て日々

2020年10月

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天気がいい。朝のうちにいつもの温泉に行き、帰ってきてから洗濯。昼間はパワポのスライドづくり。夕方から地下BALに行くが、あまり話もはずまず、調子が出ない。早めに帰る。歩数計カウント8,048歩。

仮説検定についてパワポのスライドを作る。一日ろくに誰とも口をきかなかったが、夕方に3年生が数学の質問に来て救われるなど。歩数計カウント11,281歩。

午前中、教材開発の打ち合せ。これがいろいろな話が出て2時間にわたった。いや、まあ、別に苦痛じゃないのでかまわないわけだけど。

午後、統計的仮説検定について、どう理解しどう説明するかということをいろいろ考える。経営学部中心のオーディエンスに向けた適切な事例が欲しいところ。

夕方はフジグラン松山へ行って、紙ゴミを入れるコンテナと、少し食材を買って帰る。夕食後、田中久稔『経済数学入門の入門』(岩波新書2018年)を読み終えた。歩数計カウント11,292歩。

朝は非常勤のリモート授業。きょうのテーマは「データのばらつき」で、標準偏差の定義と意味づけについて、それから、正規分布について説明。

午後は大学で学部の会議に出たあと、研究室で一昨日の日記に書いたような偽相関の起こる確率を計算してみた。何かしらの数値を10年間、年ごとに追いかけたデータが1000セットもあれば、相関係数0.95以上の高い相関を偶然に示すようなペアが6組くらいあってもおかしくない、という結果が出た。なかなか楽しい。

定例休肝日。歩数計カウント9,391歩。

午前中、県立図書館に行った。

夜はピアノのレッスン。来週の火曜日が祝日なものだから、発表会当日までのレッスンは今回を含めてあと3回。例によって課題山積だが、こればっかりは練習を重ねて乗り切る他はない。

歩数計カウント13,173歩。

朝、いい天気なので溜まった洗濯を済ませる。マスクも忘れずに洗おう。こちらは手洗いだ。

昼間、昨日までの集中講義の成績をつけねばならないので、聴講者の作文を読む。「標準偏差はなぜ二乗してから平均をとるのか、絶対値の平均じゃだめなのか」という疑問が複数の方から出た。そこは確かに腑に落ちないところだ。これは関数解析でいうところの\(L^2\)と\(L^1\)の違いであり、二乗してから平均をとる\(L^2\)のほうが、どういうわけかカノニカル(正統的)なのだ。絶対値の平均をとる\(L^1\)では、\(L^2\)にない特異な現象がいろいろ起きるのだが、統計でもそうなのか、と言われると、どうにも答えられない。俺も修行が足りない。

その後、TylerVigen.comで紹介されているような奇妙な相関の事例をどう説明するかについて考えた。8月19日の日記でも触れたが、2000年から2009年までの10年間の、年ごとのアメリカ人一人あたりのマーガリン消費量と、メーン州における離婚率とは、相関係数が0.99の強い相関がある。そういう「おかしな相関」の事例が、このTylerVigen.comにはたくさん集められている。

この不思議な現象はこんなふうに説明がつく。学校の40人のクラスで、誕生日がたまたま同じである2人がいる確率は9割ある。50人のクラスなら97パーセントだ。論理的には「50人全員誕生日が別」という可能性は十分に考えられるのに、確率で考えると、そちらのほうが珍しい。それと同じことなのだ。世の中のありとあらゆるところでさまざまな統計がとられデータが集められている。50人のクラスどころの話ではない。やたら多数の統計データのうちでは、年ごとの数値が上がったり下がったりのパターンが10年の間たまたま一致するペアも、ていねいに探せば見つかるはず。それだけのことだ。ただし、それはあくまで、偶然の一致でこういうことが起きても不思議ではない、という意味であり、偶然であると断言できる、という意味ではない。マーガリンの消費量とメーン州の離婚率の間に本当に何か未知の因果関係がある可能性は排除されない。統計による判断には、どうしてもそういう歯切れの悪さはついて回る。そうは言っても、こりゃ偶然だろうけどさ。

夕方は、帰り道のとんかつ屋で夕食のおかずを買って帰る。歩数計カウント9,210歩。

集中講義2日目。この一連の講義はこのところ毎週会議を開いて開発している教材のテスト運用という側面もあるのだ。講義しながら、スライドなどの改善すべき点を思いつくこともある。そういうのは、休み時間にメモを取る。全体に、用意したスライドだけでは内容的に薄くて、だいぶアドリブでふくらませる必要があった。そのすべてを改めてスライドに盛り込むことはできない相談だけれど、ホワイトボードに補足的な図を描きながら説明したことなど、多少はスライドを追加・修正すべきだろうな。

受講者には毎時間、授業のテーマに沿った作文をしてもらった。2日で8コマ、各時間A4一枚だから、けっこうな作業量だったことだろう。最後までつきあっていただいて、ありがたいことであった。

講義が済んで、多少の達成感と、心地良い疲労を感じながら、一人ウチアゲと称して、いつもの地下BALへ飲みに行った。常連のヤマちゃんとケンイチローさんがいたほか、語学学校の社長のダグラスが偶然にも友人と2人でやってきた。ダグラスについては2011年10月2日の日記に少し書いた。そのときにも「15年ぶりに話をした」と書いたが、それからさらに9年。まったく思いがけぬ再会である。

昨日にも増してよく動いた。歩数計カウント18,672歩。

集中講義1日目。受講者は4名。広い講義室に、3密回避のため間隔を広げて着座してもらっている。きょう4コマ、あす4コマで1単位の講義を済ませてしまおうというハードスケジュールだ。

半年ぶりに対面授業ができたのは嬉しい。パワーポイントでスライドショーをしながら喋るのはオンライン授業と同じ。だが、対面授業は、身振り手振りがあり、受講者の表情が見える。そういうノンバーバル・コミュニケーションがある。スクリーンを指差して「この線よりこっちが…」とか「ここからここまでの幅のことですけど」とか、いろいろ融通が利くし、アドリブも入れやすい。

4名の受講者も熱心に聴いてくれて、終始気分よく話ができてありがたかった。

準備などを含め、よく動き回ったので、歩数計カウント17,099歩。

明日と明後日には、某所で集中講義をせねばならぬ。そのことが気になっていたので、今週はなんだか気持ちが浮き足立っていたな。きょうはハンドアウトを印刷し、簡単なデモの資材を準備した。午後には、いつもの教材開発打ち合せ会議。歩数計カウント10,771歩。

天気がよくない。朝から夕方まで雨降り。一日、自宅での作業。夕方からいつもの医者に行って薬を出してもらう。普段なら自転車で行くのだが雨では仕方がない。タクシーを利用した。帰り道でも雨は止んでいなかったので、バスを利用して帰った。そんなわけで歩数は延びず、歩数計カウント6,009歩。

朝は例によって非常勤のリモート授業。Microsoft Teamsでスライドを見せながらの解説をしたのだが、きょうはうっかり録画を忘れた。いやいや、リアルタイムで授業しつつその様子を録画して、朝の授業に参加できなかった受講者のために動画をサーバ(Microsoft Stream)にアップロードするというのがこの講義の方針なのだ。これは仕方がないので、録画のためだけに独り喋りで再演した。再演のときは、聴衆はいないし、原稿は読みなれているしで、ずいぶん早くしゃべり終ってしまった。

午後は大学に行って大学院のゼミ。定例休肝日。歩数計カウント12,898歩。

夜、ピアノ教室のあと、ひさしぶりに真夜中すぎまで街を遊びあるいて、歩数計カウント13,124歩。

倅の弁当を用意したつもりが、倅のやつ、あっちの家に弁当箱を忘れてきたらしい。こりゃいけない。俺も迂闊だった。昨晩のうちに確認しておくべきだった。仕方がないので弁当は俺の分だけにして、倅には昼飯代を現金で渡してやった。

午後、研究室に学生が2人たて続けに数学の質問に来た。

臨時休肝日。歩数計カウント9,236歩。

きょうは晴れた。昨日行けなかったいつもの温泉に行った。夜は倅が泊まりに来た。歩数計カウント9,327歩。

午前中雨だったのでいつもの温泉はあきらめる。午後には雨は止み、夜はだいぶ肌寒くなった。そろそろ重ね着ということをせねばならない。歩数計カウント9,355歩。

午前中、教材開発についてのオンライン会議。午後は少しだけPythonでコードを書いたりした。

《せやろがいおじさん》こと榎森耕助の初の著書『せやろがい!ではおさまらない』(ワニブックス)を読んだ。YouTubeでの彼のしゃべりの背景にある考えがよくわかる本だ。Twitterではせやろがいおじさんをフォローしているが、そういえば、YouTubeのチャンネル登録はまだだったな。

歩数計カウント12,303歩。

今朝はちょっと気づくことがあって、それで「悩んだら歩け」という格言が降ってきた。

夕方、仕事を済ませたあと、呼ばれて地下BALに行ったら、常連のおっさんたちゴールドメンバーが揃っていた。連中に言わせると、俺の受け答えがいつになく冴えていたそうだ。他にもいろいろなお客さんが来て楽しかった。歩数計カウント12,557歩。

今朝も自宅からオンライン講義。次回スライドづくりはほぼ進捗なし。非常勤先に出す書類、他大学から来たアンケート、職場のウェブサイト、そういう細かいことばかりやった。定例休肝日。歩数計カウント8,011歩。

天気がいいので洗濯。そしてピアノの練習。日中はこれといって進捗なし。夜はピアノのレッスン。一曲通して弾いたあとの、弾き直したときの音が最初から出ればいいですね、という話だった。ううむ。普段の練習が足りないからなあ。レッスン後、例によって地下BALに行ったら、しばらくしてカズノさんが来た。週末恒例の常連が集まってワァワァ騒ぐあれも楽しいけれど、こんな風に静かに飲むのが、俺は好きだな。歩数計カウント9,567歩。

弁当を作り、少しだけピアノの練習をしてから、歩いて大学へ。きょうもスライド作りの作業。あと、3年生がひとり線形代数の質問に来た。歩数計カウント9,683歩。

午前中、松山総合公園に散歩に行った。小さい子供をつれたお父さんお母さんが思いのほか多かった。帰りがけにすれ違った親子づれの、幼稚園児くらいの小さな男の子が、路上の《歩行者専用道路》の標識をみて「あ、ここは手をつなぐよ」と妹と手をつないで歩き出したのは微笑ましかった。

少々日数がかかったが、デイヴィッド・イーグルマン『あなたの脳のはなし』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)を読み終えた。脳のこと、意識のこと、感覚のことについて、いろいろ考えさせられる本であった。いや、本当に、自分とは何なんだろうか。

第2回の授業の用意は昨日までに一段落させてあるので、きょうの午後は第3回の準備にとりかかったのだけれども、なんだかダラダラしてしまって、それほどは進まなかった。いけないいけない。

歩数計カウント12,610歩。

朝、「いつもの温泉」へいつもより少しだけ早めに行って朝風呂。帰宅して、昨日のパワポの作業を終わらせる。文系の受講生に向かって「むずかしい数学をいっさい使わない」という講義の方針を宣言したからには、数学のレベルを、せめて中学校にまで巻き戻さねばならぬ。そう思って、中学数学の参考書を書店で購入。その流れで、ハンス・ロスリング他の『ファクトフルネス』(日経BP)も買った。

次回の授業で扱う「度数分布表」とか「ヒストグラム」とかは、現在は中学1年の数学の教程に含まれている。とはいえ、大学の講義で「だからみんな知ってるよね」とは言わない。もう一度、イチから俺の言葉で説明する。そうすれば、中学の数学を「なんとなく」でやり過ごした人も学び直せるし、すでにしっかり学んでいる人にしても、新しい気づきがあるかもしれない。

俺自身、中学校では決して優秀ではなかった。基本的に自分の頭の中でグルグル回っているいろいろな考えを追いかけるのに夢中で、授業など聴いちゃいなかったのだ。数学がわかるようになったのは、高校生になってから、とくに2年生以降のことだ。それ以降、遡って中学の数学もできるようになり、現在に至っている。そういう俺の経験を踏まえて言えば、大学の1年なり2年なりの時点で、それまで真面目に学んでこなかった中学・高校の数学のことを見直す気になる受講生がいてもおかしくはない。大学の教育、というかどの段階の教育も、そういう可能性に対して開かれたものであってほしい。

朝は、第4クォーターに受けもつ授業に関連して、旧カリキュラムの受講者への対応のための作業。それから、パワポのスライドの「ノート」に、来週の講義で喋る予定の内容をどんどん書いていく作業。午後もだいぶ遅くなってから、大学院ゼミ。マーティンの公理を仮定して、自由アーベル群でないホワイトヘッド群が存在することを証明する部分。一箇所細部の埋まっていないところを埋めたのだが、その部分が思いのほか代数学していて、なかなか面白かった。ゼミ終了後、nCoくんと二番町のすみれで夕食。歩数計カウント11,603歩。

昨晩は、けさの朝食の段取りを考えずに寝てしまった。近所のコンビニへ走ってなんとかなったのだけど、やっぱり何か食わねば身体も頭も働き始めない。朝食はゆるがせにできないことを実感した。朝食後はすこしピアノを練習してから、小雨の中を歩いて大学へ。例によってパワポのスライドをいじったり、学生さんの持ってきた書類にハンコを押したり。洋書の業者さんに先月注文していた Brian C. Hall “Quamtum Theory for Mathematicians” (Springer) が届いた。

午後には教材開発のTeams会議。俺の昨日の授業の報告を受けて《Teamsでのリモート授業ハウツーの会》みたいな流れになった。

夕方はフジグラン松山に行って、靴と靴下を買った。歩数計カウント12,545歩。

朝に講義。新規開講の新しい科目の、しかも初めてのオンライン授業とあって、ちょっと緊張した。それで、喋ってみると噛み噛みだった。まあ、大きな混乱もなく無事に終わってよかった。来週はもっと落ち着いてしゃべれるようにしなくちゃ。あと、チャネル内の掲示内容を、Teams利用に不慣れな受講者にもわかりやすく整理したい。それにしても、遠隔とはいえ久々に授業らしいことができて、なんというか、救われた気がする。授業前に妻がLINEで激励してくれたのもうれしかった。ありがとう。

歩数計カウント9,712歩。

コミセンの図書館に行った。いま読んでいるデイヴィッド・イーグルマン『あなたの脳のはなし』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)と同じ著者の『あなたの知らない脳』を借りるのが目的なのだが、そこからの連想で、自分自身のことをもっとよく理解せにゃならん気がして、《発達障害》がテーマの本を何冊か借りてきた。検索してみると、このテーマの蔵書は多く、そして、貸出中のものが多かった。

県立図書館にも行った。主な目的は、菊池誠(神戸の)たちとの間で話題に登ったカンタン・メイヤスー『有限性の後で — 偶然性の必然性についての試論』(人文書院)を借りることだ。講談社ブルーバックスの新刊、川越敏司『「意思決定」の科学』があったが、こちらは自分で買うことにして、ジュンク堂書店にも足を運んだ。それからピアノのレッスン。思うように弾けないのはあいかわらずだが、だんだん面白くなってきた。

授業用チームの参加者が授業前日の夕方になってもまだ6割だったので、残り4割のメンバー60人ちょっとを手作業で登録。歩数計カウント12,121歩。

朝、弁当と朝食を用意して倅を送り出し、洗濯をし、少しピアノの練習をしてから大学へ行く。

水曜日の授業のために、講義資料をTeamsにアップロードし、「会議」という名のオンライン講義の予定をセットアップして、その予告めいたことを書く。当日の朝にそこまで動けるとは限らないので、この作業は毎週なるべく月曜の午前中にやろう。しかし、授業2日前になってもTeamsのチームの参加者が6割に満たないのは、ちょっと気がかりだ。

午後、学生との面談が1件。会議が1件。出口治明『「教える」ということ』(角川書店2020年)を読んだ。歩数計カウント9,603歩。

午前中、久々に「いつもの温泉」に行き、午後はピアノの発表会の参加費を納めに行き、それから県美術館で開催中の「真鍋博2020」を観た。ミステリ小説の装丁とか星新一の本の装画とかでよく知られた真鍋の作品が、とにかく多数展示されていて、すごくいろいろな仕事をたくさんした人なんだということがよくわかった。そうだよな人間やっぱり仕事しないとダメだよな。

夜は倅が泊まりに来る。てっきり明日だと思っていたので、少しあわてた。歩数計カウント8,416歩。

J.D.バナール『宇宙・肉体・悪魔』(鎮目恭夫訳、みすず書房)を読んだ。スペースコロニーやサイボーグの可能性を論じた予言書(原書1929年)であり、多くのSF作品に影響を与えたそうだ。ただ、1929年というのはゲーデルやチューリングの計算理論に少し先立つ時期であるから、コンピュータ科学への言及はなく、それがこの本の未来予測に、独特の時代感を与えている。そういう時代感も思いながら、楽しく読んだ。人間どうしても現在と近い将来のことばかりで頭がいっぱいになりがちで、たまにこんなふうに遠い未来のことを考えると、いい具合に頭がほぐれる感じがしてよい。

午後はいつもの地下BAL。まつちかで偶然にも妻と顔を合わせ、少し話をした。歩数計カウント11,305歩。

午前中、3年生ゼミと卒研ゼミのメンバーに、メールとLINEで指示を出す。大学院ゼミはnCoくんが研修中のためお休み。

夜、たまたま帰り道で遭遇した3年生HTさん、院生Tk8くんと、大街道の「忠孝」に行って、焼き鳥を食う。歩数計カウント10,660歩。

朝、三番町ガーデンプレイスカフェにSurface Goとモバイルルータをもって行き、少しだけパワポ作業。いったん帰宅してから弁当をもって大学へ行く。職員証が新しくなった。午後に教材開発打ち合わせTeams会議。きょうから後期が始まって、みな授業開始直前なので、もっぱら準備状況の話題。

今夜は仲秋の名月なのだとか。晴れた夜空に月が綺麗。歩数計カウント10,769歩。