て日々

2018年2月


2018年2月28日(水)くもり

首都圏在住の人だろうけど、新しい本をすでに買った人がいる。書いた本人は、まだ実物を手にしてもいない。昨日までの続きで毎年恒例のあの業務。帰り道は元町珈琲に寄ってツェルメロの伝記をひもとき、強制法理論の難所《原子論理式の強制の定義》の説明の手順を考え、ツイッターで数学基礎論について語る。

日本数学会の会員誌『数学通信』に載せた書評について、著者の川添愛さんがツイッターで言及しておられるところへ居合せたので、いくらかやりとりさせていただいた。原著者に肯定的に見ていただけたようで安心した。ありがたいことだ。俺はものを書いて公表したあと、どうも悲観的になりがちだ。新しい著書にしても、前評判がよいのを見てかえってビビっているほどだ。だから、関係者からこうして肯定的なフィードバックをもらえるのは本当に嬉しい。

歩数計カウント12,358歩。


2018年2月27日(火)はれ

昨日の続きで、この時期特有の、毎年のあの業務。それに、この時期特有なのは確かだが毎年というのは勘弁してほしいこの業務など。まあ仕事だからね、いろいろある。

帰り道に、倅のために学校指定の連絡帳を買うためにスーパーに寄った。連絡帳と、自分と妻の飲むお酒と、弁当に入れる梅干しを持ってレジに並んだら、カゴを一杯の商品を持って前に並んでいたお兄さん(といっても俺と同じくらいか少し若いくらいの人)が、「先に行きますか?」と順番を譲ってくれた「いいんですか? すみません」と前に出てさらに待つと、店員さんが隣のレジを開けて「2番目にお待ちの方どうぞ」と言う。「2番目にお待ち」は俺だが、当然、さっき譲ってくれたお兄さんにそちらへ回ってもらう。小さなことと言えば小さなことだが、書かなければ消えていってしまう。そういうことも、記憶にあるうちに書いておかなくては。

歩数計カウント9,766歩。

近著の版元のウェブサイトに書籍情報のページができた。ツイッターで告知したら、ずいぶんたくさんの「いいね」とリツイートをもらった。世の中にこれだけたくさんの本がある中、Amazonの売れ筋ランキングで1,317位とか。夜遅くに、数学一般関連書籍で1番になった。前評判がよすぎて、少なからずビビっている。

売れ筋ランキング1160位 数学一般関連書籍1位
翌日未明1時にはこうなった。
翌朝にはもう少し落ち着いたけどね。


2018年2月26日(月)くもり

このごろ寝覚めがよくない。おかしな夢ばかり見る。

今日から木曜日までは例年この時期特有のあの業務。

大部屋に各学部から数学の先生が集まって作業する。パーティションの向こうでは化学の先生が同じように作業している。そのパーティションが、どういうわけか5cmほど寸詰まりで、隙間から隣りがちょっと覗けてしまう。そのことに俺はすでに気付いていたが、特に感想はなかったので黙っていたところ、ミキ学部長が後で気付いて、「なんで隙間があるんだろう」「見えてる見えてる」と10分以上も笑いながら大騒ぎしていた。学部長として通常の業務に日々追われ、さらに来年に迫った学部改組のための会議に奔走しながら、一度に5人も大学院生を指導し、さらに自分の研究も手を抜かないミキ学部長のバイタリティの秘密を、そこに見た気がした。

ピアノのレッスン。久々にブルグミュラー18の練習曲に戻り、第11曲「セレナーデ」をやる。レッスン後は例によってドトールコーヒー。懸案の数学の問題の20数個の場合分けを一つずつ検討するのだが、手始めに、一番ややこしそうなケースを調べようとしたところ、このケースをさらに2通りに分けねばならないことに気づいてしまった。どうも波乱含みである。

休肝日。歩数計カウント10,152歩。


2018年2月25日(日)くもり

朝は少し寝坊したが、例によって、子供らのために朝飯を作る。お昼前からちょいと仕事があるので、ありあわせのもので弁当を作る。しかし弁当を食うタイミングになる頃には業務も終了しているのであった。散歩を兼ねてぷらぷら歩いてジュンク堂書店に行き、娘のためにちくま学芸文庫の『増補 絵画史料で歴史を読む』(黒田日出男著)を買い、電車で帰宅。


2018年2月24日(土)はれ

朝、まず昼飯に備えてミートソースを用意する。タマネギを刻みひき肉と一緒にオリーブオイルで炒めて、缶入りカットトマトを入れて煮込む。朝食には、オムレツを作り厚切りソーセージを焼く。オムレツには下茹でした缶入りトマトの余りをソースとしてかける。

妻が、昨晩のピアノ演奏の動画を見せてくれた。テンポは全然速くなかった。弾き始めで盛大にトチったので、とっさに安全運転モードに切り替えたのだ。テンポはそれでもいいが、全体にゴツゴツしていて硬い。無駄な力が入っている。柔らかい優しい音が出せない。ある程度自由のきくフルートでもサックスでもいろいろな人に以前から指摘されていることで、ピアノならなおさらだ。芸事の道は長く険しいな。

ふむ。温泉で身体をふやかせば、すこしは暖かく柔らかい音が出るかもしれない、とかなんとかわけのわからないことを言いつつ、朝食の片付けを済ませて、いつもの温泉へ行く。帰宅して昼食。さぬき麺心の生フェットチーネを茹でて朝作ったミートソースをつけて食う。妻子は喜んでくれたが、やはり昨晩のうちにソースを作って寝かせておくべきだったと思う。

午後には先日買ったソプラノサックスを持って石手川公園へ練習に行った。公園では子供たちがサッカーやキャッチボールを楽しんでいたり、お年寄りがベンチで談笑していたり。早春らしい、いい陽気である。1時間20分ほど練習した。ある程度予期はしていたが、吹奏楽をやめてからのブランクが長いから、サックスにあまり息が入らない。さっきは「ある程度自由がきく」とか書いたが、撤回せねばならん。これはもう、呼吸から訓練し直しだ。サックスとフルートの練習を生活のメニューにどうにかして組み込まねばならない。つくづく、芸事の道は長く険しい。

そこらへんの裏紙に書いた計算のメモ

写真は昼食後に倅にパスカルの三角形について話して聞かせたときのメモ。いわゆる二項係数 \({}_nC_r\) は、\(n\) 人のグループから \(r\) 人の代表を選抜するときの場合の総数で、 \[ {}_nC_r = \frac{n\times(n-1)\times \cdots \times(n-r+1)} {r\times(r-1)\times\cdots\times1} \] と定義される。このことをいくつかの例を挙げて計算してもらいながら説明して、次にパスカルの三角形と呼ばれる漸化式 \[ {}_{n+1}C_r={}_nC_{r-1}+{}_nC_r \] について、「一個ずらして足し合わせる操作」で説明(なので、この等式自体の証明はしていない。説明すれば理解できたとは思うが。)代表を選ぶ場合の数と、\((a+b)^n\) の展開式の係数と、サイコロ賭博の確率の計算の、どれもにこの二項係数が登場する。そして、掛け算の繰り返しと割り算で定義される組み合わせの個数が、単純なルールの足し算の繰り返しで求められる。そういうところが数学の面白さだ。

そうして、話はソフトウェアの工夫の大切さへと進む。二項係数の計算にコンピュータを使うにしても、定義通り階乗を計算していたらすぐにビット数が足りなくなる(変数の値を1ずつ増やす足し算の繰り返しより、2倍する掛け算の繰り返しのほうが、ずっと速く、あっという間に大きくなることは、倅も先日のSmall Basicの演習で体験済みだ。)だから二項係数を階乗の比で計算するのは実際上よい考えでないわけだ。いっぽう、足し算の繰り返しなら、手数こそ多くなるものの、そういう繰り返しはコンピュータのお手の物。そういうことがあるから、ソフトウェアの工夫は大切だ。


2018年2月23日(金)はれ

朝、510くんのモデル理論ゼミではタイプの排除定理の証明をやった。1変数のタイプ1個を排除するという最も基本的なケースに限って証明が述べられているが、可算個のタイプ宇を同時に排除するモデルも同様に作れるといって演習問題になっている。この問題が、510くんにはわからないし、俺も即答できかねたので、新井敏康『数学基礎論』第5章を参照して解決。まあ同様と言えば同様なんだろうけど、だいぶ工夫しなければならない。510くんは4月からつくばに編入するので、このゼミもあと数回を残すのみだ。

午後はO下さんと懸案の数学の問題について議論。ここまでに考えた方針でたぶんうまくいくのだけど、チェックする場合分けの個数が多くて大変だ。29個のケースのうち14個は対称性からチェックを省けるとして、残り25個のケースを調べないといけない。いまのところチェック済みなのは4つくらい。

あと、ゼミ生枝eくんが卒業研究のまとめを書いて持ってきた。空き時間にはまた少しずつC#をいじる。

夕方になったので市駅前に移動。楽器店のイベントで仲間内の小さな音楽会をやる。発表会とは別に、年に1~2回くらいのペースでこういうイベントも開催しているらしいが、俺は今回初めて出演する。あ、いや、もう何年も前に一度そういうイベントでショパンのワルツを弾いたような気もする。しかしあのときはまだ会場が楽器店の売り場だった。この頃は、発表会と同様、楽器店の2階のスタジオを使う。

出演は13組。『惑星ソラリス』で使われたバッハの《コラール前奏曲BWV639(主イエスよ私はあなたに呼びかけます)》、ドビュッシー《亜麻色の髪の乙女》、マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲》、三善晁《波のアラベスク》、あと《枯葉》とか《ティコティコ》とか《いのちの名前》とか、クラシックもポップスも、俺の好きな曲ばかりだ。店員Bが電子ドラムを叩いてピアノとアルトサックスと合奏した《美女と野獣》は、サックスの音色がとても素敵だった。

ピアノを弾く
演奏しているところ
妻が撮影してくれた

俺はちょうど折り返し点、休憩前の7番目に《恋はみずいろ》を弾いた。今朝急に思い立って、先生と相談していたよりもかなり速いテンポで弾くことにした。そのこともあって、出だしで調子がつかめず、何カ所かトチッたが、まあ、あんなもんでしょう。

ところで、先日届いたこの音楽会のプログラムを見たら、11月の発表会の大トリでヴァイオリンの二重奏を披露してくれた若い二人の名字が一緒になっていて驚いた。聞けば、先月入籍したばかりとのこと。この音楽教室の発表会が縁で知り合って結婚に至ったそうだ。めでたいめでたい。どうぞ末永く仲良く幸せしてください。というわけで、アンコールはないが、店員Bのピアノとその友人2人のリコーダーでお祝いの演奏をするという余興はあった。

月曜日からまたブルグミュラーに戻ってがんばるだ。


2018年2月22日(木)くもり

先日から本の整理やらなにやら頑張ったので、ちと脚がくたびれている。昼、教室の会議に出る。10kくんが卒業研究のまとめを書いて持ってきた。

フジグランの袋に入った新しい服

明日はそれなりに人前でピアノを弾かねばならない。いままでは、ピアノの発表会といえば11月で、えんじ色のシャツと決まっていた。早春のこの時期には少しは春らしいシャツを着て人前に出たい。だいたい、春先に着るものに迷うのは毎度のことだから、この機会に新しい服を買おう。それで、夕方、早めに帰宅し、倅を連れてフジグラン松山へ行った。とはいえファッションに疎い俺のことだから、まあたいした買い物はしていない。帰宅して夕食。その後、少しはピアノをさらっておかないとなあ、なんて思っているうちに寝てしまった。

歩数計カウント11,755歩。


2018年2月21日(水)くもり

霞がかかっていて、いい天気とは言えないが、だいぶ春らしい陽気だった。仕事部屋の暖房も入れずに過ごした。

昨日床に並べた本を棚に戻す作業。結局、整理らしい整理もせず、テキトーに棚に戻しただけだったが、自分がどんな本を持っているか、どんな関心をかつて持ち、いま持っているか、そういうことを振り返るにはいい。労力がハンパでないけどな。そのほか、バートランド・ラッセルの『怠惰への讃歌』(平凡社ライブラリー)とエビングハウスのツェルメロ伝 (Heinz-Dieter Ebbinghaus “Ernst Zermelo — An Approach to His Life and Work,” Springer 2007) をちびちび読む。あと、C#言語をちょっといじる。だんだん面白くなってきた。

それに関連して、C#言語のチュートリアルのKindle本を読み始めた。iPhoneとMacにKindleアプリをインストールして読んでいるのだが、はて、俺の Kindle Paperwhite はどこにいったのやら。(←いつだったか貸し出したままで、ムスメが持っているらしい)

しかしC#を本格的に使うには、Windows環境か、最新のmacOSが必要だ。いま使っている2007年のiMacと2009年のMacBook Proでは、OS XのバージョンがEl Capitanどまり。MonoをインストールしてC#やF#のコードをコンパイルできるが、使える .NET Framework の機能はかなり限られている。というわけで、新しいMacBookがほしい。それに、新しいMacBookに新しい音楽用のソフトウェアを入れて使いたいというのもある。

歩数計カウント8,000歩。先日の16,000に続いてまたキリのいい数字が出た。往復とも電車を利用したことを思うと、これは思いのほか多い。室内でのチマチマした動きをカウントしているのだろう。


2018年2月20日(火)はれ

朝、《友人の住む大きなマンションの建物に悪霊どもが取り憑いて若者を異常な行動に駆り立てようとする》とかいうプロットのサイバー・ミステリー・ホラー系の夢を見た。破滅のビジョンが目の前にパラパラ漫画的に流れ始めて、これは困ったことになったと思ったところで、アラームが鳴って目が覚めた。普段と違う寝方をすると、たまにこんなことになる。

昨晩と同じ市駅のドトールで、県立図書館の開館時刻を待ちながら、半順序とジェネリックフィルターについて考える。県立図書館に行くのは自分が借りた本の返却期限だからだが、妻が借りた本も、妻の頼みで持っていってついでに返す。また5冊借りたものの、読めるかどうかわからん。前回借りた本だって、ろくすっぽ読まずに返却期限を迎えた。だから、今回借りた本についても、いまの時点では語らずにおこう。読んでから話すべきだ。

図書館で、たくさんの本を見ながら考えた。このごろ「教養としての~」という言い方が本の売り文句として使われるのを見る機会が増えた。しかし版元が売りたいのは教養ではなく本であろう。それは当たり前のことで、少しも悪いことではない。

そこで思うのだが、はたして教養を売ったり買ったりできるだろうか。

教養は金では買えるまい。教養を身につけるのに必要なのは、時間を惜しまず本なり芸術なりにつきあう経験だ。その経験が、金では買えない。とはいえ日々の生活に困窮しきっているようでは、教養もヘチマもあったものではないから、金がまったく不必要というわけではないだろう。

もちろん、公共の図書館というものがあるから、時間さえ見つけることができれば、本を読むことはできる。問題は時間と意欲だ。だから、まず時間の自由を取り戻さなくてはならない。とりわけ、若い人にもっともっと時間の自由を与えなくてはならない。

ツイッターで見た関口存男の言葉に「いかなる可能性がいかに濫用されるかに従って時代色、民族性が最も正直にあらわれる」とあった。これは、冗長なところ、過剰な部分にこそ、文化が育ちやすいということを意味するのだろう。効率ばかり考えていてはいけない。無駄を省きすぎてはいけない。

夕方から研究室の棚にある自分の本を全部出して床に並べるということをやり出した。一度全部整理して片付けておきたいと思ったからだが、どう考えても読めるはずのない積ん読の分量に圧倒された。

床を埋め尽した本たち

家にも少なからぬ本があるのに、研究室にまでこんなに未読の本を積むなんて、どう考えてもアホだ。どうやら俺も、教養が金で買えるという考えに思わず知らず傾いていたらしい。

夜22時過ぎまでかけて出して並べるだけですっかり気持ちが凹んだので、内容に即して整理して片付けるという比較的楽しい作業は明日にとっておいて、ひとまず帰る。

歩数計カウント13,089歩。


2018年2月19日(月)くもり

出かけるのが少々遅くなったが、その後は、いろいろの小さな用事や小さくない用事を片付けたので気分はよい。

大学に着くと、数学棟の入り口に不思議な貼り紙があった。

ζの文字と赤い矢印だけの看板

今日から開催される第11回ゼータ若手研究集会の会場案内だ。写真をツイッターにアップしたらずいぶん好評だった。

話は変わる。数学セミナー4月号から、位相空間論にかんする連載「やわらかいイデアのはなし」というのを書かせていただくことになった。連載記事を書くなんて初めての体験で、まだちょっと感じがつかめていないのだけど、今日ちょうど5月分の記事を書き上げたところだ。月刊誌の連載であるから、締切が毎月やってくる。心身の調子を崩さないように気をつけていなくてはならない。

ジュンク堂書店で数学セミナー3月号を買ってから、ピアノのレッスンに向かう。

そのピアノだが、早いものでもう今週の金曜日には本番である。気持ちの余裕のなさ、焦り、そういうものが音に出る。管楽器や歌なら、当然に呼吸を意識するので、自然とフレージングが決まるところだが、呼吸を意識しながらピアノを演奏するなんてことは、すぐにできることではない。下手なところを意識すると、たちまち他がガタガタになる。しゃあない。気持ちを落ち着かせて金曜日まで改めてよく引きこもる…じゃなくて、よく弾き込んでおくしかない。

歩数計カウント14,602歩。


2018年2月18日(日)くもり

卒業研究発表会2日目。午後の山内ゼミの発表が面白かった。ひとつは完備距離空間上の有限個の縮小写像の定める反復関数系にコンパクトな不動点が一つだけ存在することの証明。もうひとつは、可算無限離散空間の可算個の直積空間はベール空間といって距離づけ可能だが、不可算個の直積になるともはや正規空間でなくなってしまう。そのことの証明。この結果はただちに、「不可算個の距離空間の直積空間が正規であるためには高々可算個の例外を除くすべての因子空間がコンパクトであることが必要かつ十分」という形にまとめ直すことができる。

歩数計カウント9,696歩。


2018年2月17日(土)はれ

卒業研究発表会1日目。写真係としては全員の発表を撮影したいところ。しかしさすがに一人でそれをやるのは大変すぎるので院生R1くんと4年生KNUくんの助けを借りた。HDさんの受け持ちのゼミはうちのゼミで司会進行をする。といっても、やることはそれほど多くなくて、俺が座長として進行し、ITくんが計時係をし、枝eくんが写真を撮るくらい。自分のゼミの発表がきょうの最後のセッション。無事に済んだのでよかったのだが、10kくんの発表など、面白かったわりにお客さんが少なかったので、ちと残念であった。

発表会の合間を縫って、研究室で旧著『魅了する無限』の修正箇所をまとめる作業。電子書籍化に備えての最小限度の修正なのだが、ぼんてんぴょんが詳細な校閲をしてくれたのでだいぶ助かった。それにしても古い本の修正をまとめるというのは少しばかり気が滅入る作業であった。これも夜のうちに編集者さんにメールで送ってひと安心。次は連載の5月分の原稿と集合論のレジュメの心配をせにゃならん。


2018年2月16日(金)くもり

朝のうち510くんのゼミ。『ゲーデルと20世紀の論理学(ロジック)』第2巻 第II部の坪井さんのテキストを読んでいる。構造の相互解釈を可能にするeq構造を論じる第4章を済ませ、第5章の範疇性の議論に進む。ただし今日のところは孤立タイプの定義とタイプの排除の定義だけ。

午後はO下さんのドラフトで提起された数学の話を進める。ドラフトで提示された議論には少し見落としがあったが、少し議論を細かくすれば、O下さんのアイデアを活かせそうなので、そこを詰める作業。場合分けが多くて少しややこしいが、わりかし面白い話になってきたと思う。

歩数計カウント9,802歩。


2018年2月15日(木)くもり

nCoくんのゼミ千秋楽。寺澤順『現代集合論の探検』に従ってシルヴァの定理を証明する。これは実は証明した Jack Silver 自身をビックリさせた凄い定理なのだが、連続体問題をめぐる議論の流れを背景として知っていないと、その凄さが伝わらない。そして、寺澤さんのこの本にそこのところの解説を期待するわけにもいかない。日本語で日本人相手に集合論の歴史を《講釈》する人がいるべきで、まあ、俺みたいなのがやるしかないと思っている。

そして、関係ないような気もするけど、Jack Silverという人は、まず名前がカッコ良すぎる。そして、上記のシルヴァの定理を始めとして、業績がいちいちすばらしくて、しかもそれには Silver indiscernibles とか Silver machines とか、カッコ良すぎる名前がついてしまう。その印象から、長身で白髪(というか銀髪)のノーブルな紳士を勝手に想像していたが、遺影を見ると、ふつうの丸顔のオトウサンであった。そうはいっても、すばらしい集合論家であったことに変わりはない。

歩数計カウント10,687歩。


2018年2月14日(水)はれ

朝、インフルで寝込んでいる娘におかゆ(レトルトだけど)を出し、倅に朝飯を食わせて学校へ送り出し、とても手抜きだけど自分用の弁当を作って、少しピアノの練習をしてから出かけ、それでもどうにか8時半には大学に着いた。9時から修士論文の審査。13人を20分くらいずつかけて審査するので、昼休みをはさんで14時過ぎまで続く。その昼休みも完全な休憩ではなく、図書室まわりの打ち合わせや、昨日読んだドラフトの所見をO下さんに伝えてこれ以降の方針を確認するといった業務連絡が入る。すべての審査が無事に済んで少し教室会議のようなことをして、15時前から卒業研究の追加ゼミ。発表内容の最終確認である。ホワイトボードでなく黒板で練習したいと学生たちが言うので、他の先生たちと話をつけて、いつものセミナー違う側の部屋を使った。ゼミの内容がそれで変わったりはしないが、やはり部屋の暖かさが違った。来年度の後期はこちらの部屋を使おうかな。

さてさて、妻の帰宅は夜10時頃になるので、俺が晩飯の段取りもせにゃならぬ。夜19時頃帰って、娘にうどんを出し、ご飯を炊いてポークジンジャーを作り、俺と倅で食う。娘も少しは食欲が回復しているようで喜ばしい。ポークジンジャーは少々味付けが濃すぎたかもしれない。食後、台所の片付けを済ませて自室でくたばる。帰宅した妻がやってきて、チョコレートを置いていった。

歩数計カウント14,832歩。


2018年2月13日(火)くもり

娘がインフルエンザB型でダウン。俺は家にいて、娘の面倒をみながら、連載原稿を書いたり、ひと月前にもらったドラフトにようやく本格的に目を通したりする。夜21時ごろ、普段はこんな時間に職場のメールをチェックしたりしないのだが、家にいたからメールが溜まっていてはいかんと思ってチェックした結果、明日の修士論文の審査を1日勘違いして、明後日だと思っていたことが判明。危ないところだった。


2018年2月12日(月) 振替休日くもり

午前中、電車で出かけて、いつもの松山市駅のドトールコーヒー。本を読むつもりだったが結局昨日の「て日々」を書いているうちに遅くなったので、市内電車で大学へ移動。午後は卒業研究発表の練習のために追加ゼミ。窓の外に雪が舞い、とうとう松山市に大雪警報まで出た。市内は積雪もしないが、砥部や久万高原あたりは大変なことになっているかもしれない。帰宅後、夕食に野菜炒めを作る。


2018年2月11日(日) 建国記念日くもり

ひとりで出かけ、井手神社にお参りしておみくじを引く。末吉。「学問:時期はいま全力を尽くせ」とのこと。まさにそのとおりだと思う。昼飯時になったので、歩いてイオンモールへ移動して、リンガーハットのちゃんぽんを食う。次にアプライドに行ってVGAのコネクタをひとつ買い足した。最近、学科の予算でVGAとHDMIの変換アダプタを備品として入れてもらったのだが、見れば、コネクタがメスーメスしかない。パソコンのHDMI出力も、教室のAVボックスのVGAケーブルも、コネクタはメスなのだから、これでは接続できないはずだ。わがゼミ生10kくんも自分のノートPCでプレゼンをする。10kくんのパソコンのビデオ出力はHDMIしかなく、明日の練習のためにも、俺が家からHDMI→VGA変換アダプタ付きビデオケーブルというものを持ち出すことにしている。その際にも、VGAのジェンダーチェンジャーという追加コネクタが必要になる。卒業研究発表会も間近なのに、混乱が起きねばいいのだが。

アプライドでVGAコネクタを買ったあと、いよ立花から電車で松山市駅に移動。ジュンク堂書店に行き、さらに、ちょっと楽譜を見ようと千舟町のヤマハに寄ってみる。売り場が改装されていて1階はピアノばっかりになり、弦楽器・管楽器・ギター・楽譜と、その他のものは2階に集められている。というわけで2階に行ってみた。バッハのフランス組曲の市田儀一郎版を買うことにして、管楽器のショーケースをなんとはなしに、アルタスのフルートもまだまだ高いけどムラマツはさすがにそれどころじゃなく高いなあ、とか思いながら眺めてみる。ソプラノサックスが2本。ヤマハ製のは17万円だが、よく知らないメーカー (アルフレッド・リュポー, Alfred Lupot) の6万5千円(税別)というのがあった。店員さんに「これ、えらい安いけど、音、出るんですかねえ」と言ったら「試奏してみます?」となって、防音室で吹かせてもらった。ところがこれが、思いのほかよく鳴る。テナーの感触を思い出して自然に歌える。店員さんも驚いていたし、自分も驚いた。自分の10年間のブランクのこともあってプスっとも言わないだろうと思っていたので、これは嬉しかった。

ケースに入ったソプラノサックス

そんな思いがけない出会いをして、この楽器に惚れてしまったので、身請けすることにして、ローンを組んだらどうなるか計算してもらった。来週からのキャンペーン期間を前倒しして、金利なしにしてくれるという。ありがたいことである。で、マウスピース(セルマーC*)とリード(ヴァンドレン3番)とマウスピースパッチと、最初のバッハの楽譜の支払いもまとめてもらって、消費税込み90,072円。年末までの10回払いで月々9,000円となった。格安管楽器もこのごろは品質が向上しているのだろう。鳴りようを思えば破格である。あとは死蔵せぬように心がけけねば。

歩数計カウント12,826歩。

先日から倅相手に Microsoft Small Basic を説明していて思ったが、Small Basic はハードルが低く入りやすいことだけが取り柄の言語だ。プログラミング入門といって、人を門に入らせるからには、門の中に何か有意義なものがなくちゃ。せめて、サブルーチンのローカルスコープと仮引数と戻り値をよこせ。あと、図形オブジェクトを扱うさいには図形のサイズ情報を内部で必ず利用しているはずだから、それにアクセスする手段を用意してくれ。

いまのチュートリアル文書で Small Basic 講座を済ませたら、さっさと Visual Basic に移行しよう。というわけで、夕食後には倅の(というのは言葉の綾で、倅に貸し出している俺の)パソコンにVisual Studio 2017の無料版(Visual Studio Community)をインストール。(ユーザにそう思わせることまで計算した上で、あえて杜撰な言語仕様と杜撰なドキュメントの Small Basic を公開しているんだったらたいしたもんだな。)


2018年2月10日(土)あめ

午前中、倅相手の Small Basic 講座5時間目。ForとWhileによるループ制御だ。先週に引き続き、英文ドキュメントを読み、英語の表現の説明も含めてプログラミング言語の解説をする。横で聴いていた妻が「教えるの上手ねえ。お金がとれるクオリティよ。1時間1万円くらい。しかも英語とプログラミング同時に教えるなんて。」と褒めてくれた。褒めてもらえて嬉しいが、まあ、俺は平成3年からずっとそういう仕事をしている人間だからね。

土曜日のお約束、昼食のラーメン。今回は醤油バター味にしてみた。コショウもニンニクもいれなかったので、なんだか洋食っぽいスープになった。

昼食の片付けのあと、これまた土曜日のお約束、温泉に行く。小雨の中、傘をさしていくのだが、気分は悪くない。ゆっくり暖まってから、温泉の近所の書店に寄って帰宅。夕方から、Small Basic 講座6時間目をやる。ようやくグラフィックス機能だ。このあたりから倅の興味をうまく引き出せればいいのだが。


2018年2月9日(金)はれ

きょう大学院の授業の最終回があることは覚えていたのに、まあ大学には午後から行けばいいか、なんて思っていた。つまり午前中に510くんのモデル理論のゼミがある金曜日であることをすっかり忘れていた。ゼミ開始時刻を1時間以上過ぎてから510くんからの連絡をうけてようやく思い出してびっくり。先週の土曜日にもやってしまったし、そういえば一昨日もスマホを忘れて大学に来て学生からの連絡を見落としていた。このところ、どうも抜けている。

結局、いつもより1時間20分遅れでゼミを始め、坪井さんのテキスト(田中一之編『ゲーデルと20世紀の論理学』第2巻第II部)の第3章、量化記号消去のところを済ませた。俺は代数をまともに勉強してこなかったので、《標数有限の体の代数閉包は無限集合である》という程度のなんでもないことがわからなくて、いちいち510くんに教えを乞わねばならない。これでは、どちらが先生なんだかわかりゃしない。

午後、大学院の授業。いよいよ最終回だが、Higmanの定理の証明はとてもじゃないが完結しない。ここまでやってきた組合せ群論と形式的算術や計算論との絡み合いが出てくる面白いところだけは、どうにか紹介できた。今回は事前の見通しが甘かったこともあり、最後まで準備不足を引きずったまま講義に臨んでしまった。反省している。授業は終わったが、関連する問題で知りたいこともあるので、勉強した内容をきちんとまとめておかなくては。

授業が終わって黒板を消しているとOg2さんが呼びにきた。授業の裏番組で学部2回生向けのガイダンスをやっていたのだが、数学図書室の話を俺が担当することになっている。だから授業終了後すぐに行かねばならんとは思っていたが、すでにガイダンスは滞りなく進んで、2回生たちは図書室に移動しているという。だから早く来てねという話だった。午前中こそゼミの予定をすっかり失念して余裕をかましていたが、午後はそんなふうに慌ただしく過ごしてしまった。

歩数計カウント13,424歩。


2018年2月8日(木)はれ

朝から修論発表会。俺は教室の写真係で、学科のいろいろなイベントの写真データを蓄積するのは俺の仕事である。これまで、修論発表会と学部生の卒業研究発表会はどうしても写真撮影が手薄になっていて、後で利用しようというときになって困っていた。なので、今年度からはぜひそのあたりを改善したいと思っている。ただまあ、発表会の運営は慣例としてM1たちに任せているので、写真の撮影自体はM1たちに任せ、俺は保険としてスマホのカメラで何枚かは撮影するにとどめる。今年は13人が修士論文を提出したので、発表会は朝から昼休憩をはさんで14時前まで続いた。14時半からはnCoくんの3年生ゼミがある。

3年生ゼミは最小の不可算基数 \(\omega_1\) に関すること。実数のボレル集合族が \(\omega_1\) 段階の超限再帰で生成されることをやり、次に \(\omega_1\) の閉非有界部分集合の議論をする。\(\omega_1\) の可算個の閉非有界集合の共通部分がまた閉非有界になることのテキスト(寺澤順『現代集合論の探検』日本評論社)に載っている証明はあまり明快とはいえない。もちろんnCoくんはきちんと読んできたが、やはりわかりにくかったというので、少し違った説明を2通りほど紹介した。あと、ステーショナリー集合の定義に関連して、《閉非有界 vs ステーショナリー》の関係が《確率が1 vs 確率が非ゼロ》と類比的であることを解説。とはいえ、\(\omega_1\) の閉非有界部分集合たちが「確率1」に対応する《おいしいところを全部持っていく奴》だというのは、もう少し \(\omega_1\) に慣れ親しまないと納得いかないだろうとは思う。

夜は元町珈琲に行って明日の講義の仕込みをする。いよいよ千秋楽なので、うまくまとめなくては。

歩数計カウント11,296歩。


2018年2月7日(水)はれ

今日も寒い。書評を載せる某学会誌と、連載を載せる某商業誌と、本の版元と、それぞれの編集者さんとやりとりをする。3月6日発売の新しい本のページが Amazon.co.jp で公開された。それをツイッターで告知したら、たくさんの「いいね」を頂戴し、瞬間的とはいえ Amazon の売れ筋ランキングの3,600番台、数学関連一般書の6位にまで食い込んだ。これには驚き、かつ、嬉しかった。(なお、翌8日午後には落ち着いて、売れ筋ランキング1万1千番以下になった。やはり瞬間的であった。この間、数学関連一般書の1位は一貫して結城さんの『プログラマの数学 第2版』(SBクリエイティブ)である。)前評判がいいのはありがたいことだが、著者としては「期待してたけど読んで損した」と言われないかが不安だ。編集SATOさんはそんなことはないと言ってくれるので、それを信じることにする。

歩数計カウント8,722歩。


2018年2月6日(火)はれ

昨日、Microsoft Small Basic のことを「中学生の実習に好適」と評価したが、これはいったん留保にせにゃならぬ。すべての変数がグローバルスコープである。サブルーチン定義は仮引数をとらず、返り値も持たない。にもかかわらず、サブルーチン呼び出しには MySubroutine() みたいに空のカッコが必要だ。テキスト画面やグラフィックス画面はオブジェクトとしてプロパティやメソッドをもっているが、オブジェクト指向プログラミングができるという話ではない。それどころか、変数の扱いが古式ゆかしいBASIC言語のままという、妙ちきりんな言語仕様である。ドキュメントにしても、英語のものですら必ずしも充実しているとは言いかねる。しかしまあ、妙ちきりんな言語仕様とはいえ昔のN88-BASICやなんかと比較すれば少しはマシだし、機能はそれなりに充実しているし、IDEもそこそこ快適だし、そういうものと割り切って使えば使えないことはない。だから、チュートリアルを終わらせるところまでは倅(中1)につきあおうと思う。

大学院の講義。大事なところでひとつ考え違いをしていたことに講義ノートを書いていて気づく。修正できる範囲で修正して話したが、まったくもって、発表準備でしくじったゼミ生の気分だった。しばらく胃のあたりが気持ち悪かったが、30分ほど経って気を取り直して、遅い昼飯。

仕事の帰りに auショップ に寄って iPhone の機種変更の相談をするが、来月まで待ったほうが2,000円ばかりお得という話だったので、それは待つことにして、au WALLETのポイント を稼ぐために支払いを じぶん銀行 + au WALLETクレジットカード に切り替える登録だけしてきた。

歩数計カウント14,934歩。


2018年2月5日(月)はれ

なけなしの研究費の残額をはたいて、仕事部屋の Windows PC に Microsoft Office 2016 を導入。これまで Thunderbird で読み書きしていた業務メールも新年度から Outlook で扱うようにする。大学内の業務用メールはクラウドに置いてあるからメールソフト乗り換えの影響をほとんど受けない。とはいえ、PCのディスク上に、研究者間の連絡や出版社とのやりとりなど、古くから蓄積していていまだにちょくちょく参照/更新するメールボックスがある。これも当然移行させたいが、Thunderbird と Outlook の間でデータを直接エクスポート/インポートすることはできないらしい。それでは困るという人間は、もちろん俺が唯一でも最初でもないわけで、ちゃんとソリューションを用意してくれている人がすでにいる。ありがたいことである。

具体的には、MailStore Home というユーティリティで Thunderbird のメールボックスを読み取ってデータベース化し、改めて Outlook 向けにエクスポートする。少し時間はかかったが、必要なデータが移行できてひと安心。平成25年度以降は業務メールもすべてローカルに残してあるが、これは実際には年度が終わってしまえば参照する機会はまずない。捨てるわけにはいかないが、何かの時に備えて MailStore Home のデータベースに残しておくだけで十分だろう。

卒業研究ゼミでは発表会に向けて喋る内容を詰める。とりかかりが遅くなったので来週の振替休日にも追加ゼミをやらねばならない。今年度は4人ともに別々のテキストでゼミをやってもらって進度が遅くなったうえ、俺が本を書くとかいろいろの個人的な用事にかまけてゼミの指導が後手後手になってしまった。ゼミ生たちにはまったく申しわけない。

倅(中1)と昨日一緒に試した Microsoft Small Basic を、仕事部屋の Windows PC に入れて自分でも動かしてみた。シンプルではあるが、Scratch よりはずっと《プログラミング言語》しているので、倅のように中学生が実習するにはまさに好適だと思う。

ピアノのレッスンではいよいよ本番に向けて表現を直してもらう。うれしいうれしい。とはいえ、言われてすぐ直せる技量はないので、時間をとって練習するしかない。レッスン後の会話:

先生「普段の練習曲なら、もう弾けるから次の曲に行きましょうってなる段階ですけど、人前で演奏するわけだからこれからいろいろ直しましょう」
俺「人前に出るからには化粧の一つもせんといけませんよね。家では妻に化粧しろとかそういうことあんまり言わんのですけど。妻が化粧したらやっぱり《いやあ今日も綺麗だよ》くらい言うてやった方がいいでしょうかねえ」
先生「(苦笑)それは言ってあげてくださいよ」
俺「普段から毎日が愛妻感謝デーで、妻がいないと俺は生きていけないとは言うてますけど」

あー、先生ごめんなさい。自分でも書いてて恥ずかしい。その後はいつものようにドトールコーヒーで少し勉強。昨日に引き続きアルコール抜き。


2018年2月4日(日)はれ

天気はよいがずいぶん寒い。昼食にはラーメンを作る。いつもの味噌ラーメンにするが、今回またしても豆板醤を入れすぎた。そんなわけで昼食は家にあった食材だけで済ませた。そのあとで、ひとつ今日は休肝日にしてやろうと思い、近所のスーパーへ零ICHIを買いにいった。ついでに子供らのおやつにアイスとポテチを買ってやる。

スーパーからの帰り、黒い野良ネコに懐かれた。普段なら野良ネコは人間が近付くと走って逃げるのだが、ネコのほうから向かってきて脚にまとわりつき、ズボンに爪を立てて登ろうとする。何か言いたいらしい。なにやら毛並みが汚れているし目ヤニもあるし、にゃあにゃあ言うかわりにフギフギ言っている。風邪でも引いているのだろう。腹が減ったらここで待ち構えてスーパーの袋を下げて通りかかる人に愛想するという野良ネコなりの生活の知恵なのかもしれないが、今日みたいな寒い日は道路になんか出てこずに風の当らない屋内に隠れてじっとしているべきなのだよネコくん。何かしきりに訴えてくるので心配だったが、人間にもいろいろ事情があって、あまり野良ネコの世話を焼いてやるわけにはいかない。逃げるように立ち去ったら、追ってはこなかった。

倅(中1)にそろそろ Scratch 以外のプログラミング環境も体験してほしくて Microsoft Small Basic を触らせることにした。とはいえ「やってみろ」と言うだけではどうせ何もしないので、一日、横について手ほどきをしてやる。一緒に英文のチュートリアル文書を読んで、俺が逐語的に説明し、サンプルプログラムを倅が入力して実行。説明内容が飲み込めたら、そのプログラムを倅が自分の好きなように改変する。ということを繰り返す。チュートリアルの内容は難しくないが、一文ずつ英語から日本語に直して説明してやるのは、けっこう根気がいる。いや、このドキュメントの日本語訳があることも知っているのだが、倅はこのごろ英語にもけっこう関心があるようなので、今回は英語の勉強も兼ねているのだ。それで、《ここの主語の “it” はあとの “to indent the statements between such blocks” という部分を指してるんだ》とか《場所をあらわす表現が先頭に来たときには主語と動詞の順番がひっくり返る場合があって、この “after the operation comes EndIf てのはそういう例な》などなど、英文解釈の説明もせにゃならんので、なかなか大変だった。

全部で11章(69ページ)あるチュートリアルのうち、第4章の終わり(19ページ)まで、午前中から夜まで何度かに分けて読んだ。hello world から始めて、変数、算術演算、if-then-elsegoto まで学んだから、一応チューリング完全にはなったわけだ。チュートリアル第5章で forwhile をやったら、第6章ではグラフィックスをやる。そうなると俄然楽しくなるはずだ。

夕食も担当。野菜炒めを作った。豚肉を炒めるのに味醂を少し使った他は、味付けはシンプルに醤油とコショウだけだが、なかなか旨かった。副菜には冷蔵庫に残っていたいろいろのお惣菜を並べただけ。

あと、きょうは高校の吹奏楽部OB楽団の演奏会が郷里であったので、LINEがけっこうにぎやかだった。もう少し時間と財布に余裕のある時期なら聴きに行くくらいはしたのだが、大学教員にとって2月はかなり多忙な時期なのでな。


2018年2月3日(土)はれ

昼飯に久々に手打ちピザを焼いた。具には、定番のタマネギとピーマンとカルパスのほかに、昨日買った生ハムと、さらに妻がどこからか歳末のつけとどけに頂戴したツナ缶を使わせてもらう。生地を打つところを倅に任せっきりにしたらちょっとダマになった。これはうかつだった。次も倅に手伝ってもらって、打ち方をもっときちんと伝えなくては。

午後、台所の片付けをしてから、いつもの温泉に行く。ひと息入れて、少しピアノの練習をしてから、歩いて大学に向かう。明後日月曜日のゼミに出られないゼミ生がいて、月曜日〆切の発表会のアブストラクトを持ってくるのだ。歩いていると、先方からLINEで連絡。「先生いまどこですか?」「歩いて大学に行くところ」早めに出たと思ったが、おかしいなと、予定表を再確認したら、俺が1時間勘違いしていた。これは申しわけない。

大学で用をすませ、さらに歩いてジュンク堂書店へ行き、Garakta Cafe&Bar でジャックダニエルを飲んで電車で帰宅…と思ったら、電車のドアが閉まったときに、クスリ屋に寄らねばならぬ用事を思い出した。毎朝飲んでいるサプリを切らしているのだ。ひとつ手前の駅で降りてレデイ薬局に回ってから帰る。歩数計カウント13,883歩。


2018年2月2日(金)はれ

えらく寒い朝で、通勤通学のハイタイムに伊予鉄道高浜線が線路凍結のため運転見合わせという滅多にないことが起こった。母親共々寝坊して遅刻しそうな倅にとってはダメ押しである。それでどうなったかというと、妻の車で家族4人がそれぞれの持ち場へ出かけるということになったのだった。そのせいで、俺だけは普段より早いくらいの出勤になったのはまあ、塞翁が馬というやつだ。

例によって510くんのモデル理論ゼミ。理論が量化記号消去を許すためのモデルに関する条件を学んだが、これでは量化記号消去のことがわかった気はしない。次回以降、実閉体や代数閉体の量化記号消去の実例に触れて感覚をつかむとしよう。

午後は大学院の講義。再帰的表示群・ヒグマンの定理・HNN拡大。いよいよ難しくなってきた。

夜になって、歩いて家路につく。百均で洗濯用のハンガーを買った。それから、明日は久々にピザ焼きをしようと思って、チーズと生ハムとパスタソースを買って帰る。歩数計カウント12,503歩。


2018年2月1日(木)あめ

きょうは先月の休日出勤の代休をとった。目がさめたら10時半である。なんと11時間ほど寝ていたことになる。妻と二人で早めの昼飯にして、妻を仕事に送り出してから、連載の原稿の直しをして編集部に送る。少し大きな書き更えをした。作業を終えて、気がつけば14時半である。一息入れてピアノの練習をして、気がつけば16時である。明日の授業の準備のために文献を読む。30分ほどして倅が学校から戻ってきた。倅の話を聞いたり宿題をやらせたり、炊飯器のセットをしたり、そうこうするうちに17時を回る。俺はそろそろいつもの医者に出かけねばならない。

普段は大学から電車とバスを乗り継いで医者に行くのだが、きょうは自宅から歩いていく。いつもの薬と、さらに春先の花粉のシーズンに備えてアレルギーの薬を出してもらう。次回は3月下旬。医者のあとは、南江戸の文具生活とか宮脇書店とかに寄る。今回は何も買わない。その代わりというわけでもないが、妻からの連絡をうけてコンビニでいろいろの食材を買って帰る。この医者への行き帰りでけっこうな歩数を歩いたはずなので、歩数計をつけていかなかったのが悔やまれる。

夕食後、明日に備えて授業の準備。