て日々

2018年5月


2018年5月31日(木)くもり

朝、電車で出かけ、このごろまた「一番ガーデン」ではなくなってしまった「三番町ガーデンプレイスカフェ」へ。連載の原稿を仕上げ、編集部にメールで送る。それから大学へ移動。きょうは午前中の講義はない。ただ、明日の期末テストを控えているので、学生さんたちが質問にくるかもしれない。それで、研究室で待機していたが、誰も来なかった。

午後には卒業研究ゼミ。A7くんが板井さんの『情報理論のための数理論理学』(共立出版, 2017年)を読む。引き算を計算するチューリング機械の話。万能チューリング機械の話。\(\bigcup_{n=1}^\infty\mathbb{N}^n\) が可算である証明。実数が可算でないことの対角線論法による証明。

ゼミのあとは集合論テキストのセクション7をやっつける。「有界論理式パレード」の証明を全部つけて、朝までに赤入れした部分の修正を済ませ、暫定版として「数学カフェ」主催者に送る。土曜日のこの時刻には、もう東京でこの話をしていなきゃならないのだが、テキストはようやくこれから強制法の説明を始めようかな、というところだ。

原稿を先方へ送って「あーやれやれ」と思ってから、見落していた間違いに気付くというのは、この「て日々」でもよくあることだが、今回のテキストでもいろいろやっている。だいたい、間違い探しなんてものはそりゃひと息入れて気持の余裕を持ってからのほうがよくできるに決まっている。本来なら、全部書き上げてから入稿までの間に、この「ひと息入れて見直す」時間を設けるべきなのだ。つまり、時間に余裕をもって書き上げること。いつもいつも《ぎりぎり滑り込みセーフ》で動いていてはいけない。

3月の初めに強制法の基本を書きかけて、疑問点がクリアできず手が止まって放ってあった最初の原稿を見返す。そこではずいぶん欲張った目次案を書いているのだが、いま見返して、強制法の手前までのところをすでにひととおり、まがりなりにも書き上げてしまっていることに、自分でびっくりする。やればできるということらしい。

そうは言っても、土日のレクチャーではテクニカルなディテールを話しきることは到底できないだろう。せめて、ジェネリック拡大と強制をめぐる根幹のアイデアを伝えつつ、応用部分(つまりCHやその否定を強制する部分)に関して、きちんと話すことをめざそうと思う。そうするとますます、まだ書けていないセクション8とセクション9の、(事後に参照してもらうための)資料としての重要性が高まる。この資料は後期の大学院講義の資料を兼ねているから、これから夏にかけてちゃんと完結させなくちゃならん。

そういえば、俺は明後日・土曜の朝に東京に行かねばならんのだな。すっかり意識の外であった。明日はいろいろ準備をせねばならん。

月末に振り返ってみると、今月もなかなか盛りだくさんだったな。歩数計カウント12,360歩。


2018年5月30日(水)くもり

演習の授業の最終回。期末テストの直前なので先回りして、はじめにこう宣言した「明後日がテストですから、きょうあすは、皆さんの質問にお答えするに吝かではありませんが、すでにご存知のとおり、わたくしは京都生まれのイケズなブブ漬けです。数学の質問ならなんでも答えますが、試験問題がどーたらとか単位がどーたらとかの質問には答えません。《この問題出ますか》という質問にはすべて《出ますよぉ》としか答えません。情報量ゼロですから、聞かないでください。」それでまあ、そういうつまらんことは聞かれなかった。前回の小テストの解答に散見された《すべての \(x\in X\) に対して \(a < x\) となる \(x\) は存在しない》という謎な表現について、相方の山内准教授が全員に注意を促したら、けっこうあちこちでその話が盛り上った。そういう議論とか、「タッキーの補題のイメージが湧かのんのじゃけど」とか、そういう数学の内容に関する問いには、これまでに増して懇切丁寧に対応したつもり。

そのあと学部の会議。それから連載の8月分の原稿。文章はできたから、あとは図を入れなくちゃ。歩数計カウント14,771歩。


2018年5月29日(火)くもり

朝はせがれと一緒に電車で出かける。朝のうちにテキストのセクション7を(ほぼ)書き終えた。このセクションだけで32ページ書き、全体では110ページを越えた。それでようやく、これから強制法の説明ができるかな、という段階である。なんてこった。

「集合と位相I」講義の最終回。タッキーの補題を用いて濃度の比較可能性を証明し、平面と直線の対等性を示した。時間があれば \(\aleph_0\) と \(2^{\aleph_0}\) の間の濃度の話もしたかったが、授業評価のためのアンケートをとる時間も必要だったので諦めた。それでも、二つの主な話題に関連して「濃度の全体は集合にならない」とか「平面から直線への連続な単射はない」という話ができたのはまだしもだった。

濃度の全体が集合にならない理由は次のとおり: 仮に濃度全体の集合があったとして, 各濃度にその濃度をもつ集合をひとつずつ対応させて集合族を作ると, その和集合が「すべての濃度のうちで最大の濃度」をもつことになる. ところが, どんな集合 \(X\) に対しても, それより濃度の大きい集合は存在する. たとえば \(X\) の冪集合 \(\mathcal{P}(X)\) がそうだ. ということは, 最大濃度の集合などもともと存在しないはずで, そうだとすると, 濃度全体の集合も存在しないことになる. もう一つの, 平面から直線への連続な単射はないという話については, もちろん授業ではそれなりに理由を説明したけど, みなさんはできれば拙著『「集合と位相」をなぜ学ぶのか』を読んでみてください.

午後は会議に出たり、連載の記事を書いたり。夕方は新入生セミナーAの授業に臨席しながら朝までに書いたセクション7に赤入れをする。それが済んで自室に戻り、夜9時くらいまで連載の記事を書いて、歩いて帰宅。歩数計カウント16,507歩。


2018年5月28日(月)くもり

午前中に明日の授業の準備と期末テストの問題作りを済ませる。いや、気付いたら昼休みが消えていたから、本当の午前中ではないのだけど。いつもこれくらいのペースでやりゃあいいのに、と自分でも思うが、この授業は明日の講義と明後日の演習のセットが最終回で、そのあとは金曜日の期末テストだけなのだ。

午後、論理式の相対化についてのめんどくさい議論を書き始める。具体例を挙げてごにょごにょ言ってるうちに、だんだん面白くなってきた。最後に残ったのが \(\Sigma_1\)-再帰原理。これは正しい条件がわからずに詰まっていた。夕方のTGSAセミナーに顔を出して、東大の高田さんのトークを聴いたけど2分でドロップアウトして、仕方ないので内職的に \(\Sigma_1\)-再帰原理の証明をたどる。そのうちに適切な条件がわかったので、これで書けるぞ、となった。

夜はピアノのレッスン。あいかわらず音が固い。鍵盤に向かう姿勢から緊張が抜けないから、脱力できないのだ。そしてその理由の大半は、練習不足による楽器との関係のよそよそしさにある。自分がやりたくてやってるはずのことなのに、どうしてこうなるのやら。

レッスン後、例によってドトールコーヒーに行く。パソコンを開いて \(\Sigma_1\)-再帰原理の証明を書く。前に戻ってクラスの相対化ということについての注意を書き足せば(めんどくさくて証明をすっ飛ばしている数箇所を別にして)このセクションの内容が確定する。


2018年5月27日(日)はれ

テキストのセクション7だが、あと一息のように見えて、なかなか終わりが来ない。朝2時間半、午後から夜にかけてはトータルで5時間くらい書いているように思うのだが。来週の日曜日には話を終わらせていなければならないのに、期末テストも連載原稿の締切も今週なのに、いろいろ本当に間にあうのか?

昼食後、1時間だけ散歩に出た。近所の神社に行ってみる。他の人の姿は見えない。森のあちこちでウグイスたちがのどかに鳴き交わし、遠くからホトトギスの声もする。カラスが笑い、クロアゲハが舞い、トンボが飛び、アリがちょこまかと歩きまわっている。静かで平和な世界。用水池のほうへ回ってみる。カメたちが大勢で日光浴をしている。ひとつがいのカモが悠々と水面を進んでいく。濁った水のなかでは、ときおり大きなコイが黒々と身を翻す。ウシガエルの声がする。無茶なスケジュールで自分を追い込んでひぃひぃ言ってるような奴は、そこにはひとりもいない。こんなふうに世界は今日もこともなげに回っているのに、まったく俺は何をやってるんだろう。まあそれでも、この散歩はいい気分転換になった。天気のいい日は戸外に出るに限る。


2018年5月26日(土)はれ

先週こそちょっとイレギュラーだったが、このところ土曜日はいつも同じパターンだ。午前中、温泉に行く。その帰りにスーパーに寄って食材を買い、昼食の焼きそばを作る。昼食後、少し昼寝をして、少しテキストを書いて、そうこうするうちに晩飯の用意をする時間が来る。晩飯を食って片付けて、家族とああじゃこうじゃ言いながら、ダイニングで酒を飲んでいると眠くなってしまう。


2018年5月25日(金)はれ

朝のうちに、いつもの1,000円カットの店に散髪に行った。2カ月ぶりに頭が軽くなった。空が明るく晴れわたっていて気分がいい。銀天街まで歩き、ドトールコーヒーに席を占めて集合論テキストを書く。店はすいているが、いろんな人が出たり入ったりする。11時過ぎまでいて、はなまるうどんで昼食。それから大学に行く。午後、集合と位相Iの演習。お題は昨日の講義内容、すなわち有限特性とタッキーの補題。見て回っていると、同じ問題の同じ箇所についてあちこちで質問を受ける。そのあたりに理解の難所があるらしい。

授業のあとは自室で休み休みテキストの続きを書く。反映原理の証明を書き終えた。次はレーヴェンハイム-スコーレム-タルスキ定理だ。これをきちんと証明するには、先日書きかけて手が止まっていた言語の再形式化(ゲーデル数化)が必要だ。さしあたっての目的には、与えられた有限個の論理式についてだけ同値性が保証されればいいので、ゲーデル数化の必要はないのだが、その方法を選ぶか、ゲーデル数の議論をちゃんと書くか。少し迷う。

さてきょうは19回目の結婚記念日なのだ。お金のない時期ではあるが、夕食時には妻と乾杯などせねばなるまい。夕方、曇り始めた空の下を、歩いて帰路をたどる。右膝が痛い。これはひょっとして明日は雨かなとか思いつつ、途中のスーパーで花とお酒を買って帰宅。歩数計カウント14,719歩。

塾に行っているセガレを迎えに行くと妻が言うので、夕食の揚げ物づくりを交替する。ふと気付くとiPhoneがない。そこらじゅう見ても見当らないので、パソコンを開いて「iPhoneを探す」をやってみた。さっき寄ったスーパーの近くにあると出た。ああ、袋詰めしたときに置き忘れてきたのね、あとで取りに行きましょう、と思ったところで、画面上の位置表示が動き出した。なんだこれは。誰かが拾ってどこかへ持って行くのか? いや、けっこうなスピードで、六軒家交差点→法務局前→JR松山駅前と移動している。JR松山駅前に移動したときには、あれれ駅前の交番に届けてくれるのかな、と思ったが、そのまま大手町→西堀端と移動していく。このあたりでようやく謎が解けた。iPhoneは妻の車の屋根の上だ。

帰り道にスーパーで切り花を2種類買った俺は、家に入る前に花を束ね直そうと思ったのだ。リュックサックからカッターナイフを取り出そうとしたときに、手に持っていたiPhoneを無意識に車の屋根の上にポンと置いた。束ね直した花を持って家に入ろうとしたら、そのときたまたま来客があったので、その場で妻と3人で話をしているうちに、iPhoneのことをすっかり忘れてしまったのだった。謎は解けたが、iPhoneは無事なのだろうか。よく落ちずに屋根に乗ってるなあと思ったが、実はそうではなかった。俺がパソコンでiPhoneの位置を確認するよりずっと手前で、運転中の車のフロントガラスに俺のiPhoneが滑り降りてきて、妻はびっくり仰天。急いで安全な場所に車を止めてiPhoneを回収してくれていたという。

そんなこととは知らず、俺はなんとか妻に連絡を取ろうとするが、MacBook ProのiMessageでメッセージを送っても返事がないし、FaceTimeを使おうにもiPhoneがなければ2段階認証が通らない。こんなときは家の電話から妻のスマホをコールするのがいちばん早いのはもちろんだが、うちに限っては、固定電話機がモノの山に埋もれて、どこにあるのかわからない。ひどいもんだ。これは久々に、ちょっとしたパニックだった。ともあれ、ほどなく妻のスマホから塾帰りのセガレがiMessageに応答を返してくれて、iPhoneの無事は確認されたのだった。

結婚してからの19年、なにかにつけて、こんな調子である。俺がどうにかこうにか幸せに生きていられるのも、妻が根気よくつきあってくれているからだ。そんな妻に、俺は感謝しかない。いつもありがとう。


2018年5月24日(木)はれ

朝飯をあまり食わず、早いめの時間に大学に行ったので、理学部裏のセブンイレブンで朝食と昼食をまとめて買った。700円以上買うとなんかのクジ引きをさせてくれる。「一般商品コース」と「酒・喫煙具コース」というのがあったので、まあ試しにと「酒・喫煙具コース」を選んで引くと、日本酒の900ml紙パックが当たってしまった。あとで調べてみると、そのとき買った朝と昼のメシの値段に匹敵する市場価格である。俺としては嬉しいが、しかし妻はいい顔をするまいなあ。

講義は有限特性をもつ集合族に関するタッキー(Tukey)の補題。代数や関数解析の一般理論で用いられるので教えぬわけにもいかないが、なにせ抽象数学の一般理論からさらに抽出してきた一般的な命題であり、今の時点では面白い例も見つけにくいので、受講者にとってはナニがナニヤラという感じであっただろう。俺としては、食い下がって質問してくれる学生さんたちに、むしろ救われている格好だ。

さて、すっかり忘れていたが、いつもの医者に行く日だ。iPhoneのアラートが1時間前に鳴ったので気がついた。買いたい本があったので節約より時間を優先してタクシーで向かい、予約時刻の前に医院の近所の書店で 『10才までにおぼえたい1000のことば』(永岡書店)馬場真哉『Pythonで学ぶあたらしい統計学の教科書』(翔泳社) そのほかを購入。診察してもらって薬を出してもらって、歩いて帰る。歩数計カウント11,444歩。


2018年5月23日(水)あめ

昨晩は雲の切れ間から月の光が漏れていて、こりゃ明日は晴れるかなと思ったが、あいにくの雨。

イアン・スチュアート『無限』岩波科学ライブラリー

イアン・スチュアート著『無限』(岩波科学ライブラリー)を、翻訳者の川辺治之さんから頂戴した。つい先日も共立出版から川辺さんの翻訳なさったRoy Sorensen著『哲学の奇妙な書棚』(共立出版)を頂戴したばかり。重ね重ねありがたい。いつもすみません。

明日の講義の準備は早い時刻に終わったが、それ以外に進捗がない。締切やら何やら近いのにこれはいけない。まずいまずいまずいまずい。


2018年5月22日(火)くもり

午前中「集合と位相I」の講義。順序保存写像と順序同型。極大と極小。チェインと上界。それらの定義と例をきちんと型どおりに話すが、時間が足りなくて、ツォルンの補題の説明が「すべてのチェインが上界をもつなら順序集合は極大元をもつ」というお話だけになってしまった。これでは何のことかわからない。次回ちゃんと説明しなおそう。

昨日ツイッターで「集合論のテキストを書く手が止まっている理由」についてつぶやいたら、p進大好きbotさんから質問が来たので、それに答え、あとで一連の話を《集合論の非標準モデルについてのお話》にまとめた。途中ちょっと口が滑っているところがあるが、大目に見てくれ。

夕方からは新入生セミナーAの授業。前回の続きでポスター&レポートの書き方。手持ち無沙汰な俺は、話を片耳で聴きながら、集合論テキストの内容を考えていた。

帰り道に元町珈琲に寄ってダイナブックにWiFiの設定を仕込み、集合論テキストを少しだけ書く。いよいよ時間がなくなってきたけど、間に合うのかいな。朝は電車で大学へ行ったが、授業を2コマ持ち、歩いて帰ると、それなりに歩数は伸びる。歩数計カウント14,253歩。元町珈琲には1時間半ほどいた。1時間20分の時点でダイナブックの電池の残り容量が89パーセントあって、持ちのよさにびっくり。これはいい買いものをした。


2018年5月21日(月)はれ

午前中、振り替えゼミ。nCoくんが教育実習に行くのだが、その前にキリのいいところまで進んでおきたいとのことで、今週木曜日の代わりにきょうゼミをすることにしたのだが、なぜかnCoくん現れない。仕方がないのでA7くんが完全性定理の証明を話をする。nCoくんは寝過ごしたらしく、昼休みに平身低頭でやってきた。LINEで呼びかけても返事しないので、教育実習直前の大事な時期に万が一事故や病気でもしていたらと少し心配したが、少々拍子抜けした。まあ無事でよかった。nCoくんのゼミは午後にやってもらう。順序数の加法の再帰的な定義をめぐる細かい議論や、順序数の指数演算の組み合わせ論的な特徴づけの話。で、結局、順序数 \(\alpha\) と \(\beta\) から順序型 \(\alpha^\beta\) の整列集合を構成する話の途中で時間切れになって、キリのいいところまでは進まなかった。まあ、焦っても仕方がない。

ピアノのレッスン。土曜日に大阪で買った楽譜の音出し。前にダウンロード購入したバージョンよりこっちのほうが良いねという話になったので、今秋の発表会の出し物はこれでいこうかと。レッスン後はいつものように松山市駅のドトールに行く。歩数計カウント6,602歩。移動に乗り物を利用し、昼間は建物から出なかったので、歩数は伸びない。帰宅して、明日の講義ノートを書き上げたのはまたしても真夜中過ぎ。どうにか間に合ってるとはいえ、なんとも不摂生である。


2018年5月20日(日)はれ

というわけで朝の9時前に母と俺とムスメという「親2人子2人の3人連れ」で出かけ、京都からひと駅だけ新幹線を使って米原へ。用件は父の納骨だ。故人の遺志により創価学会の納骨堂に安置する。行ってみると、琵琶湖畔の景色のいいところだった。兄夫婦、弟夫婦、それから姪のリコとは、現地で合流。手続きと法要のあと、車2台に分乗して彦根へ移動。彦根は母の郷里で、子供の頃はよく連れてきてもらったが、母方の祖母の死後は立ち寄ることがなくなり、足を踏み入れるのはざっと40年ぶりくらいだ。だから、もうほとんど「知らない街」である。京橋筋が思いきり観光地化している。京都の嵐山や産寧坂を思わせる景色だ。しかし彦根銀座あたりはほんの少し昔の面影を残しているように思った。

太田書店がまだ営業を続けているのを知って嬉しかった。たしか小学6年生になる年の正月に、俺は太田書店で往年の電子工作情報誌『初歩のラジオ』を買い、その号から連載開始されたミュージックシンセサイザーの製作記事で冨田勲のアルバム『惑星』を知った。それが俺が音楽に興味をもち始めた最初だ。『初ラ』を通じて音楽にハマったわけで、そのきっかけは彦根銀座の太田書店にあったのだ。

ひこにゃんも「にゃんといいまち」と言っている

久左の辻の「伊勢幾」で皆で昼食をとって、少し散策してから、ふたたび兄の車で米原駅まで運んでもらって、新幹線で新大阪へ。そこからは来たときと逆のルートで伊丹空港へ。帰りは新大阪から空港までバスで行ってもいいなと思ったが、乗り場がわからなかった。自分ひとりなら何でもないが、ムスメを連れているので、駅周辺をウロウロ迷い歩くのはやめて、あっさり地下鉄に乗ることにしたのだ。

飛行機が少し遅れて、松山に帰りついたのは19時45分ごろ。妻が車で迎えに来てくれた。途中で少し買い物をしてから帰宅。気分は悪くないが、けっこう疲れた。


2018年5月19日(土)くもり

普段なら京阪神への移動に飛行機などは使わないのだが、同行するムスメの体調を気遣った妻が、とにかくできるだけ体への負担の少ない方法で移動しろというものだから、伊丹まで飛行機で行くことにした。モノレールと地下鉄とJR在来線で京都の実家へ。

友達と遊ぶ約束をしているというムスメは昼間は俺とは別行動で、すぐに実家から京都駅へ出発。ムスメが出かけてから、母と軽い昼食をとり、ひとりで大阪へ移動。証蔵さんと待合せして四天王寺に行く。2012年7月1日の日記に書いたような事情で四天王寺の宝物殿を拝観したかったのだ。それで15時前に行ったのだが、なぜか今回も宝物殿が閉まっている。五重塔や金堂の工事と関係あるのかもしれないが、残念である。

一心寺仁王門
一心寺のモダンな仁王門

だが、近隣の一心寺や天神山(安居神社)を見ることができたのは収穫だった。なにしろ、桂枝雀の名演で知られる落語『天神山』の主な舞台が一心寺の墓地と安居の天神さんなのだ。俺がその話をすると、証蔵さんが天満天神繁昌亭という寄席へ連れていってくれた。くわしくは公式サイトの桂文枝さんの手記「繁昌亭とは」を読んでもらいたいのだけど、なんと60年ぶりに設立された上方落語の新しい定席なのだそうだ。素晴しい。いや、素晴しいのだが、すでに時刻は15時半。昼席は13時から16時で、もう入ることはできない。これまた残念だ。

天満宮にお参りしたり、算額のレプリカを見つけて写真を撮ったりしたあと、ムスメと合流する18時まで梅田のジュンク堂で本を見ていようという話になった。梅田まで歩き、バーで一息入れる。アンチョビのピザとハイネケン。早足で歩き回ったあとなので、ビールがとても美味しい。()

ジュンク堂では、ヨスト『ポストモダン解析学』(丸善)に心が動きかけたが、それはやめて、柏太郎の『経路積分』(裳華房)と久石讓の『Piano Stories II』の楽譜を買った。拙著『集合と位相をなぜ学ぶのか』(技術評論社)は平置きで陳列してあった。ありがたいことだ。さて、京都で友達に会っていたムスメは予定していた電車に乗り遅れ、大阪駅についたのが18時40分ごろだった。証蔵さんが予約してくれた北新地の「骨付鳥 一鶴」では、ぼんてんぴょんが待っていた。「一鶴」の鳥料理は美味しかった。おっさん3人がビールを飲んで談笑している間に、ムスメはぼんてんぴょんにプレゼントするペンギンのイラストをライブで描きあげるというアーティストっぷりを発揮。


2018年5月18日(金)くもり

朝は三番町ガーデンプレイスカフェで連載記事7月号の校正。晴れるかと期待したが時間とともに雲が厚くなりだした。午前中からすでに研究室の室温は28度。もはや夏っぽい。演習の授業も蒸し暑くてかなわない。演習の内容は順序集合の定義と例。それとハッセ図などなど。

この3月に卒業した旧ゼミ生10kくんの就職先の方が大学に来てくださった。学科の就職担当のYG准教授がいないこともあって、演習の授業のあと俺がお相手する。他に、現ゼミ生nCoくんの大学院入試出願書類の準備を手伝ったり、2年生にテスト答案を返却したり。夕方からは松山市駅前の蒲鉾屋で大阪へ持っていくお土産を買ったり。歩数計カウント11,549歩。帰宅後、雷と雨。明日の移動が心配。

前にLenovo Ideapad Flex 10でも経験したことだが、DebianパソコンでiPhoneのインターネット共有に接続しようとすると、毎回決まって、LXDEのWicdコントロールパネルの表示がフリーズする。それで、こりゃ使えんわとずっと思っていたのだが、調べてみると、コントロールパネルこそフリーズするものの、WiFiの接続は成立しているらしい。よくわからないが、《コントロールパネルが「完璧に接続しました(ドヤァ)」と言っているが実は接続できていない》という逆パターンよりはよほどマシである。


2018年5月17日(木)くもり

昨日あたりから少々蒸し暑い。そんなのは6月中旬に回して5月らしい爽やかな日をよこせ。

昨晩、ちょっとも講義の準備をしなかった報いとして、今朝は直前までバタバタした。が、講義自体はまあ普通に済んだと自分では思う。午後は卒業研究ゼミ。nCoくんはON上の超限再帰的定義について。A7くんは完全性定理の証明と、チューリング機械の例の2本立てだった。チューリング機械の動作を追っかけるのはなかなか面倒なものだ。

歩数計カウント12,484歩。Dynabookを職場に持っていって使って、家に持って帰って開いたら、またバックライトが消えている。やれやれまた修理かいな、かなわんなあ、そやけどまだ保証期間内やからまあええか、と思ったら、何かの拍子に点灯しその後は正常動作。いったいどうなってるんだ。当分は心配しながら使わねばならん。


2018年5月16日(水)はれ

戻ってきたDynabook RT63/Tに、昨晩はDebianのインストールをしかけて寝落ちしてしまった。OSがインストールできたら次は、TeX Live, medit, qpdfview, xbacklight などなどを入れて設定する。WiFiはnon-freeのfirmware-iwlwifiパッケージを入れれば使えるようになるのだが、さて設定をどうすればいいのだろう、という所で先日も手が止まっていたのだった。しかしこれは気付いてみれば何でもなかった。つまり、Wicd コントロールパネルの設定画面で無線ネットワークのデバイス名を入力するだけだった。Debianのインストールを有線接続でやったために、無線ネットワークデバイス名が空欄のままだったのだ。そこを適切に設定すれば難なく動作。というわけで、懸案の無線ネットワークも使えるようになった。いよいよこれでバリバリ使える。嬉しい嬉しい。

来月2日〜3日に東京でしゃべる内容のアブストラクトを書いて運営担当さんに送ったら、さっそく 公式告知ページ を作ってくださった。なんか、3日の晩はウチアゲでスコッチを飲みにいくことがすでに決定しているらしい。さてさて、祝い酒になるか自棄酒になるか、これからが運命の別れ道である。

夕方遅く、県立図書館に行った。きょうが返却期限の5冊のうち3冊を貸出延長してもらい2冊を借り換える。新たな返却期限は来月6日、つまり、テキストも書き上げていないのに、東京に行くまでもう3週間ない。ひそかに尻に火がついてしまっているのだ。


2018年5月15日(火)はれ

朝、家で講義ノートを清書。それから妻の車で大学に行って講義。冪集合の濃度についてのカントールの定理、つまりすべての集合 \(X\) について \(|X|<|\mathcal{P}(X)|\) であることを示す。それから、実数全体の集合 \(\mathbb{R}\) が自然数全体の集合 \(\mathbb{N}\) の冪集合 \(\mathcal{P}(\mathbb{N})\) と対等であることの証明。こちらのほうは、証明を述べるだけで時間いっぱいになってしまったので、次回ちょっとだけ補足説明が必要だろう。午後は受講生たちが中間テストを取りにくるのに対応する。夕方からは新入生セミナーAの授業。今回も俺たち担任はお客さんだ。ポスターやレポートの書きかた講座だが、ある意味、文系的研究者の仕事術入門みたいな話でもあり、なかなか面白かった。

妻の車で大学に向かう途中、とても笑顔の素敵な二十歳くらいの女を見かけた。俺だけでなく妻も「あの笑顔は素敵だったねえ」と言っていたくらいだから、必ずしも俺のすけべ心がなんでもない女を盛って見せたわけではなさそうだ。そのあと俺は、我がムスメも、親の目のないところでは、こんなふうに明るく笑っているんだろうかということを考えた。しかし、ムスメに明るく屈託なく笑ってもらいたければ「明るく屈託なく笑ってください」と命令しても仕方がない。そんなことより、まず親である俺たち夫婦が、普段から明るく陽気に日々を過ごしていなければならない。妻もきっと同じようなことを考えていたに違いない。

ダイナブックが修理を終えて戻ってきたとハードオフから連絡。元通りバックライトは点灯するようになったが、ディスクが初期化されているらしい。それはまあ仕方がない。データのバックアップは取ってあるし、OSのインストールの要領もわかっているから問題ない。念のため預り書の控えを取りにいったん帰宅して、バッグとケースを携えて宮西のハードオフに向かう。ついでにフジグラン松山で少し食材を買って電車で帰宅。歩数計カウント15,249歩。いや、下2ケタはうろ覚えだ。夕食後、ダイナブックにDebianをインストールする作業をしつつ、MacBook Proを開いて、中間テストの解答例を作る。答案を受けとりに来た学生さんたちからの要望があったのだ。しかしこれまた作業途中で寝てしまった。

修学旅行からムスメが無事に帰ってきた。昨日のTDRはいい天気だったが、一昨日の東京での自由行動が雨で困ったらしい。


2018年5月14日(月)はれ

金曜日に始めた中間テストの採点、きょうのうちに終わらせたい。しかしなかなかエンジンかからず、ピアノレッスンの時間が迫る午後6時すぎになっても6問中5問目の3分の1くらいまでしか済んでいない。仕方がないからレッスン後に大学へ舞い戻る。結局、採点と集計を終えたのが夜の11時半ごろ。それから帰宅し、軽い夜食のあと、明日の講義の準備をするが、下書きをひととおりした時点でダウン。歩数計カウント11,296歩。


2018年5月13日(日)あめ

一転して雨の日曜日。まるでやる気が出ないのでだらだらして過ごす。この週末も、サックスの練習はできなかった。午後から少し気をとりなおして、ピアノの練習をしたり、溜まった古紙に紐をかけたりした。古紙をフジ松江店(といっても島根県ではない)の回収スポットに持ち込み、1000円カットで倅が散髪をしている間に夫婦でダイソーを見て回り、それから食材を買う。鶏肉を買って帰る。夕食に唐揚げを作ろうとするが、どの「からあげ粉」を使おうか3人でさんざん相談した挙句、どれも買い忘れている。まあ、からあげ粉くらいなら近所のスーパーで買えるのだが、フジで見た「伝説のからあげ粉」は近所のマルナカには見つからなかったので「最高金賞の店監修のからあげ粉」にした。

というわけで、きょうは俺が簡単にだが3食とも担当。朝はベーコンエッグ、昼は焼きそば、晩飯は唐揚げとポテトサラダのほかに、昨日の餃子の具の残りを中華スープに入れたら、たいへん美味しかった。


2018年5月12日(土)はれ

午前中、温泉へ行く。天気がよいので温泉のとくに露天風呂はとても気分がいい。午後は3人で出かける。まず古いプリウスに積んであった荷物を引きとりにトヨタの整備場へ行った。13年以上にわたってよく働いてくれた旧プリウスに別れの挨拶ができてよかった。

旧プリウスと妻
旧プリウスと、別れを惜しむ妻

和泉の天下一品で昼食のあと、伊予市のイエローハット。妻がシートカバーを探しているのだが、どうも気に入ったのがなかったようで、ひとまずフロントガラスのサンシェードだけ買う。それから双海のシーサイドパークへ行った。

静かで明るい双海の海岸
海水浴なんてシーズンではないが、
それでもカップルやら家族連れやら、
そこそこの人がいた。

海を眺めながら、お茶を飲んだり、揚げたてのじゃこ天を食ったり、しばしのんびりとした時間を過ごしたあと、来た道を引き返す。伊予市内のスーパーで餃子の皮と白菜を買って帰り、夕食にする。

手作り餃子

夕食は餃子と、もやし炒め。餃子の具を目分量で作ったら、白菜が多すぎた。しかも刻みが少々粗かったようで、ざくざくした食感のなんだか不思議な餃子になってしまった。包むところは妻と倅も手伝ってくれた。もやし炒めは手頃な調味料がないので「てり焼きのタレ」で味付けしたら、都会のラーメン屋で「野菜マシマシ」とか頼んだときに麺に乗ってきそうなものになった。まあ、それなりに旨かったからいいけど。

きょうは温泉とか天一とか快晴の海浜公園とか餃子とか、ビールに適したチャンスが多々あったが、休肝日にした。


2018年5月11日(金)はれ

先週水曜日に実施した中間テストの採点を開始。1問ずつ全員の分を横に見ていって、夕方までに6問中3問まで採点した。このペースなら、月曜日に終わらせて火曜日の講義のときには返却のアナウンスができるだろう。

「集合と位相 I」の演習。昨日話した抽象的な話の演習なので理解に苦労している人が多かった。特に、空でない集合 \(A\) から 集合 \(B\) への単射の存在と \(B\) から \(A\) への全射の存在が同値、という問題については、選択公理云々より前の段階で質問が続出した。

先日制御部が壊れてしまったプリウスに代わる、妻の新しい(といっても走行8万キロの中古車だが)車が、昨日納車された。今朝は妻が仕事に出るついでに俺も大学の近くまで運んでもらった。手入れの行きとどいた新しい(といっても走行8万キロの中古車だが)車はやっぱり気分がいい。前の車は倅が生まれる直前に買ったもので、3歳児とゼロ歳児を運ぶところから出発したものだから、まあとにかく車内がひどく汚れていたが、今度は子供たちも綺麗に乗ってくれることだろう。

歩数計を忘れてきたのでカウントなし。きょうから来週火曜日まで、ムスメが修学旅行に行っている。


2018年5月10日(木)はれ

きょうもいい天気。倅と一緒の電車で早めに大学に行き、昨晩書けなかった講義ノートの続きを書いた。\(\aleph_0\)が最小の無限濃度であること。選択公理を使った命題。それらをひととおり話して残った時間で、閉区間と開区間の間の全単射の例を挙げ、連続な全単射が存在しないことの証明を講義で話した。数学科2年生といえども、まだ本格的には中間値の定理などを勉強していないというので、いろいろ説明を補いながら喋る。

午後は卒業研究ゼミ。前半はA7くんが完全性定理の証明の概略(途中まで)とチューリング機械の定義と例を話した。後半はnCoくんがキューネン『集合論』を読んで、順序数の積の性質と、定義による言語の拡大、クラス記法について話した。

歩数計カウント13,257歩。

やる気のないあひるやる気のないあひるやる気のないあひる

このごろ、ひょんなきっかけで妻が Dave and Ava のビデオにえらくハマっている。デイブとエイヴァという3DCGアニメーションのかわいい幼児のキャラクターが子供のための歌 (Nursery Rythmes) を紹介してくれるビデオクリップで、コンピュータ・グラフィクスの技術の進歩に目を奪われるし、アニメーションの内容は、子供に対する大人の接し方のモデルとしても、とても成熟度が高い。

ひょんなきっかけといってもべつだん奇天烈な話ではない。妻はこの4月から、某所で保育士養成コースの非常勤講師を引き受けている。教材の一環として「手遊びうた」について調べていた妻は「3匹の野ねずみ」という歌を探してきた。その元歌がマザー・グースの “Three Blind Mice” であることを俺から聞いて、ネットで妻がいろいろ調べているうちに、Dave and Ava バージョンの Three Blind Mice の動画が見つかった次第。

妻が特にお気に入りなのは、たとえば Little Bunny Foo Foo だ。しかし、この歌の最後に、「この話のご教訓は」といって出てくる “Today Hare, Tomorrow Goon” という言葉は、一体何のことだろう。逐語訳すれば「今日は野兎、明日はマヌケ野郎」だから《走り回るばかりのノータリンでは将来ろくなものになれない》という意味かと思ったら、そうではなかった。これは “Today Here, Tomorrow Gone” 「今日はここにいるが、明日はもういない」つまり《諸行無常》という言葉に事寄せたダジャレだったようだ。


2018年5月9日(水)はれ

ようやく空がすっきり晴れた。しかしずいぶん涼しい。朝飯をちゃんと食べず、弁当も持たずに出かけ、途中のファミマでおにぎりを3個とカップ麺を3種類買った。あんまり空腹だったので、11時半ごろにおにぎりを3つとも食べカップ麺を1個食べて早めの昼飯にした。午後は「集合と位相I」の演習。それから数学お茶会がある。きょうのトークはOg2さん。

明日の講義の準備をするが、話の流れ的に時間が余りそうだ。過去の講義ノートを見ても、濃度の比較の議論の後半を話すこの回と、冪集合の濃度に関する次の回は、例年少し内容が薄くなっている。(演習の時間との兼ね合いであまり勝手に先に進むわけにもいかない。)うーん。何か面白い話を入れられないだろうか…

歩きながら考えて、明日は閉区間と開区間の間に連続な全単射はない、という話を入れることにした。位相の議論は後期の「集合と位相II」の領分なのだが、集合の対等の議論をするときに全単射が綺麗な式で書けない点を訝しく思う向きもあろうし、綺麗な全単射で対応がつくかどうか、というのは、濃度より細かい構造を気にしていることになるよ、と言えば、何人かには解ってもらえるだろう。歩数計カウント13,509歩。帰宅して追加の講義ノートを書くつもりだったが、夕食後は疲れてそのまま寝てしまった。


2018年5月8日(火)あめ

午前中「集合と位相I」の講義。濃度の大小関係についての基本的な定義と、ベルンシュタイン=シュレーダーの定理。

夕方近くなってから「新入生セミナーA」の授業。今回はダイバーシティと海外留学について、講演2連発。

一日、雨が止みそうで止まない。電車で帰る。歩数計カウント11,188歩。


2018年5月7日(月)あめ

先月24日は帰り道に雨でずぶ濡れになったが、きょうは出勤時にけっこうな雨降りで、またまたリュックサックが濡れた。仕事部屋に着替えはないこともないが、連休明けの月曜日にこう天気が悪いと気が滅入ってなかなか調子が出ない。例によって日中は捗らず、夕方近くなって、さすがに明日の講義の準備だけはなんとかしなくちゃ…と思っているうちにピアノのレッスンの時間が迫る。衣類はそれなりに乾いているが、リュックサックはまだ乾いていない。湿気を帯びたリュックサックに荷物を入れるに忍びない。バッグの替えはないぞ。仕方がないからそこらへんの紙袋に適当に荷物を入れて出る。なんだかカッコ悪い。まあ、そんな日もある。

ピアノのレッスン。楽器店の次のミニ音楽会は8月だそうだ。なんだか俺も出る前提で話が進んでしまう。あれあれあれ… まあ、日程さえ合えば出ますけど。そのころには11月の発表会の曲にもとりかかっているはずで、あれもせんといかん、これもせんといかん。

レッスン後、いつものドトールコーヒーで講義ノートを清書するが、下書き段階で少し欲ばってしまったようで、いつものスペースに収まりきらない。水曜日の演習問題はすでにできあがっているので、講義のペースを勝手に変えるわけにもいかないのだ。書き直そう。21時すぎに帰宅し、晩飯を食ってキッチンの片付けと炊飯器のセットをしてから講義ノートを書き直す。どうにか日付が替わる前に作業が終わったものの、昼間どうにも頭が働かないのをなんとかしないとマズいな。


2018年5月6日(日)あめ

午前中くもり。午後からは雨になった。先日からひどい歯痛に悩んでいた妻は日曜診療をしている歯医者に行くという。俺はきょうは大学に行くことになった。忘れていたが、妻によると先日俺がそう言っていたそうだ。大街道に向かう妻と同じ電車に乗って大学に行く。休日とてキャンパスはとても静か。ちまちまと仕事をし、5月に入ってから昨日までの「て日々」を書く。もっとも、下書きはすでにあるので、内容を確認してHTML化し、写真を貼るだけの簡単な作業だ。他に、一昨日までに書いた集合論テキストのSat述語のややこしい定義を説明するための例をいろいろ考える。論理式の相対化というものもやはり扱わないわけにいかないが、その前に、とにもかくにも、次の「独立性証明の戦略」のところを書かねばならん。


2018年5月5日(土) こどもの日はれ

朝、俺が温泉に行ってる間に、妻は仕事に行き、娘は友達と遊びに出かけた。昨日の日記に書いたような事情で、Dynabookをハードオフに持ち込まねばならない。昼飯のこともあるし、倅は放っておくとゲーム漬けになってしまうので、連れて行くことにした。ハードオフには午前中に行こうと思っていたが、遅めの出発になったので、先にフジグラン松山のフードコートで昼飯にする。さすがに普段の土曜日よりは人が多い。倅はマクドナルドのエビフィレオのセットを食い、俺は「ざ丼」のカツ丼+小冷しうどんセットというのを食った。

フジグラン松山1階催し会場:仮面ライダーが幼児になにやら話しかけている

1階催し会場では仮面ライダーのショーをしていた。悪者をやっつける他に小さい子供たちにサービスもせねばならず、正義の味方もなかなか大変である。

ハードオフに行って事情を話すと、Dynabookはメーカーに修理に送ってもらえることになった。よかったよかった。連休明けにはなるが、ちゃんと対応してもらえそうだ。

そのまま散歩に出る。宮西のハードオフから西堀端、三番町、大街道、千舟町と歩き、中の川通りを渡って井手神社に行った。大街道ではなにかイベントが開催中で、ぽすくまの着ぐるみがいたり、オカリナの生演奏があったり。井手神社で、倅と二人で参拝してから神籤を引く。倅が大吉、俺が中吉だ。井手神社の近所のファミマで倅にアイスクリームを買い、自分はエビスビールを買って、石手川公園のサロンキティの裏あたりのベンチに座ってひと休みする。天気がよく新緑が目に鮮やか。あたりは静かで、とてもいい気分である。さらに天山のイオンまで足を伸ばし、宮脇書店で あすなこうじ『プログラミングのはじめかた』(SBクリエイティブ) という本を倅に買ってやった。そのあとアプライドにも立ち寄るが何も買わず、いよ立花駅から電車で帰宅。古町から天山まで徒歩というコースは、俺は平気だが、倅にとっては長距離だったようで、ちょっと疲れたらしい。俺としてもよく歩いた部類に入るが、歩数計をつけてこなかったのでカウントはない。

帰りの電車に、ちいさな男の子2人を連れた若い夫婦がいた。どこかで遊んだ帰りなのだろう。4歳くらいの弟くんが隣に座ったお母さんにしがみついて甘えている。あきらかに眠そうだったので、「ありゃ眠そうじゃねえ」と俺が小さくつぶやくと、お母さんと目が合った。何も話さなくても「もうすぐ降りる駅なのに寝るんじゃないよ。お母さんが大変なんだぞー。外で寝た子供を大変な思いして連れて帰って、こっちは疲れるわ、寝てた子供は夜に絶好調になるわ、って、そういうの勘弁してくれよー。」という考えは通じたようで、おたがいにニヤリ。ちいさいさんは可愛い。


2018年5月4日(金) みどりの日くもり

仕事が好きなわけではないが、だからといって四連休は長すぎる。家にいると気が塞いでしまう。どこかへ出かけよう。朝、三番町ガーデンプレイスカフェに行ってDynabookで集合論テキストのセクション7を書き始めた。調子が出てきたところでお昼近くなったので移動。大街道の無印良品でDynabookのケースがわりにA4サイズのブリーフケースを買って、ココ壱番屋でカレーを食ってから、大学に行った。

早いとこ中間テストの採点をしてしまわねばならんのだが、そちらは1ミリも進まず。集合論のテキストで目下の懸案になっているSat述語の定義のところを書いた。夜8時過ぎまで作業。歩いて帰る。歩数計カウント11,188歩。不思議なことに、今日に限って酒をちょっとも飲みたくならない。

帰宅して夕食後にテキストの続きを書こうとDynabookを起動するが、なんと画面が真っ暗である。バックライトが点灯しなくなったらしい。大学でシャットダウンしてリュックサックに入れて家に持ち帰り晩飯を食った1時間半ほどの間に、何か物理的におかしなことになったようだ。しかし、中古とはいえ、購入2日後にリュックサックで持ち運んだだけで壊れるノートパソコンというのは、さすがにありえない。ディスクを初期化してOSを入れ替えたりしてるから返品効くかどうか厳しいが、明日、ダメ元で店に相談にいってみる。ひとまずイーサネット経由でsftpでアクセスしてデータを救出。せっかくいい感じの物書きパソコンが手に入ったと思った矢先でショックだが、まあ仕方がない。ひとまずテキスト作りは他の機材で続けるとしよう。


2018年5月3日(木) 憲法記念日はれ

昨晩はDynabookをUSBドライブから起動する手順で手間取ってあまり寝ていない。どうにかDebianをインストールした。薄いし軽いしプロセッサは強力だし、HDMIコネクタとVGAコネクタとSDカードスロットとイーサネットコネクタまで備えていて、まことに結構。これであとは無線LANにつながりさえすれば今度こそ「ぼくのかんがえた さいきょうの 物書きパソコン」になるんだけれども、困ったことにWiFiの接続がどうもうまくいかない。

まあ、考えてもわからないので、朝のうちに温泉に行く。妻は例によって某巨大ショッピングモールの医務室詰めの仕事。ムスメがコンタクトレンズに替えたいというので同じショッピングモールの眼科へ出かけていって、15時ごろまで戻らなかった。俺も一応は家族の昼飯のことを考え、朝のうちに相談もしているのだが、なかなか足並みが揃わない。

天気はよかったが風が強く、少々肌寒かった。それで、夕食は豆乳鍋にした。


2018年5月2日(水)くもり

昨晩はけっこう雨が降ったようだ。

午前中、銀天街のドトールで少し勉強というか集合論テキストの続きを考える。ゲタ記号 \(\vDash\) の扱いで迷いが生じる。集合論のモデルに限っては(いや、たぶん圏論などにおいても)、\(\vDash\) がメタ理論に属するのか集合論の中で定義されるのか、その両方が可能なので困るのだ。両者の関係を正確に理解することは必要だが、さて今回の講義でそれを詳細にやるべきだろうか。「詳細」と「正確」と「適切」はどう絡み合うのだろうか…

ドトールに、(この近所の老舗ケーキ屋の息子で、こんど市会議員になった) 松波雄大さん がいたので、声をかけて自己紹介した。俺も名刺くらい持とうと思った。

午後、集合と位相Iの中間テスト。58人全員が受けた。このテの専門科目にしては珍しいことだ。部屋に戻ってひと息入れているところに、ねげろんがやってきた。今春大学院を修了して首都圏のIT企業で新人研修を受けている最中だが、連休とて遊びにきているのだ。出版前にレビューした結城浩『数学ガール/ポアンカレ予想』(SBクリエイティブ)が版元から届いているので手渡し、同じく大学院を修了したO24くんとkiriくんの住所を教えてもらう。『数学ガール』シリーズのレビューにかかわった学生はたいていが卒業/修了してしまったが、シリーズ自体は(とくに「秘密ノート」系列が)これからもうしばらく続きそうだ。さてさて、これからどうしましょうかね。

夕方には宮西のハードオフに行って、懲りずに3台めの中古パソコンを購入。東芝Dynabook R63/Tが税別4万円。Core i5プロセッサ/4GB RAM/128GBSSD。そこそこのスペックだ。縦横のサイズは現有のMacBook Proとほぼ同じだが、ずっと軽い。これを「物書きパソコン」に仕立てて、レノボたんには元のHDDを入れ戻してWindows機としてセガレに使わせ、セガレがゲームばかりしていたもう1台のレノボ(15インチノート)は、ペンタブを追加装備して、お絵かきパソコンとしてムスメに使わせよう。

歩数計カウント15,055歩。


2018年5月1日(火)くもり

集合と位相Iの授業。明日の午後に中間テストをするので、きょうは講義ではなく演習をやる。数学のことよりテストのことばかり質問されて少々困った。

夕方から新入生セミナーAの授業。7月のポスター発表のグループ分けとテーマ決め。4月の第1回の授業でアナウンスして、あらかじめ自然科学に関する疑問をリストアップしてきてもらってある。それらを書き出しておおまかなジャンルを取り出し、気象グループ・宇宙グループ・物性グループと、4人のグループを3つ作った。テーマはグループで相談して決めてもらう。グループ分けまでは俺が関与したが、いい具合で活発に議論が始まったので、このあと俺が心配することはなさそうだ。

そんなに歩いた気はしないが、歩数計カウント18,444歩。