そういう内容を目指して書く。楽ではないが楽しんで書こう。
しかし、自分の数学の勉強の手が止まっている。これではいかんな。
2025年10月10日(金)
今日も歩いて大学に行く。午後に解析学の授業をして、リースの表現定理の証明を済ませた。そのあとは、第2クォーターの大学院向けの講義とは袂を分って、再生核ヒルベルト空間(RKHS)の議論に進む。授業の終わり頃にRKHSの定義をしたが、おそらくこれだけでは皆何のことやらわからないだろう。俺だって最初はわからなかった。
あとは月曜日の非常勤の授業の準備をした。私立大学の常で、非常勤先では原則祝日も授業をするのだ。非常勤講師としては休日出勤の手当がつくわけでもなく代休がもらえるはずもないが、まあ仕方がない。
2025年10月9日(木)
木曜日は授業がない。歩いて大学へ行く。昼間は明日の解析学の講義ノート作りにおおむね費やした。行列のアダマール積とか再生核ヒルベルト空間に関するムーア=アロンシャインの定理とか内積空間の完備化の構成とか。やってると面白いけど、授業の尺にいい具合に収めるにはいろいろ取捨選択をせねばならんだろうなあ。それと、ルベーグ積分の非同期遠隔授業の第1回〜第3回の資料を来週水曜日までに出すという自主的な〆切を設定したので、これもがんばらねばならん。というわけで、自分の数学の勉強の時間が取れるかどうか。いやそんなこと言ってないでなんとかせねば。
2025年10月8日(水)
くもり空である。自転車で大学へ行く。11月8日に例年どおり「数学・数理情報 公開講座」というのを開催するので、そろそろ県内の高校に告知を出さねばならん。研究室でチラシと案内状を100枚ばかりプリントアウトする。
午後は卒業研究ゼミである。論理式の置換法則や、ド・モルガンの法則などを扱った。午前中曇っていた空はゼミの間に秋晴れとなった。
夕方、帰り道にスーパーに寄ってコメやら何やら食材を買い足す。家に戻る頃に小雨がパラついた。台風が近づいているようなので、まあ仕方がないな。
2025年10月7日(火)
朝、飯を炊き、洗濯をする。きょうもいい天気である。
アメリカ数学会AMS がStudent Mathmatical Library というシリーズを出している。その1冊 (第88巻) である M. Ram Murty and Brandon Fodden, “Hilbert's Tenth Problem” American Mathematical Society (2019) というのをチェックしてみる。いい本のようだ。卒研ゼミかどこかで使えないかな。
歩いて大学へ行く。地方祭の本宮の日だが、街は思いのほか静かだ。
午後には解析学の講義で、ベッセルの不等式で等号が成立する場合の話と、閉部分空間への直交射影の話をした。直交射影の存在の証明を前期第2クォーターの講義とは少し違う筋でやった。金曜日には連続線形汎函数についてのリースの表現定理の証明をやって、そのあとは再生核ヒルベルト空間の話に進む。
集合論のいわゆる fine structure theory の勉強を始めた。最初の方では原初的・基本的という意味の rudimentary の略で rud という用語が頻出する。それで斉藤洋の『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズのことを思い出した。第5作の『ルドルフとノラねこブッチー』 (2020年)は未読だったので、Kindleで読む。
夜にはピアノのレッスンに行った。表現のギクシャクしたところをいろいろ指摘していただいた。押忍。がんばります。レッスン後は歩いて帰宅。秋の月夜の徘徊者。月に浮かれたピエロ。
まあ、ただ浮かれて歩いていたわけではなくて、推移的集合のrud閉包がまた推移的集合になるということの証明を考えながら歩いていたのではある。
2025年10月6日(月)
いい天気だ。自転車で非常勤の講義に行く。今日の授業のテーマは「代表値」だった。平均値・中央値・最頻値それぞれの特徴について話し、普通ってわからんよね、ということと、メディアで数値を見聞きしたらその数値がどういう代表値として出てきたかを考えてみよう、必要なら元データを見に行こう、と話した。
午後には3年生ゼミをやった。山田俊行『はじめての数理論理学』(森北出版)の第1章を読み進める。発表担当のKくんがうまく全員参加で進めてくれてたいへんよかった。おかげで幸先がよいスタートがきれた。このゼミは数学の内容もさることながら、受講者にゼミの時間を有効に使うことを覚えてもらい、来年度の卒業研究につなげるのが大事なのだ。
さてそろそろルベーグ積分の非同期遠隔授業の資料を作らねばならない。受講者リストが確定するのは明日だが、受講者は5名になりそうだ。
まあしかし、きょうは自分の数学の勉強がほとんどできなかった。明日からがんばらねば。
2025年10月5日(日)
昨晩の雨は上がったようだ。洗濯をする。今日も少し数学をやった。頭の中の棚卸しがずいぶんはかどった。
昨日の本番の前に、アルトサックスのネックのコルクがはがれているのに気づいていたので、午後には一色楽器にメンテナンスに持ち込んだ。昨日の大人の音楽会のスタッフから写真をもらった。演奏中の自分の立ち姿を写真で見て、改めて、髪が白くなったと思った。
夕食はムスメが作ってくれた。夕食後に豚バラ肉の角煮を作ったが、今回のはちょっと味付けが薄いかもしれん。夜は月が明るくきれいだった。
2025年10月4日(土)
きょうもあんまり天気がよくない。ごにょごにょと数学をやる。夕方になって調子が出てきたところで、出かける時間だ。
きょうはなにせ、楽器店主催の「大人の音楽会」の当日なのだ。いままではピアノ教室の発表会と同系列のイベントとの認識でずっとピアノを弾いてきたが、今回はじめて、サックスで出演させてもらう。だが、例によって、あんまり練習できていない。練習できてないなりに、どわ〜っと気合いでやるしかない。
で、演奏してきた。ピアノの手島先生の伴奏で、出し物は桑田佳祐が書いて原由子が歌った「花咲く旅路」と、往年の映画の主題歌「慕情」だった。出来は、未熟ではあったが、まあまあである。サックスだと、ピアノの時ほどは緊張しないのが面白い。オープニング福山さんのサックスの演奏ですでに感激してしまった。やっぱり俺は管楽器が、サックスが好きだな。久々に登場の田内さん夫婦のヴァイオリンと常連の川村さんのフルートに楽器店の両田さんがピアノで加わったクァルテットも、なんだか暖かい、いい音がしていた。東京から帰省中のアラサー美女矢野さんと松山の好男子足立さんがピアノ連弾で「花のワルツ」を弾いた。とても迫力があった。この二人はそれぞれソロでも演奏した。どちらもやっぱりすごい。玉貫さんのジャズピアノも相変わらず素敵だった。いや、楽しい楽しい。あと、なんと、矢野さんは俺の『位相空間のはなし』(日本評論社)を買ってくれたそうだ。ありがたいなあ。こうなったら次回もサックスで、しかもできればテナーで出たいなあ。いや、次の出番は教室の発表会だから当然ピアノを弾くのだ。出し物は、前から言っているとおりバッハのハ短調のシンフォニアである。しばらくはこれに注力しないとね。
終演後しばらくティータイムでみなさんとおしゃべりして、お開きになって帰ってきた。軽い夜食のあと、チューハイのグラスを片手に、夕方に書きかけた数学のノートの清書を終わらせようとパソコンに向かったが、大急ぎで書いたメモの議論に大穴が空いていて、証明になっていなかったので、またしても夜中にひと仕事することになった。結果として無事に穴を埋められたのでよい。
2025年10月3日(金)
ぼんやりしているうちにもう金曜日だ。今週もいろいろやり残している。
朝から雨である。電車で大学に来る。昨日の晩に思いついた疑問点に関連して本を調べたりするが、どうも調子が出ない。来週の非常勤の講義の準備をしているうちに、解析学の講義の時間になった。火曜日に書いたとおり、この授業では板書を英語にして、英語の用語や決まり文句を日本語で解説しながら進む関係上、日本語で喋りまくるときのスピード感は出ない。そこでもうスピード感が出ないことに居直って、ゆっくり丁寧にやる。今日は中線公式、極等式、直交性の定義とピタゴラスの公式、正規直交系の定義と、ベッセルの不等式の証明まで済んだ。
金曜の午後の授業が済んで、1週間分のデューティが終わったが、どうも気が晴れない。さっき言ったとおり、やり残したことも多いし、天気もぐずついているし。まあ、そういうときこそ、じっとしていないで何か活動するべきだ。ごそごそごそ…
帰宅して、夜遅くに今週月曜日に実施した非常勤の小テストの採点をした。いつものように答案を読んで点数を入力していくのだけど、Pythonで書いた自作スクリプトが今まで起こさなかったエラーを起こして、362人分の採点結果が消えてしまうという事故に見舞われた。os.path.exists でファイルの存在を確認した直後に os.unlink で削除しようとしたところ、os.unlink が「ファイルが存在しない」エラーを吐いたのだ。こうなる理由がどうしてもわからん。仕方がないからスクリプトに応急処置をしてやり直した。完全な二度手間だ。キッチンで茹で豚を作りつつ、真夜中過ぎまでかかって終わらせた。
そんなこんなで、今夜は自分の数学の勉強はあまり進まなかった。
2025年10月2日(木)
授業がない日なので、ちょっと現実逃避ぎみに、数学の勉強をしてすごした。大所高所からの大雑把な考察だけではなかなかうまくいかないことを実感した。やはり数学は手でやるものだなあ。
きょう2本ほど論文を読んでみて、俺が考えている古い問題(これまでも何度も書いてるから説明省略)にとって鍵になるであろうpointed perfect treeの構成はなかなか厄介な代物だとわかった。ふむ。さらに勉強しよう。
未解決だけど、忘れ去られたような問題で、MathSciNetを検索しても関連する文献がほとんどヒットしない。だから、競争相手はたぶんそれほど多くない。そもそも研究者の世代交代にともなって問題の文脈自体が忘れられた、あるいは捨て去られたような趣がある。もちろん簡単な問題ではないし、攻略しようとしている俺にとって学ぶべきことはとても多い。そして、解ければ面白いはずだ。だから、俺のような人間が研究者人生の残り時間で取り組むにはちょうどいい問題だと思っている。運よく解けてもあんまり注目されないかもしれないけど、んなこたぁかまわない。
夜になってからもやし炒めを作って食い、明日以降のために、切り干し大根の煮物とひじきの煮物と鳥肝の生姜煮を作った。
2025年10月1日(水)
ようやく徒歩通勤できる季節がやってきた。天気がよかったので、大学まで歩いたら、気分はいいが、少し汗ばんだ。
午後に後期最初の卒業研究ゼミをやった。前原昭二『記号論理入門』の5章を読んだ。交代で3人が発表し、みなそれなりに丁寧にやってくれた。とはいえ、第5章を読み終えるには至らなかった。まあ来週もがんばりましょう。
帰りも歩いた。いつものように、散歩と買い物を兼ねてゆっくり帰る。