て日々

2016年11月


2016年11月30日(木)くもり

昨日「これまでに買って読みきれていないたくさんの本のことを思って云々」と言った舌の根も乾かぬうちに、数学の本とコンピュータの本、その他合わせて6冊も今日のうちに買ったり届いたりしている。

6冊の本の表紙

買ったからには読んでやらねば、本も俺も浮ばれない。

さて、今日気がついてみると、研修医のうこのTwitterアカウントが消去されている。昨日の日記にのうこのことを書いて、妻に「あんなこと書いていいの?」と聞かれた矢先だったので、心配になってのうこに連絡してみたところ、仕事と勉強に専念するためにTwitterをやめる、とのことだった。


2016年11月29日(火)はれ

いつものように大学に行く。きょうは第3クォーターと第4クォーターの狭間の補講日で、授業がない。久しぶりにキューネン『集合論』の誤植の指摘をいただいたので、「なげやりアカデミア」掲載の正誤表を更新した。

今週は大学生協でオライリー・ジャパンの本の15パーセント割引セールをやっているというので、ちょっと期待しつつ見に行ったところ、Python関連の本と機械学習関連の本ばかりが並んでいて、俺としてはいまのところ食指があんまり動かない感じだった。それよりは《研修医のうこの上司の本》を買おうか、それとも数学の本はどうか、とも思ったのだが、これまでに買って読みきれていないたくさんの本のことを思って、今回は何も買わないで退散した。

上に書いた《研修医のうこ》というのは、ツイッターで知りあった若い友人 noukoknows [←現時点でtwitterアカウントが非公開なので、リンクはこの「て日々」での彼への言及の Google で検索したリスト]のこと。関西すうがく徒のつどい の創立メンバーでもあった彼は、いま仙台で研修医としてハードな修行の日々(そしてまた、やさしい年上の彼女さんとのスイートな日々)を過ごしている。で、その のうこ が先日から研修に入っている精神科の先生が、プログラミングにものすごく詳しい人で、このほど JavaScriptで関数型プログラミングを学ぼうという趣旨の本を出したというのだ。立川察理『関数型プログラミングの基礎 JavaScriptを使って学ぶ』(リックテレコム, 2016年, ISBN978-4-86594-059-6)。俺としてはこの本もいずれ読まねばならないと思っている。


2016年11月28日(月)くもり

今朝は510くん不調のためCooper本講読ゼミはお休み。

午後は卒業研究ゼミ。今回は、複素数平面上の三角形の重心・垂心・外心を3頂点の代数式であらわすという話で、たくさんの計算をせねばならないが、なかなか面白い。

夜はピアノのレッスン。引き続き「ブルグミュラー18の練習曲」の2曲目《真珠》をやる。それと、次回までに3曲目《家路につく牧童》をさらっておくこと。

レッスン後、Node.js 関係の情報源を求めてジュンク堂書店へ行ったが、それは買わず、『小学生でもわかる プログラミングの世界』(林晃著, C&R研究所, 2016年)という本を買った。セガレに読ませたいのだが、まずは自分が読むことにしよう。帰りの電車で、セガレが学校で使う「れんらく帳」を買ってきてくれと妻からのメッセージを受けとったので、スーパーに寄った。予備を含めて2冊買ったが、考えてみれば、1冊で80日あまり使えるので、2冊目を使う前にセガレは小学校を卒業してしまうのだった。


2016年11月27日(日)あめ

そんなわけでピアノ発表会当日。月曜のレッスンのとき、午後4時開演だけど出番は5時半ごろじゃないですかねと、先生がおっしゃってたので、まあ5時くらいに行きゃいいかと今朝までは思っていたのだけど、そうは言ってもまあ早めに行ってみるかと、4時半ちょっと前に会場に行ってみたら、思ったより進行が早くて、ほどなく出番が来て4時50分には演奏を終えてしまっていた。危ないところだった。今回の出しものは、中村由利子の「月に寄せる歌」という曲。繊細で切なげで、それでいて、どこか危なげな狂気じみたところのある不思議な曲だ。いつものことだが、練習では一度としてトチったことのないところに限って本番でミスが出て、昨日までの練習でマズいマズいと思っていたところは特に事故もなく通過する。不思議なものだ、というか、普段の基礎練が足りないのだろう。

TSM先生には今年も花束を頂戴した。いつもすみません。それと、今年は新しくオープンした会場での初めての発表会だったので、記念にということで、こんなものを頂戴した…

マグカップの写真
スタインウェイのロゴ入りマグカップ。とてもカッコいい。

ウチアゲはカフェ・カバレ。くじ引きで決まったテーブルで美女に囲まれて、こりゃ粗相のないようにせにゃならんと、けっこう緊張した。余興でヴァイオリンを弾く人やピアノを弾く人がいて楽しかったので、次回は自分も何かできないかと思ったけど、結局は発表会の出しものだけで毎年いっぱいいっぱいなのだった。とにかくひと山越したので、明日から仕切り直してまた練習するだ。

ウチアゲから帰宅して、久々に作曲者自身の演奏する「月に寄せる歌」のオリジナル音源を聴いてみた。ええっ、こんな曲だったっけ、という印象だった。自分の中でいつのまにか全然違う曲になっていたらしい。


2016年11月26日(土)くもり

今日も今日とてピアノの練習をするのだが、弾けば弾くほど心配がつのる。普段の練習が足りないもんだから、発表会前に泥縄で練習したところで身につきゃしない。同じモチーフをちょっとずつ変化させて繰り返すタイプの曲なので、ちゃんと数えてないと混乱する。下手したら無限ループに入って終われなくなりかねない。弾いているうちに肩に力が入ってくるのが自分でもわかるので、意識して脱力せにゃならぬ。


2016年11月25日(金)はれ

今月5日の出勤分の代休をもらったので家にいて、もっぱらピアノの練習をした。きょうはムスメの学校もなぜか半ドンだったらしく、昼に帰ってきていたので、うどんを茹でて昼飯にした。ムスメが麺もつゆも見えなくなるくらい揚げ玉を山盛りに乗せていたのが面白かった。

この日記でさっきまで今月5日の土曜日を「文化の日」にしてしまっていた。まさかそんなわけはないので修正した。日付と天気を表示する見出し部分をコピペで作ると、たまにこういう失敗をする。いずれ、こういう部分の作業は自動化してしまったほうがいいのだろう。


2016年11月24日(木)くもり

朝のうち小雨がぱらついていたが、昼ごろからおひさまが見えだした。月曜日のCooper本講読のときにヒルベルトの第10問題について日本語で読める資料を調べとくと約束したので図書室に行った。返却図書の棚が一杯になっていたのでそちらの整理に時間がかかってしまった(俺は図書委員なのだ)。しかしまあ、わかる範囲では、ヒルベルトの第10問題については、竹内外史先生の古い本『数理論理学 語の問題』(培風館)に証明まで載っているのと、足立恒雄先生によるかなり詳しい解説が、1981年の数学セミナー増刊《入門現代の数学12 数学基礎論の応用》の第I部にある。

午後、卒業研究ゼミ。KDくんの発表では、定規とコンパスによる角の三等分が一般に不可能であること(とくに60°が三等分できないこと)の証明の目鼻がどうにかついたので、以後は2月の卒研発表を視野に向けて準備に入る。

帰り道、どこかで料理をしているのか、じゃがいもの炊いたのの匂いがしてきた。それで自分も急にじゃがいもが食いたくなった。「じゃがいも! じゃがいも!!」とすっかりじゃがいも頭になった俺は、途中のスーパーで男爵薯1袋を買って帰宅。すると、妻が肉じゃがを作って待っていた。さすがわが妻である。言うまでもないが、なかなか美味しい肉じゃがだった。子供らも俺も喜んで食い、2日分作ったつもりが一晩でなくなった、とのこと。


2016年11月23日(水) 勤労感謝の日くもり

朝はかなり寝坊した。ひとりで久万の台温泉に行った。いつのまにやら改装して、脱衣所のロッカーが新しくなっていた。

午後に書店に本を買いに行こうと思ったら、文具店にホワイトボードマーカーを買いに行きたい妻と単語カードのリングが欲しいムスメも一緒に行くことになり、妻の運転する車で出かけ、児童館に遊びに行っているセガレを迎えて、結局は家族総出のお出かけになった。本1冊買うくらい、ひとりでさっさと行ってしまえばよかったのだけど、諸般の事情でそういうことになった。まあ、そんな日もある。俺が買いたかったのは、アンリ・ルベーグ『量の測度』(柴垣和三雄訳, みすず書房)。そのほかにセガレに日本史の学習まんがと、ムスメに小説を買ってやった。


2016年11月22日(火)はれ

妻が研修に行くというので、えひめ共済会館の1階の食堂で昼食を一緒に食べた。ささやかながら、「いいふうふの日」であった。


2016年11月21日(月)くもり

朝はCooper本講読ゼミ。ヒルベルトの第10問題についての議論だが、証明が全部省略されているし、それがまた自力で埋められる証明でもないので、どうしても「お話」で終わってしまう。

午後は卒業研究ゼミ。弦と円周角が与えられたとして円の方程式を立てるのだけど、そこに登場する実数のパラメータの意味をめぐって皆で長考。

夜はピアノのレッスン。今回が発表会直前のレッスンとなる。先生が前からおっしゃっていた表現の意図が今日になってようやく理解できて、しかしそうすると、自分がいままで抱いていた曲のイメージが、ここに来てガラっと変ってしまうことになる。仕方がない。日曜日までによく練習して本番に臨むことにしよう。


2016年11月20日(日)くもり

どうも体調がよくない。きょうは酒も飲まずに、家でおとなしくしておく。ムスメに請われて電気スタンドを修理するため、ひさびさにハンダゴテ作業をした。ついでに1年前に作った電飾のクリスマスツリーを出してきた。

発表会が近いのでピアノの練習をするが、ヘッドフォンをつけてひとりで繰り返し弾いていると、しまいには、自分で何をやっているのか、何がやりたいのか、わからなくなってくる。これはいけない。いろいろ考えすぎて、気持ちが音に集中しないのだ。こういう場合の対策として、電子ピアノの場合、音色を切り替えるという手がある。音色が切り替わるのにつられて、音に気持ちが向く。


2016年11月19日(土)くもり

昼メシにラーメンを作った。昨日帰りに麺を4玉×2袋買っておいたので、妻子にもちょっと大盛りで出したし、自分は3玉くらい食って、さすがに満腹になった。昼寝して、それからピアノの練習を長めにやった。

ツイッターで昨日思いついてツイートした言葉がけっこうな勢いでふぁぼ&リツイートされているので驚いている。


2016年11月18日(金)くもり

午前中、いつもの理髪店に散髪に行き、その足でコミセンの図書館に行ってWebデザイン関係の本と文章術の本を借りた。昼食には松山農協の食堂でかけそば1杯といなりずし2個を食ったが、なんだかもの足りなかったので、おやつの時間に日清焼そばUFOなどなどをちょっと多めに食った。

まだ半分弱を読んだところだが、相澤裕介『メディアクエリで実現する レスポンシブWebデザイン』(カットシステム 2015年)はとてもわかりやすく書かれていて好感が持てる。しっかり読んでサイトのマルチデバイス対応を進めなくては。


2016年11月17日(木)はれ

卒業研究ゼミはきょうもひたすら計算。テキストにほんの1行、「…は体\(K\)の要素を係数とする\(p\)次式です」とあった記述がわからなくて困ったからだ。話は対称式の性質に関連することだったので、1の\(p\)乗根\(1,\omega,\ldots,\omega^{p-1}\)の1次から\(p-1\)次までの基本対称式がゼロであるという事実に帰着するのだけど、代数が苦手な俺はそのことの証明がとっさに出てこなかった。仕方なしに計算してみたというわけ。落ち着いて考えれば、このことは \(x^p-1\) を因数分解して係数を考えれば、ややこしい計算をしなくてもわかるのだった。だが手を動かして初めて頭が働きだすということはあるものだから、あまり計算をサボらないほうがいい。

昨日書いた行列の問題はやっと計算が合って正しい結果が得られた。コピー用紙のサイズがどうしたとか、円の方程式がどうしたとか、なんだかんだで、このごろいろいろ計算してるなあ。まるで数学者になったみたいだ(笑)

計算用紙の写真

それにしても日常的に膨大な計算をする数学者や理論物理学者はどんな計算用紙を使っているんだろうか。俺はお気に入りのダイソーのスケッチブックを使ったが、17.2cm×25cmのページの見開きではたちまちスペースが足りなくなる。ページをめくって裏に続きを書くというのは、思考が中断される感じがするし、転記ミスを引き起しそうだし。

やる気のないあひるやる気のないあひるやる気のないあひる

昨日届いたBulletin of Symbolic Logic(第22巻第2号)にKunenの“The Foundations of Mathematics” (College Publications, 2009)の書評が載っていたので読んだ。言わずと知れた、この夏に刊行した訳書『キューネン数学基礎論講義』(日本評論社)の原著だ。評者はKunenと同じウィスコンシン大学の先生で再帰理論が専門のSteffen Lempp。形式的証明や計算理論の定式化が一般的なやり方と異なるから、専門家は驚くかもしれないと指摘したうえで、それでも著者のアプローチは、一貫性があり、しかも周到であると評している。この本での完全性定理の証明がこれまで見たどれよりもていねいだとの評。それと、この本をロジックの授業のテキストとして使ってみての手応えとして、自分も楽しめたし、学生からもたくさんの肯定的なフィードバックをもらった、と言っている。というわけで、宣伝になるけれど、ロジックを勉強してみようかなと思う人は、ぜひ『キューネン数学基礎論講義』を検討してみてください。


2016年11月16日(水)はれ

昼食のうどんを作った。いつも使っているヤマキの白だしが切れていたので買いに出たら、外はとても気持ちのいい快晴だった。

2階の微分方程式 \(x''=-x\) が一般解 \(x(t)=a\cos t+b\sin t\) をもつことは周知のことだと思う。この方程式に対応する差分方程式は \(x_{n+1}-2x_n+x_{n-1}=-h^2x_n\) となり、これは \(\cos\theta=1-\frac{h^2}2\) をみたす角 \(\theta\) に関して \(x_n=a\cos n\theta+b\sin n\theta\) という一般解をもつ。そのことを確かめるのは難しくないのだが、この差分方程式を、2元連立1階の方程式 \[ \begin{pmatrix} x_{n+1}\\y_{n+1}\end{pmatrix} =\begin{pmatrix} 1 & h \\ -h & 1-h^2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x_n \\ y_n \end{pmatrix} \] に書き換えたとたん、同じ解を得るための計算がぜんぜん合わなくなって困っている。


2016年11月15日(火)くもり

低い雲に空が厚く覆われている。湿度が高いようで、40分間歩いて大学につく頃には、暑くもないのにじっとりと汗をかいていた。

ツイッターにも書いたが、結婚して17年を過ぎても、まだまだ俺は妻という存在、あるいは妻というものがいる状態のことを面白がっているようだ。


2016年11月14日(月)くもり

大学は学祭の片付けのため午前中休講だが、自主ゼミはその限りでない。例によって朝からCooper本ゼミをやる。セクション6.2の演習問題を片付けた。NM2さまが現れなかったが、これは先週予告されていた気もする。

「てなさく世界」のデータを収めたUSBフラッシュドライブが壊れた。しばらく前から挙動がおかしかったのではあった。今朝バックアップを取ったばかりだからデータ保守の観点からいえば痛手は少ないが、財布にはちと痛い。

午後は卒業研究ゼミ。複素平面上の3点を通る円の方程式を検証するため、ひたすら計算。

夜はピアノのレッスン。発表会の会場が、例年使っていた郊外のホールから、楽器店の二階に新しくできたスタジオに変わった。その新しいスタジオで、きょうは一度だけ試奏させてもらった。音響もムードもいい、しかも初めての場所で、少しビビってしまった俺は普段やらないミスを頻発してしまった。なんだかんだ言ってお稽古が足りない。

レッスン後はジュンク堂書店に行ってレスポンシブWebデザインの本 (相澤裕介著『メディアクエリで実現する レスポンシブWebデザイン』カットシステム2015年, ISBN978-4-87783-359-6) を1冊買って電車で帰った。この「てなさく世界」も職場のサイトも、いいかげんスマホ対応を進めにゃならんからな。


2016年11月13日(日)はれ

昨晩の鍋の残り汁を使って雑炊を作って朝食にする。が、お寝坊さんのムスメがやってこないうちに完食してしまったので、ムスメの朝食にはうどんを用意。具は、用意がなかったので、ネギと竹輪と、あと天かすだけ。

先月のセガレの誕生日のプレゼントに購入予約した任天堂の「クラシックミニ・ファミリーコンピュータ」なるものが入荷したというので、エミフル松前に取りに行かねばならない。久々に家族4人揃っての休日なので4人で出かけることにする。半年ぶりに、父のお下がりの革ジャケットを着ていく。

昼食はエミフル近くの「いよ松前食堂」である。過去の「て日々」によると、今年の9月4日9月19日にも行っている。が、9月4日に行ったときには知人の店員さんはいたがうちのムスメはついてきておらず、9月19日に行ったときにはうちのムスメはいたが知人の店員さんはいなかった。というわけで、とても久しぶりにうちのムスメが知人の店員さんに合うことになった。

長年の酷使に耐えかねたか、小銭入れ兼カード入れのジッパーがおかしくなってきたので、エミフルに来たついでに買い替えることにした。財布には通常、紙幣とコインと、いろいろのカードを入れるわけだが、俺の使っている札入れは小さく、あまり多くの小銭を入れておくことはできない。それに、買い物のときにいろいろな店でもらうポイントカードが多すぎて、とても札入れに収まらない。それで、札入れとは別に小銭入れ兼カード入れを持っている。本当はカード入れと小銭入れも分けるべきなのかもしれないが、買い物が厄介になりそうだ。あるいは、大きな財布に買い換えてカードも小銭も1か所にまとめるべきなのかもしれない。だが冬場はともかく薄着で身軽にしていたい夏場に大きな財布はあまり嬉しくない。いろいろ考えた結果として、札入れだけを別にして、小銭入れとカード入れを兼ねたもう一つの財布を持つことにしたのだけど、そうすると、ことの性質上どうしても、「小銭入れにカードを入れる」あるいは「カード入れに小銭を入れる」という話になってしまう。どのみち無理な使い方になり、傷むのが早いから、時々買い換えることになる。


2016年11月12日(土)はれ

きょうとあすは大学の学生祭。それに日程を合わせてきょうは大学のホームカミングデーという催しが開催され、さらにそれに協賛する形で、理学部数学科が理学部公開講座というのを開催する。その世話係を俺が毎年担当している。今回の講師は平出准教授で『混沌の数理』というタイトルでカオス理論について話してくれた。あまり告知が十分ではなかったが、高校生をはじめとして18名に来ていただいた。現役学生のジョセフくんや510くんのほか、卒業生のゲジマさんやウワトコさんも来てくれた。ありがたいことである。

毎年のことだが、学生祭と同じ日程で、午前中には小学校の音楽発表会「ドリーム音楽祭」をやっている。去年と同様、発表会を済ませたセガレは妻に連れられて学生祭にやってきた。ゲーム研究会の展示でひとしきり楽しんだセガレだが、帰る段になってどこかに通学定期を落してきたことが発覚。慌てて学生祭の会場に戻ったら、親切な誰かの手でちゃんと学祭実行委員会の落とし物センターに届けられていた。ありがたいことである。

妻も俺も少しくたびれたので、夕食には簡単にできる鍋ものを提案。タラの切り身と牡蠣と豚肉を買って「塩ちゃんこ鍋」にした。


2016年11月11日(金)はれ

先週土曜日の講習の最後に実施したテストをそろそろ採点してしまわねばならない。朝のうちにマクドナルドに席を占めて済ませる。大学では明日の公開講座の準備のいろいろ。張り紙の印刷とか、案内用の立て看板の手配とか。毎度のことだが告知が十分でないので、お客さんが来てくれるかどうか不安である。あと、1月に実施予定の「数学科合宿研修」に提供する問題を作った。帰り道には元町珈琲に寄ってコーヒーを飲みながらChong&Yuを読む。演習問題で \(\emptyset^{(\omega)}\) が \(\Pi^0_2\)-singleton であることを示せ、と言われて一瞬まごついたが、落ち着いて考えたらなんとかなった。


2016年11月10日(木)くもり

待ちかねていた本がようやく届いた。

表紙の写真
Chong and Yu, “Recursion Theory”
(De Gruyter, 2015)

著者のChongさんとYuさんはシンガポールの再帰理論(計算可能性理論)の研究者で、昨年の9月にCTFM2015でお目にかかっている。今さらだがこれで勉強しなおしだ。

大学院の講義。バナッハ=タルスキの定理「拡大バージョン」の証明を済ませたうえ、選択公理を弁護するために、2011年9月8日の日記に書いたような例を紹介し、直観に反する結果を生むのは何も選択公理の専売特許ではなく、代数学と幾何の奇妙な結合によって、それぞれにとっての「自然さ」が食い違いを起こしているという要因が濃厚にあると指摘した。

卒業研究ゼミ。KDくんの方程式論の続き。「重根をもつ多項式は可約」という記述を見て説明が思い浮ばずに困ったが、ゼミのあとで落ち着いて考えたらどうということはなかった。0z8くんは病欠。

夕方は医者に行き、いつものクスリを出してもらったうえ、インフルエンザの予防注射を受けた。歩いて帰宅する途中、性懲りもなく宮脇書店に立ち寄る。いいかげん、レスポンシブWebデザインというのを勉強せにゃならんとか思ったが、ひとまず何も買わずに退散。


2016年11月9日(水)くもり

ある種の漸化式によって定義される数列の挙動について考えながら歩いて帰宅してみたら、妻とセガレがシロクマの親子だった。

モコモコのガウンを着た妻とセガレの図

対抗してクロクマになってみた。

耳つきフードでクマっぽい黒い寝間着の上下


2016年11月8日(火)くもり

大学院の講義。ハウスドルフの定理の証明をやって終わりにするつもりだったが、20分も時間が余ったので、バナッハ=タルスキの定理の「複製バージョン」(球が2つになるやつ)の証明まで済ませた。これで次回バナッハ=タルスキの定理の「拡大バージョン」の証明をしてしまったら、用意したネタが尽きてしまうのだけど、さて、どうすべか。

続いて3年生のセミナー。命題論理におけるタブロー法。

帰りは小雨のなか、Friedberg Splitting Theorem の証明を考えながら歩く。途中でマルナカに寄って酒を買って帰った。


2016年11月7日(月)くもり

朝、Cooper本講読セミナー。“simple set” の存在証明。このあたりからだんだん難しくなってくる。それはいいのだけど、この simple set というのはどこがどう simple なんだろうか。creative set のほうはまだしも creative な感じがするのだけれども。あと、演習問題6.2.9〜6.2.10で Friedberg Splitting Theorem の証明をやるのだが、510くんも俺も、この問題がわからない。わははは。困ったもんだ。

卒業研究セミナー。複素平面における円周の方程式を \[ az\bar z+\bar\beta z+\beta\bar z+c=0 \] (ただし \(a\) と \(c\) は実数で \(a\neq 0\) かつ \(\beta\bar\beta-ac>0\) となるもの)という形に書けるよ、という話。この方程式で形式的に \(a=0\) とすると直線の方程式 \[ \bar\beta z+\beta\bar z+c = 0 \] が得られるが、\(a\) をいろいろ変化させて得られる円の族とこの直線との関係はどうなっているのか、と皆で頭をひねった。

夜、ピアノのレッスン。発表会の曲の表現について、いろいろと指導をもらう。レッスン後はジュンク堂書店に行くが、特に何も買わず。


2016年11月6日(日)くもり

昼食にラーメンを作った。例によって、味噌味のスープを自分で調合。なかなか美味かった。昼食後は子供らを連れて松山ブックマルシェに出かけた。前回に引き続き会場は若草幼稚園。俺は湯浅泰雄『ユングとキリスト教』(人文書院1978年, ただしリンク先は講談社学術文庫版)と赤瀬川原平『反芸術アンパン』(ちくま文庫1994年)を買い、ムスメの選んだ本も買ってやった。「ヲタク四天王の中でも最強と評判のヲタク持国天」こと物理学科の けみすと に会場で遭遇。

『反芸術アンパン』と『ユングとキリスト教』

それからフジグラン松山に移動。セガレはさっそくゲームのデモ機を触りに行き、その間に俺はムスメがGUで服を選ぶのにつきあう。


2016年11月5日(土)はれ

今日の仕事は、教員免許状更新講習の講師。6時間のコースをD教授とHD准教授と俺の3人で担当。1人の担当分は、講義100分、テスト20分。昨日いろいろ準備した部分はそれなりに話せたが、後半が少しグダグダになってしまった。

会場となった教育学部の建物の階段前のホールに、なぜかモルモットのケージが置いてあった。きっと小学校教諭をめざす学生さんたちが飼育係の指導の実習をしているのだろう。


2016年11月4日(金)はれ

お昼に妻が作ってくれた弁当を食べようと思ったら、白ご飯が入ってなかった。急遽コンビニにおにぎりを買いに行った。

帰りには元町珈琲に寄った。雑誌原稿のゲラに赤入れをしてから、明日の仕事に備えて、コピー用紙のサイズについて調べものをする。B4用紙の長辺の長さとA4用紙の対角線の長さが同じだということを初めて知った。

もちろんこの一致は偶然ではない。A列の用紙サイズは、1平方メートルの面積をもち縦横比が\(\sqrt{2}:1\)であるような長方形をA0判とし、それを2等分したものをA1判、さらにA1判を2等分したものをA2判、等々と定めてある。縦横比が\(\sqrt{2}:1\)の長方形の対角線は、ピタゴラスの定理により、短辺の\(\sqrt{3}\)倍となる。いっぽう、JISによるB列の用紙サイズは、1.5平方メートルの面積をもち縦横比が\(\sqrt{2}:1\)であるような長方形をB0判とすると定義されているのだ。このことから必然的に、B4判の長辺の長さはA4判の短辺の長さの\(\sqrt{3}\)倍になるというわけ。


2016年11月3日(木) 文化の日はれ

昨日新しいテーブルセットの入ったリビンク・ダイニングに、きょうは新しい電子ピアノが入った。前にも書いたが古いクラビノーバがペダルが効かなくなっていたのだ。それでは練習にならない。発表会前に新しい楽器に換えることができてよかったよかった。新しい電子ピアノはローランドのHP603。どうやらGS音源としても機能するらしい。古い楽器にあったMIDIのDIN端子はないが、USBコネクタがあるので、パソコンやなんかに繋ぐことはできるようだ。なにか面白い使い方ができるといいな。

クラヴィノーバCLP-240
10年間がんばってくれたクラビノーバ

ローランドHP603
これからがんばってくれるHP603

子供らを連れて餃子の王将へ昼を食いに行った。ついつい頼みすぎたが、あらかった食った。ひさびさの満腹感。


2016年11月2日(水)はれ

昨日に引き続き爽やかな快晴。土曜日に《りっくる》で購入したダイニングテーブルが届いた。

これまで使っていたダイニングセットは、2007年7月1日の日記に書いたような事情で、テーブルのガラスの天板の代わりに松材の板を乗せて使っていた。9年半の長きにわたって頑張ってくれたことに感謝しつつも、解体して市坪のクリーンセンターで廃棄処分。

子供らも新しいダイニングセットがうれしいようだ。これまで使っていたセットでは椅子の座り心地が良くなくてついつい姿勢が悪くなりがちだった。そのあたりもこれから改善されるといいな。


2016年11月1日(火)はれ

早いものでもう11月。爽やかな秋空である。

大学院の講義では回転群がランク2の自由群を含むことの証明をやった。5年前に同じ内容を講義したときは、レジュメを書き上げた時点で安心してしまい、ろくに見直しもせずに講義に臨んだうえ、肝心のそのレジュメを持って行くのを忘れていて、結果ダメダメだった。その反省があって、少しばかり神経質になっていたわけだが、昨日くり返し計算の確認をした甲斐あって、今回は間違いもせず手際よく喋れたと自分では思う。

続く3年生ゼミは『学んでみよう!記号論理』の第4講。学生さんたちは彼らなりにきちんと準備をしてきてくれている。だが、聴いているこちらは疲れがたまっていたようで、申しわけないことに、どうも後半の記憶がない。

表紙です
奥付にサイン入り

結城浩の最新刊『数学ガールの秘密ノート/やさしい統計』(SBクリエイティブ)が届いた。