て日々

2025年6月

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昨日あまり食事もせず、そういえば薬も飲み忘れていたので、きょうはちょっと調子が出ない。だがそうも言っていられない。些少ながらボーナスを頂戴したので、いろいろの支払いをする。郵便局へ行って浄化槽協会に昨年度分の検査代金を納め、市役所へ行って今年分の固定資産税を納め、楽器店に行って向こう半年分のピアノ教室の月謝を納めた。朝のうちに自転車で回ったが、天気がよくて日差しが強く、朝10時の時点ですでにかなり暑い。

午後は大学でいたってのんびりと作業した。本当はあんまりのんびりしていてはいけないのだけど、さりとて無理もできない。さいわい夕方になって退勤するころにはだいぶ涼しくなっていた。

青空文庫で豊島与志雄の短編を読む。先日『文豪と酒』に収録された「秦の出発」を読んで気に入ったので、昭和22年に同時に刊行されたという「秦の憂愁」「塩花」「波多野邸」を読んだ。続けて「非情の愛」「後記」を読まねばならないが、これは明日にする。

一週間家をあけて、帰ってきてみれば、どうやら四国はすでに梅雨明けしているらしい。

さっさと日常に復帰しなくてはならない。洗濯をして、昨晩水に浸しておいた大豆を煮た。それからエルベに食材を買いに行った。いつものカレー作りをして、それから、明日以降の弁当のためにお惣菜の作り置きもしておきたい。切り干し大根の煮物を作り、ひじきの炊いたのを作り、鶏むね肉の蒸し焼きにしたやつを作った。しかし、ひじきを炊こうというのに油揚げを買い忘れたのは不覚であった。

ホテルで朝食のあと、仙台駅で妻と別れて、それぞれの家路をたどる。たどるのだが、俺は航空便を予約したときにポカをやっていて、仙台→伊丹便は12時半に伊丹に着くのに、乗り継ぎの伊丹→松山便が18時発ということになってしまっている。5時間半あれば、伊丹から松山まで電車で帰れてしまうくらいだ。まあ、予約してしまったものは予約してしまったのだし、変更するよりは、待ち時間を楽しいことに使おうと考えた。で、ぼんてんぴょんと山形さんに連絡して、伊丹に来てもらった。どちらとも、かなり久しぶり(5年半ぶりくらい?)に顔を合わせる。3人で定食を食い、空港内のカフェで昼間からワインを飲みながら積もる話をした。おかげで退屈しなかった。ありがたいことだ。

2人には、仙台空港で買った笹かまぼこをお土産にお渡しした。仙台空港では、そのほかに牛タンの真空パックを買ったが、さてこれはどうしようかな。

今回の旅のお供の文庫本は、長山靖生(編)『文豪と酒 — 酒をめぐる珠玉の作品集』(中公文庫)だ。16人の作品を集めたアンソロジーだが、べつだん酒がテーマの作品を集めたというわけではなく、たいていの収録作品では、酒は小道具とか背景にすぎない。だが、これはこれで楽しい。収録作品のうちで、岡本かの子「異国食物抄」や吉行エイスケ「スポールティフな娼婦」や高見順「馬上侯」や豊島與志雄「秦の出発」などは気に入った。いっぽう、堀辰雄「不器用な天使」や梶井基次郎「冬の蝿」は、ちっぽけなこだわりを後生大事に抱えている肥大した自我という感じで痛々しく、面白くなかった。しかしものは考えようだ。これらの作品が書かれた時代のこの国のこの社会では「カフエの女給さんへの恋愛感情を持て余して悶々とする」とか「山奥の温泉宿で病んだ自我を抱えて人知れず鬱々とした日々を送る」ということが、ものすごく新鮮で意味のある行動だったのかもしれない。それらが現在ではもうほぼ無意味だという、時代の変遷というだけのことなのかもしれない。

朝5時前に目がさめたら、講義ノートで昨日まで証明がついていなかった(ので、迂回していた)部分の証明が、頭の中でできていた。またまた、あわてて講義ノートを更新した。といっても、元ネタである Moschovakis の本にある議論をいまの文脈にどう適用するかがわかった、という程度のことで、たいしたことではない。

9時ごろホテルを出発した。昨日までぐずついた天気が続いたが、きょうは晴れ間が見えた。9時半に控え室に入る。山の中のビルの11階という場所にある控え室であるから、眺望もいいし、窓を少し開けると、鳥たちの声が遠くに聞こえ、爽やかな風が吹き込んでくる。そういう部屋で気分よく講義の準備をさせてもらえて、ありがたい限りである。

11時半ごろまできょうの講義の準備と、講義ノートの最終版の仕上げと、レポート課題の段取りをした。きょうのテーマは優良 \(\mathbf\Pi^1_1\)-スケールというものの構成と、それを用いたNovikov-近藤-Addisonの一意化定理の証明である。難しい話になるのでゆっくり話すが、昨日までより手書きメモの枚数は少ない。時間が余った場合のために、\(\mathbf\Pi^1_1\)-ノルムの具体例をいくつか説明できるようにしておこう。まあ、受講者もこちらもいいかげん疲れているし、早めに終わってしまっても文句は言われないと思うけど。

昼食は横山さんと一緒に数学研究棟近くの もみじダイニング という学食で食べた。飯を食いながら少し数学の話をした、算術の証明論などを研究している人の目から見ると、ZFCとPAのモデルの構造にはかなり似たところがあるらしい。それで、算術のモデルの理論とくに超準モデルの理論などの知見を、集合論のモデルに適用することで、集合論のいろいろの独立命題についての新しい知見が得られる可能性がある。かつてデイナ・スコットがベルの集合論の本の序文に、連続体仮説などの独立性といっても、だいたい1階論理のモデルを作っているだけだが、1階論理というのは弱すぎる、などと書いていた。これについては2011年9月9日の日記にも書いた。集合論のモデルを算術のモデルの理論と比較しながら考えることで、スコットの言ったような発想も自然に出てくるのかもしれない。ここには追及すべき何かがある気がする。だが、集合論の専門家はZFCのモデルをなかなかこういう視点で見ない。というのは、1階論理のいろいろなモデルを考えるだけでも十分たくさんのことができて仕事になるというのがひとつ。それと、巨大基数公理を用いることで、ある程度は高階論理の集合論を取り入れた研究ができていることがひとつ。

そして午後には4日目の講義。スケールの理論を用いたNovikov-近藤-Addisonの定理の証明を、どうにか無事に終わらせ、レポート課題を出して、千秋楽を迎えた。話し終えたらすぐに、受講生の一人から、今日の山場である Moschovakisの一意化補題 に俺がつけた点集合族の性質の仮定が不十分だという指摘があった。昨日は演習問題にした命題の仮定に不要なものがあるという指摘を受けた。長丁場の集中講義だったが、熱心に聞いてもらっていたようだ。やりがいのある仕事だった。ありがたいありがたい。—— なお、レポート課題を出すにあたっては「配布した講義ノートの間違いを指摘してくれれば加点する。間違いを直してくれればさらに加点する。」と書いておいた。

俺が仙台まで来たので、1年半ぶりに夫の顔を見てやってもいいかと、妻が秋田のとある地方都市からわざわざ出てきてくれた。泊まっているホテルで1泊だけ同室させてやってくれるように話はつけてあったが、俺が講義をやっている最中にホテルに到着して、部屋にも入れずロビーで待っているという。そりゃいけない。講義終了後に急いで戻り、なにはともあれ荷物を部屋に入れた。ウチアゲの席を用意してもらっているので、すぐに二人で出かける。個室・炉端料理かこいや仙台駅前店に、俺と妻、横山教授、山崎准教授、見村准教授、それと博士課程の学生さん1名という6人がつどって、笹かまぼこ・長茄子漬け・ホヤ・三角揚げ・牛タンと、地元のうまいものを食べ、東北の酒を飲んだ。仙台に来るのはたしか3度目だが、いままでになく堪能させていただいた。

講義ノートの謝辞に、俺はこう書いた:

今回の集中講義の実施にあたって横山啓太教授に大変お世話になった. たいへんお忙しい中でありながら, 到着した日のわたくしの居場所についての配慮とか, 毎日の昼飯や晩飯の心配まで, いろいろ心を砕いていただいて, とてもありがたかった. 木曜日の夕食のあとの車中で, 学生さんたちを交えて「論文の謝辞に何を書くべきか」という話をひとしきりしたことを, ちゃんと覚えてますよ. 横山さん, それにすべての受講生を含む東北大学のみなさん, どうもありがとうございます.

いや本当である。感謝感謝。それに、わざわざ遠いところを出てきてくれた妻にも感謝。おかげで、ひさびさに夫婦水入らずの、ちと早い七夕の夜となった。

仙台に来たからには book cafe 火星の庭 に行ってみたい。11時開店で、ホテルからまっすぐ歩けば30分かからない。ただし、10時までにはホテルの部屋を出ねばならない。まあ、いろいろ寄り道して行くことにしよう。

9時半ごろホテルを出て、まずはJR仙台駅の伊達政宗公騎馬像を探す。AppleのマップでもGoogleマップでもすぐ近くに表示されるのに、駅前のロータリーをぐるぐる探し回ってもどこにも見当たらないと思ったら、駅ビルの3階の食堂街にあるという。それでは見つかるはずもない。ともあれ騎馬像の写真を撮って妻に送って、それで10時くらいになったので、駅前通りを北へ歩き、花京院交差点を越えて定禅寺通りに入り、ほどなく火星の庭についたが、開店時間まではどうしようもない。錦町公園のベンチでMacBook Proを広げて、きょうと明日の講義内容を見直す。

11時の開店と同時に 火星の庭 に入る。古本屋がカフェを兼ねている。なにしろ小さな店なので、本の品揃えは決して豊富ではない。ひととおり見せてもらってから、コーヒーを注文する。コーヒーはオリジナルの「火星の庭ブレンド」をネルのフィルターで丁寧にドリップしたもので、澄んだ飲み心地でなかなか美味しかった。全体に、手作り感のあるいい佇まいの店だった。

歩いて仙台駅にもどる。途中でAER1階の丸善をひやかし、4階の文具の杜でボールペンの替え芯を補充して、地下鉄で青葉山キャンパスへ移動した。控え室に入ってひと息入れたのが13時ごろだ。

今日の講義では整礎な木を使った \(\mathbf\Sigma^1_1\) と \(\mathbf\Pi^1_1\) の構造の解析について話し、ススリンの定理を証明した。ここまでにボレル同型やら整礎な木のランク関数やら、いろいろの道具が出てきたが、これらがすべて明日の近藤の定理の証明に用いられる。

夕食は学生さんたちを交えてラーメンに行った。今夜は、明日に備えて早く寝よう。

きょうも昨日と同じくらいのペースで出かけ、9時半ごろに控室に入った。午前のうちにきょうの講義で話すことをまとめ直して、やれやれ、明日のことも少し考えよう、となった時点で、明日話す範囲で大事な補題をひとつ講義ノートに書き忘れていることに気がついた。書き忘れているのに、あとのセクションでしっかり使っているのだ。急いで講義ノートを更新した。

集中講義2日目では、まず、すべての不可算ポーランド空間が互いにボレル同型であることを証明した。次に \(\mathbf\Sigma^1_1\) 集合の定義をめぐる議論をして、いろいろの閉包性 (closure properties) を示した。結果として、ボレル集合はすべて \(\mathbf\Delta^1_1\) であることがいえた。これの逆 (ススリンの定理) を示すのが、明日の目標である。

講義の途中で、あれれ大事なこと (\(\mathbf\Sigma^1_1\) 集合のボレル可測写像による逆像がまた \(\mathbf\Sigma^1_1\) 集合になること) をこれまた講義ノートに書き忘れていると思って、少し慌てたが、講義を終えてからよく見直したら、ちゃんと書いてあった。手書きのメモに書き忘れていただけだった。そんなこんなで、きょうも俺はアホである。

夕食は横山教授と山崎准教授との3人で長町のショッピングモール内の寿司屋 うまい鮨勘 に行った。初めてホヤを食べた。日本酒が飲みたくなる味だが、横山さんの運転で連れてきてもらっているので、夕食の時は酒を遠慮する。ホテルに戻って洗濯をして、シャワーを浴びて、それから講義の準備を進めて、まあ、ひととおりのことを終わらせて、あとは寝るだけになってから、ホテルの自販機で買った酒を飲んだ。明日は午前中にちょっと行ってみたいところがあるので、準備を前倒しで終わらせたかったのだ。

朝9時に宿を出た。街のどこかでコーヒーなど飲みながら準備をしようかとも思ったのだが、なにしろ不案内なので、仙台駅から所在なく地下鉄に乗った。すぐに青葉山に着いてしまった。そうだな。せっかく控室を使わせてもらえるんだから、準備はそこでやろう。理学部キャンパスのコンビニで飲み水を買い、9時半には控室に入った。先日までに作った講義ノートを元に、お昼までに今日の分の講義計画をざっと手書きした。

仙台の地下鉄東西線はずいぶん深い地下を走っているようなのに、広瀬川をわたるときだけ地上に出てすぐまたトンネルに隠れる。理由はわからないけど、面白いものだ。東北大学の理学部キャンパスにはセブンイレブンがあり、パンやお茶の他にお酒も少しは置いている。ニッカ宮城峡シングルモルト7,000円なんてのがあるが、これも大学生が買うことを想定して置いてあるんだろうか。いずれにせよ俺には目の毒だわ。そういえば、理学部の建物内には数学科や物理学科の学生がそれぞれ主催するビアパーティの告知の張り紙がしてあったりする。愛媛大学理学部と風土がだいぶ違うようだ。

お昼は横山教授の案内で青葉山新キャンパスの Buddy's Table に行った。ビーフカレーを食べた。とてもマイルドなカレーで、ビーフの旨味はあったが辛さは全然感じず、むしろビーフシチューかストロガノフみたいだった。まあそれはそれでよい。

控室にもどって講義の準備を続ける。きょうはポーランド空間の定義と例、任意のポーランド空間がベールの零次元空間(無理数空間)の連続像になることの証明、ボレル階層の定義と普遍集合の概念などを話す予定。

ちょっと早いが14時半に会場の川井ホールに向けて移動開始した。数学研究棟近くには生協の売店がある。それほど広くもない店内の小さな書籍コーナーは理系の本に特化していて、なんと拙著『「集合と位相」をなぜ学ぶのか』(技術評論社, 2018年)を置いてくれている。ありがたいことだ。

講義は15時からの3時間だ。さすがにぶっ通しでやる気はしないのだが、気づけば勢いで100分弱話していたので、10分ほど休憩をはさんだ。その時点でA4の裏紙に14枚用意した手書きメモのうち12枚をすでに話してしまっていて、再開後は30分も話すことがなかった。あいかわらず、ペース配分ということを考えないアホである。あと30分くらいアドリブで続けてもよかったのだが、公開した講義ノートに書いた証明の細かいところの数字合わせを間違えている疑惑が発生したので、やめておいたのだ。細かい修正をアドリブでやりながら話すのは難しいからね。夜は駅の近くの飲み屋で一人で晩飯にして、酒も少しだけに止めて、早めにホテルに引っ込んだ。講義ノートの中身を再チェックして、少しのあいだ明日の準備をやった。

というわけで、飛行機を乗り継いで瀬音ゆかしき杜の都(←©さとう宗幸さま)こと仙台にやってきた。きょうはひとまず数学談話会で発表する。といっても、最近の研究結果などあるはずもないので、前にどこかに書いた \(\mathrm{ZF}+\mathrm{AC}_\omega+\ell^1\)の回帰性 が無矛盾であるという話をした。いろいろギリギリになってから準備したわりに、というか、だからこそというか、まあまあの感じで話せて結果オーライだった。

夕食は利久で牛タン等々をご馳走になり、サッポロ赤星を飲んだ。もう一軒ということでブリティッシュパブHUBで何人かでテーブルを囲み、ギネスのハーフパイントを飲んだあたりで体力の限界を感じたのでお開きにした。なにしろ今朝は5時半起きだったからね。だけど、そこからホテルまで歩くのがまたひと仕事で、宿にたどりついたときにはけっこうクタクタ。シャワーを浴びて生き返った感じだった。

ともあれ、招いていただいただけでもありがたいのに、ずいぶん暖かい歓迎をうけて感謝感激。このうえは、明日からの集中講義をきちんと務めてお返ししよう。

軽い朝食のあと、きょうも講義ノート作りをやる。不可算ポーランド空間が互いにボレル同型であることの証明は書けた。ルージンの単射定理は書いても話す時間がない気がするけど、やはり書いておきたい。そう思ってゴリゴリ書いたけれども、必要十分条件の「必要」のほうしか書けなかった。ふむ。まあ仕方がないか。ともあれ、28ページ弱のPDFファイルをネットに置いた。集中講義の受講者には火曜日にURLを告知する。一般公開はまた改めて。

明日からの仙台行きに、手土産の一つも用意していこうと思って。新空港通のTsutsumiというパイ専門店で洋菓子を買ってきた。コミセンの図書館の本の返却期限は次の土曜日で、松山に戻ってくる予定の日だから、きょうのうちに返却してしまう。

荷造りをどうするか。5泊もするとなると、水曜なり木曜なりに洗濯をするにしても、ある程度の着替えを持っていく必要がある。

午前中はそれなりに真面目に講義ノート作りをやった。午後もゆるゆると続きをやり、夕方には例によって一色楽器に油を売りにいった。夜はまた真面目に講義ノート作りを再開して、あとは不可算なポーランド空間どうしが互いにボレル同型であることの証明を残すのみとなった。でも、できればルージンの単射定理(ボレル可測単射によるボレル集合の像はまたボレル集合である)の証明も書きたい。というわけで、明日もあきらめずにやる。

午前中の大学院の授業では、ヒルベルト空間と完全正規直交系の話をした。もうすこしペースを上げないと、面白い話に入らないうちに回数が尽きてしまいそうである。午後はまた講義ノート作りの続きをやる。夕方に歯医者に行った。

午前中は講義ノートづくりを続ける。ようやく頭が回りはじめた感じだ。午後は久々の卒業研究ゼミで、前原昭二『記号論理入門』の第3章を片付けた。教育実習で鍛えられて帰ってきたばかりの学生たちはゼミの発表のときの声の張りが以前とぜんぜん違う。いやほんと、訓練は大事だ。

夕方からは関西から仕事の旅行でやってきた旧友・岩田直樹くんを連れて、びんび家本店→ロープウェイ街の向井酒店の角打ち→歩行町のゴスペルという順で、松山の名店を案内した。喜んでもらえたので俺も嬉しかった。岩田くんと会うたびに、あの時代にあの高校のあの部活を経験できた俺たちがどれほどラッキーだったかという話になる。本当にあれがその後の人生の糧になっていると俺も思う。ソプラノサックスを持っていってゴスペルでちょっとだけ音出しさせてもらった。河野通明さんという中世の瀬戸内の豪族みたいな名前のセミプロのサックス奏者にもお会いできて、充実した夜だった。よかったよかった。こんなふうに、生きててよかったと思える日もたまにある。人生の潤いというやつだ。だから、明日からまた頑張ろう。

講義ノートのいちばん大事な最後の Kondô-Addison の一意化定理の証明はどうにか書けた。次はそこから遡って、いろいろの準備を書かねばならん。まだまだ大変だ。

集中講義の講義ノートを作るのだが、沖縄のときのノートの焼き直しでは前半だけに限ってもいろいろ具合が悪い気がしてきた。しゃあないが、なんとか間に合わせねば。

給料日とていろいろの資金の移動。今月も苦しいけど、ボヤいていても仕方がないので明るく行こう。夜はピアノのレッスンに行った。ろくに練習ができておらず恥ずかしい。帰宅して夜中まで家で講義ノート作りの続きをしていたら妻から連絡が入った。来週の金曜日、集中講義が済む日に仙台まで出てきてくれるそうだ。ありがたいありがたい。それと、演奏旅行中の岩田直樹くんから連絡が入った。明後日にまた一緒に飲めそうで、これまたとても楽しみ。なので明日のうちに講義ノート作りをできるだけ進捗させたい。けどきょうはもう疲れたから寝る。

来週の集中講義の準備で、なかなか議論がうまく繋がらないでいた部分がようやく繋がった気がする。これでストーリー全体が貫通、というか頭の中で一本の道に繋がった。いまから巻き上げて、今週中になんとしてもハンドアウトを書いてしまわないと。まあ、前半部分に関しては、一昨年の2月に那覇で話したときのハンドアウトの始めのほうを焼き直そう。

夕方からでぃぐセミナーに Discord を介して出席した。発表者は山添くんで、groupwise density number という \(\omega\) 上の組合せ論的な基数不変量と Turing degree に関連して現れる naTc という \(\sigma\)-イデアルの additivity number に関係があるという話だった。

今朝は就職活動をして最後に合否を直接言い渡される直前まで到達する(そしてその時点でなぜか靴をはくのにモタついて恥をかいた)夢をみて目が覚めた。朝食にそうめんを食った。家でダラダラしていたら、書留が届いた。なんだろうと思ったら来週の出張に関連してマイナンバーを提出せよという話だ。なんだかめんどくさいが、謝金が源泉徴収されていないともっとめんどくさいことになるのは経験済みである。近所のスーパーのコピーサービスを利用して、マイナカードのコピーを様式に貼付し専用封筒に厳封して送り返す。

ここ最近、カズノさんが落ち込み気味らしい。普段はこちらからあんまり声をかけないのだけど、連絡をとって昼飲みに誘った。行き先は、二番町と三番町の中間地点あたりにある 呑み屋さん せっさたくま だ。ちょうどよく雨が止んで、夏らしい日当たりの午後になった。『おじさん酒場』に影響されて、初めて焼酎のホッピー割りを試した。ううむ。悪くはない。しかしなんか知らんが俺の飲む酒ではないな。焼酎なら俺は単なるソーダ割りかレモン酎ハイがいいわ。それはともかく せっさたくま は気軽に飲み食いできるいい店だと思うので、折をみてまた行くことにしよう。もう一軒ハシゴすることにしてふしおんで白ワインを一杯だけ飲んだ。おなじみの開け放しのエントランス越しに見える、往来にあふれる夏の太陽の光が昼飲みらしくていい。うんうん。日曜日にはたまにこれくらいさせてほしい。

一昨年の7月1日2日の日記に、ヘミングウェイにとって1920年代のパリが移動祝祭日だったという話を書いたが、きょうカズノさんと話して気づいた。ヘミングウェイはパリの街が移動祝祭日だと言ったわけだけど、むしろ移動祝祭日は他でもないヘミングウェイ自身だったんだ。ということから振り返ってみれば、きょう本日ただいま大切なことは、パリに移住することでも都会暮らしにあこがれることでもない。いまここで自分自身が移動祝祭日になることだ。あの時に書いたことを、もう一度自分に問い直さねばならない。《いろいろ語っているお前は、クリエイティブといえるか。》

お休みなので朝寝して、油揚げを煮てきつねうどんを作って朝食にした。きのう退勤のときに研究室の窓を閉めて出たかどうか、心配なので見に行く。

天気は相変わらず思わしくないが、たまたま電車代を持ち合わせないので歩いていく。なかなかに蒸し暑い。気温は高くないが、不快指数が高いというやつだ。大学についてみると、窓はちゃんと閉めてあった。なあんだ。

きょう理学部では学生の親御さんが集まる「後援会役員会・総会」が開催される。後援会担当の役に当たっていない俺は、いかにも休日風に、少しばかり不良っぽい柄のシャツを来て行ったので、休日出勤の事務方と顔を合わせるのはなんだか恥ずかしかった。

いずれにせよ、窓がちゃんと閉まっているのを確認してしまえば、大学に長居する理由はない。汗が引くまでひと休みして、昼過ぎに退出する。

さてさて、そのあとはコミセンの市立図書館に行った。先週の土曜日の日記に「本を借りても読んでいる場合じゃなさそう」と書いた舌の根も乾いていないのだが、この間読んだ『おじさん酒場』にすっかり感化されたので、なかむらるみ『おじさん図鑑』(小学館、2011年)を借りに行ったのだ。合わせて太田和彦の本そのほか、酒場とおじさんに関する本ばかりを何冊か借りてきた。

昨晩また未明に目が覚めてなかなか眠れなかった。そのあと、おかしな夢をいくつか見た。

午前中に予定通り「解析学概論A」の授業をした。おおむね、昨日の日記に書いたとおりの内容だ。来週はこれに続けて、ベッセルの不等式で等号が成立している場合と成立していない場合をそれぞれ検討して、ベクトルの無限和と内積空間の完備性を定義し、ヒルベルト空間の概念を導入することになる。

午後には、先週火曜日の「数学の基礎」のテストを病欠した学生ひとりのために、追試験を実施した。雨が止んで薄日がさしたので、窓を開けて風を入れたら、涼しくしのぎやすかった。

ぐずつく天気の中を歩いて大学へ行く。明日には授業があるというのに準備にちょっとも身が入らない。一昨年と同じテーマで(ヒルベルト空間のコンパクト作用素の積分方程式への応用について)話す予定なので、一昨年の講義ノートをプリントアウトして目を通す。初回の明日は内積の定義から、中線公式、シュワルツの不等式、直交性とピタゴラスの公式、正規直交系とベッセルの不等式、といったあたりまで話すことになるだろう。再来週の集中講義の準備も思うほど進んでいない。おいおい、大丈夫なのか。

と、心配させておいて、ころっと話は替わる。

iOSの日本語入力メソッドは、「きょう」をきょうの日付たとえば2025/06/12に変換できるが、現在時刻を変換して入力する機能があるのかないのか、よくわからない。Siriに聞いてみたがMS-IMEの機能の説明を返してくる始末。「いまの時刻を入力する方法はありますか」と聞くと、いまの時刻を答えるし。まあ、時計を見て手入力しろという話ね。

時計やGPSの機能を備えたスマホだからこそ、「いま」を現在時刻の表記に変換し、「ここ」を現在地の地名に変換するなんてことが可能なはず、というか、技術的にはそんなこと朝飯前のはずなので、プライバシー保護問題とか色々あって実装されていないのかもしれない。

不便が正しいわけではないが、便利だけで世の中を動かすわけにいかないということも、しっかり認識しておかなくては。

午前中は雨だったので電車で大学へ行って、事務のみなさんに岩国のお土産を渡し、研究室に戻って明後日からの大学院の講義のことを考えた。夕方には雨が止んだので帰りは歩き、それから歯医者に行った。

歯医者のあとにスーパーに行くのは、いつもどおりのパターンである。昨年のクリスマス以来店頭から消えていたナンが、気づけば売り場に戻ってきていた。季節商品ということなんだろうか。まあ、夏こそカレーという人は多かろうからなあ。ナンが戻ってきたのは嬉しいが、きょうは買わない。夜には切り干し大根の煮物と、ぶなしめじの佃煮を作った。

昨日の日記を書くためにマイアミ大学の数学科の教員一覧を見ていて、ポール・ラーソンさん、石宇哲也さんの他に、ローラ・アンダーソンさんの名前を発見した。俺の記憶に間違いがなければ、この人には日本で会ったことがある。平成3年(1991年)の夏だから、もうだいぶ昔のことだが、フィールズ賞受賞者の広中平祐博士が主催する若手研究者のためのセミナーに参加するため、他の国際色豊かな若者たちともどもローラさんが来日して、北海道に1週間ほど滞在したのだった。ローラさんは確か当時はマトロイドとかの代数的組合せ論を勉強する大学院生だった。セミナー後に会津若松を訪れたいという彼女がJRの駅へ切符を手配しに行くのに同道して少し手助けをしたような記憶がある。その後はとくに連絡をとることもなく34年が経過したわけだが、ともあれ、元気そうでなによりだ。

ラーソンさんは一昨日からこのホテルに泊まっているので、今朝の朝食会場で会ったらそういう話をして、さらに石宇さんの消息を尋ねようと思っていたが、俺が朝食に行ったのが早すぎたせいか、残念ながらお会いできなかった。

朝食後、部屋に戻って二度寝した。さて、松山に帰ろう。9時過ぎに宿をチェックアウトし、歩いてJR岩国駅に行く。1時間に1本の電車が毎時46分に出るだけのローカル線なので、30分ほども待ち時間になるかと思ったが、たまたま8時46分発の下関行きの電車が遅れていたので、タイミングよくそれに乗れた。あとは、柳井港でのフェリーの待ち時間がどうなるかだ。定刻では10時50分発、13時25分三津浜港着となっている。がっつり1時間待ち。電車にタイミングよく乗ったところで、待つ場所が鉄道駅からフェリーの港に替わっただけというオチだった。なに、どのみち田舎発・田舎経由・田舎行きのローカル小旅行だ。焦っても仕方がない。のんびり行くのが田舎の醍醐味よ。

今回の山口県訪問はずっと雨の中だった。瀬戸内の島陰が相変わらず烟っている。港の横手のセブンイレブンで缶ビールを買ってから、待合ロビーで『おじさん酒場』の続きを読みつつ船の時間を待つ。まあ時間帯的に順当に、来た時よりも乗り合いの衆がわずかばかり多そうだ。

というわけで、『おじさん酒場』を帰りのフェリーで読み終えた。とても面白くありがたい本で、しまいにはちょっとうるうるしてしまった。俺もマイペースで味のある酒場のおっちゃんになっていいのだと勇気づけられた一方で、男女の感性の違いというものを、改めて知らされたようにも思う。だが人間ひとりひとり思うことが違うのはもとより仕方がないことなのだ。感じたことを丁寧に言語化する努力を惜しまないことが、感性の違いを「溝」や「壁」にしてしまわないための唯一の道だと、この本に改めて教えられた。

続けて、シェフクリエート『料理は知識が9割』(オレンジページ 2025年)を手にとる。これからの人生を楽しく生きるためにも、なにしろ料理の腕を磨かねばならんからな。あと、楽器の腕も上げたい。そういう意味では、まだまだくたばりたくないのだが、実質的にはもうくたばっているようなもので、ううむ。なんとかせねば。

きょうはピアノのレッスンがない火曜日である。夕方からは、週末にできなかったお惣菜づくりをやる。いつものカレー、鳥肝の生姜煮、おからの炊いたやつ、手羽元のタンドリーチキン。

水産大学校の津久浦さんが開催する集合論セミナーが、きょう岩国で開催されるので、出向くことにした。朝5時半に起き、三津浜港から7時半の柳井行きフェリーに乗る。天気はよくないが、お出かけが楽しみだ。

旅のお供の文庫本は、山田真由美(文)なかむらるみ(絵)『おじさん酒場 増補新版』(ちくま文庫2021年)だ。居酒屋で酒を飲むおじさんたちを(あるいは、おじさんたちが好んで集まる居酒屋のほうに主眼があるのかもしれないが)好感とともに観察し、楽しく文章化・イラスト化する女たちがいることに嬉しい驚きを感じる。

柳井港から岩国まではJR山陽線で行く。3両編成の黄色い電車が海沿いの線路をゴトゴトと走る。車窓から見る島影は、雨に烟っておぼろだ。

30分ほどで岩国駅に着く。そこから錦川右岸の横山までバスで行ったので、往路は錦帯橋を渡っていない。吉香公園前で皆と合流して、長州屋の瓦そばで昼食をとった。観光地のメシは高くて困るがまあ仕方がない。持ち帰るお土産のお菓子を買ってから会場へ移動する。セミナーの会場はサンライフ岩国といって、かつての岩国城主吉川氏の屋敷跡の広大な土地に建つ小さな公共施設だ。2階の小会議室を利用する。窓の外の景色がなかなかに時代がかっていて趣がある。

セミナーはポール・ラーソンさんが日本を訪ねてきた機会をとらえて開催されたものだ。ラーソンさんはウッディン博士の高弟であり、オハイオ州のマイアミ大学で教える数学者だが、奥さんが山口県出身の日本人であることもあって、日本にはちょくちょくやってくる。

きょうは5件の発表を聴いた。パレンテさん、津久浦さん、ラーソンさん、あとの2件は日本の大学院生佐藤くん(神戸大)と西谷くん(静岡大)の発表だった。このごろ日本で集合論研究の若手がどんどん育っていて、嬉しく、ありがたい。セミナー参加者はこの5人の発表者のほかに、俺と依岡さんと、あとひとり若い外国の人がいて、総勢8名だった。

セミナー終了後は公園を逆方向に歩いて、錦帯橋を渡り、バスでJR岩国駅まで戻って、そこから歩いて麻里布町の「季節料理 彩さい」へ移動して、皆で夕食をとった。津久浦さんがどうやって見つけたのか知らないけど、この店は大当たりで、美味しい料理と酒で皆大満足だった。その後、依岡さんとラーソンさんと俺の3人で河岸を変えて「養老の瀧」で軽く飲み直し、夜10時半ごろに宿に到着した。

昨日の晩、スーパーで鶏ガラを50円ほどで買ってきた。きょうの昼はこれでスープをとって、中華麺を茹でて、ラーメンにする。

夕方から、明日の出張に持っていく手土産を買いに行った。まずフジグラン松山の1階を訪ねたが、結局はセブンスターの一六本舗で一六タルトを買った。

遅い朝食のあと、アイテムえひめの県立図書館(仮設)に本を返しに行ってきた。これから3週間は本を借りても読んでいる場合じゃなさそうなので何も借りないが、読んでみたい本はたくさんあるので、メモをとって帰り、家でAmazonの「ほしいものリスト」に記録した。もっぱら初心者向けの料理本と、あとメディアリテラシー関連の本だ。料理本のなかには、Kindle Unlimitedの読み放題に含まれているものもあったので、そういうのはデバイス(iPhoneとMac Book ProのKindleアプリ)にダウンロードする。とはいえ、ビジュアル重視の料理本はKindle版でも固定レイアウトで、どうしても文字が細かくなる。iPhoneの小さな画面ではとてもじゃないが判読困難だ。MacBook Proで表示しても、本によっては老眼鏡が必要なくらいである。いや、たとえ判読できても、キッチンにノートPCは持ち込みにくい。まあ、読んでメモをとってからキッチンで作業することになるだろうな。おかげで、紙にプリントされた料理本のありがたみがわかった。

昼にはご飯を炊いて今週分のカレーの残りを食ってしまう。明後日の月曜には岩国に出張なので、次のカレー作りは火曜日以降に延期しよう。

夕食後はなんとなくApple Musicでサム・テイラーを聴き、青空文庫で芥川龍之介『藪の中』を読んだ。Apple Musicのサム・テイラーのプレイリストは5時間以上あるから、かけっぱなしで、こないだから読みかけの斎藤環『生き延びるためのラカン』(ちくま文庫)を夜中までかかって読み終えた。芥川の『藪の中』はこの斎藤本の中で言及されていたので読んだのだ。

午前中「数学の基礎」の金曜クラスの期末テストをやった。今月中に火曜と金曜合わせて240人ほどの答案を採点せねばならない。今月は出張やらいろいろあってわりかし大変だな。午後はいくつか電話やメールのやりとりがあったが、基本のんびりと過ごした。

今年度はじめて受けもった「数学の基礎」の授業では、受講生(たいていは大学1年生)から何度か「証明を上手に書くコツみたいなのがあるんですか」という質問を受けた。証明をうまく書く《コツ》はない、仮にあったとしても、口頭で伝えられるものではないと、俺は思う。だいたい、大学で学ぶことに関して、これさえつかめばあとは万事スムースとなる《コツ》なるものがあるとか、ましてそれを簡単に伝授してもらえるとか、むなしい期待はせぬほうがよい。

普通の数学者のみなさんに同意してもらえるかどうかわからないけど、俺は証明は作文だと思っている。ほかのジャンルの作文と同じく、他の人の書いたものに関心をもって、たくさん読み、自分でも書いてみて、それを人に読んでもらう。そういうことを繰り返さないと、書けるようにならない。だとすれば、大学1年生になったばかりの君たちがまだうまく書けないとしても、それはまあ当然のことだ。決して諦めてはいけない。

自転車で大学へ行く。きょうもいい天気で暑くなりそう。午前中、先ごろ定年退職なさった石川保志さんの談話会があり、そのあとには慰労会と称した昼食会がある。談話会のテーマは不連続なジャンプをともなう確率過程だった。為替とか地震とか機械学習とか、いろいろな場面に応用があるらしい。話題豊富で面白い話だった。慰労会の仕出し料理もなかなか美味しかった。

午後には、一昨日の「数学の基礎」のテストの欠席者のための追試をやった。学生さんが答案を書いている背後で、俺は今月下旬の集中講義の構想を練った。

夜にはモンクに関家マスター(Gt)と石本さん(Pf)のライブを聴きに行った。

iOS18.5になってから、うちのiPhoneの純正メールアプリがどうも不調だ。次のシステムアップデートで直ると思いたい。

とかなんとか言いつつ、きょうは昨日と打って変わって天気がよい。文字どおり雲ひとつない晴天で、ありがたいことだ。昼間3時間ばかり外で作業をした。気温はせいぜい23℃なのだが、日差しが強いところへ、庭仕事とて長袖シャツを着ていたから、ちょいと汗をかいた。

夕方には歯医者に行った。上の左右の糸切り歯の隣の2か所を処置してもらった。まだ下の歯にも虫歯があるらしいので、来週以降も歯医者通いは続く。時間もかかるお金もかかるが、まあこれは仕方がない。

先日から右脚が不調なのだが、ふと気づくと立っているときに右足のつま先がちょっと外向きに曲がっている。生まれつきなのか、これまで何度か経験した怪我やなんかの影響なのか、よくわからないが、意識して右足の足先の向きを直して歩いているうちに、脚の痛みがすこしマシになった気がする。ううむ。だが脚のねじれが痛みの原因とは限らない。素人考えでヘタなことをして歩けなくなったりしては元も子もないので、これは一度医者に診てもらったほうがいいかもしれない。きょうは自宅の近所をウロウロしただけなのだが、歩数や消費カロリーはけっこう伸びて、歩数計カウント13,640歩。

雨が降っている。といってもたいした量ではない。電車代をケチって歩いて大学へ行く。気圧の関係か何か知らないがどうも右脚が不調だ。だが歩けないほどではない。

きょうは「数学の基礎」火曜日クラスの期末テストをやる。クォーター制の授業なのでこんな時期だが期末である。それ以外の時間は今月下旬の集中講義の準備をする。MoschovakisのテキストとShoenfieldのテキストを参照して、近藤-Addisonの一意化定理の証明の肝の部分をやっつけた。これを目標地点として、そこから遡るように \(\Pi^1_1\) 点集合の構造の理論を準備していこうという作戦だ。

夕方には雨がやんだ。ピアノのレッスンにも歩いていく。やっぱり脚が不調なので、途中で鎮痛剤代わり(?)に缶ビールを投入した。先生ごめんなさい (というのは他でもない、先生も大のビール好きなのだ)。きょうもシンフォニア第2番である。何か所か指遣いを再検討する必要がある。まだまだ弾けてはいないが、だいぶ楽譜が頭に入ってきた感じがするので、これからもがんばろう。

少し迷ったが、ピアノ教室からの帰りも歩いた。結果、歩数計カウント17,935歩。移動距離13.76キロメートル。

朝から曇り空で天気は下り坂、気圧が下がり気味、そんな月曜日となると、どうも調子が出ない。調子が出ない中を、弁当を持って電車で大学へ移動。帰りは歩く。傘を持って大学を出発したが、雨はすこしパラついた程度で、結局傘は必要なかった。

きょうも天気がよい。ありがたいことだ。エルベに行って鶏もも肉と玉ねぎを買い、いつものカレーを作った。冷蔵庫を確認すると、お惣菜の作りおきがほぼ底をついていたので、あらためて食材を買い出しに行かねばならぬ。そういえばトイレットペーパーも残り少ないな。

というわけでスーパーに買い出しに行った。食材をひととおり買って気がすんで帰ってきて、鶏肝の生姜煮を作った。次にひじきと干し椎茸とキクラゲを水で戻してにんじんと油揚げを刻んで、さて、こいつらを煮る前にちょっとひと息と思ったところで、トイレットペーパーを買っていないことに気づくなど。まあ、これに関しては、あと数日まだ大丈夫だけど、メモ用紙を握りしめて買い物に行ったわりには、相変わらずマヌケである。

明日からまたお弁当を持って仕事に行かにゃならんので、今週も日曜の午後はクッキングタイムとなり、お惣菜をあと2〜3品作った。ジャガイモを茹でようと鍋に入れたところで、鍋フタのつまみが壊れて、急遽ホームセンターに替えのつまみを買いに走ったり、まあいろいろある。

料理をしている間はApple Musicでもっぱら松岡直也(ハートカクテルVols1&2、Splash&Flash 〜 遅い朝食にはビールを、An Affair to Remember、WELCOME、等々)を聴いていた。途中にちょっとマーク・ゴールデンバーグ(Spider's Web、鞄を持った男)を挟んだ。松岡直也のアルバムで一番好きなのは「午後の水平線」なのだが、これは夏本番までとっておきたい。