て日々

2010年11月


2010年11月30日(火)はれ

卒研ゼミ。第9章が終わった。この調子なら第10章まで年内に読んでしまえそうだ。まことに結構。続く3年生ゼミは学生さん体調不良のためおやすみ。

昨日提案書を出して肩の荷を(すぐまた負うことになるけど一旦)降ろしたところだが、実は来年関わることになっている研究集会は、もう一つある。先日神戸で菊池さんと話し合った企画をひとまず文書にまとめようとするが、ちょっとした作文一つするにも、こちとら知識不足でどうもいかん。仕方がないのでドロナワ式で勉強する。さしあたり例えば『哲学の歴史』第11巻を急いで読んでしまわないと。

伝え聞くところでは、俺の水曜日の授業について「先生が楽しそうなので学生さんたちが面白がっている」という評判なのだそうだ。実際には準備にけっこう苦労しているわけだけど、前期に「つまらんけど必要だから」という感じで距離空間の抽象的な話をしたのと比較すれば、難しいながらも楽しんでやっていることは確かで、それが相手にも伝わっているっていうんなら、ちょっと嬉しいね。

きょうで11月も終わり。年頭に書いた「今年の抱負」を読み返してみる。もともと具体的な目標は立てていなかったが、抽象的な目標はどうかといえば、やっぱりあまり実現していない。


2010年11月29日(月)くもり

研究集会の提案書をWeb提出。大いに肩の荷が下りた。

タマちゃんとのもう一往復のメールのやり取りのすえ、思い立ってドラシュリ(Claude Dellacherie)の解析集合の理論のモノグラフを読みはじめる。これは記述集合論を確率論への応用という面から定式化したもので、解析集合(\(\mathbf{\Sigma}^1_1\)-集合)の定義からして、ショケ(Gustav Choquet)の容量理論を下敷きにしている。さらに、ルジンの分離定理に解析集合の普遍可容性を応用した別証明を与えたり、停止時間という確率過程論の言葉で解析集合を特徴づけしたりしているようだ。確率過程の理論と可算順序数の理論の間に接点があるかもしれんと考えるだけでも、なんだかわくわくしてくるじゃないか。100ページ以上にわたるフランス語の論文だから、時間がかかることは覚悟のうえ。楽しみつつ読むことにしよう。


2010年11月28日(日)くもり

知事と市長のダブル選挙の投票を済ませ、久々にフジグラン松山に行った。

先日タマちゃんに送ったメールの返事が来た。彼が数学を止めてビジネスの世界に飛び込むというのはデマで、金融リスク解析の研究をする部署に赴くが、数学を辞める気は毛頭ないという。それを聞いて大いに安心する。だが、来年秋の研究集会に来れるかどうか、まだ確約はできないという話である。それならそれでよい。ひとまず彼の名を入れずに、研究集会の提案書を書く。書き上げたらWeb申請できるはずなのだが、どうやらサーバが反応しない。明日の朝もう一度試して、だめなら郵送で申請だ。


2010年11月27日(土)はれ

今日も俺が食事の用意を担当。昼飯は土曜日の定番、パパラーメン。晩飯には牛すじの煮物ときんぴられんこん。だが、ボケボケしている間にどちらもあらかた子供に食われてしまった。仕方ないので、急遽かみなりこんにゃく作った。夜になってから、来週水曜日に配るプリントを作った。


2010年11月26日(金)はれ

一晩で妻の体調はおおむね快復したようだ。よかった。

セミナーでは9.2節の補助定理IIの証明が終った。3回連続で担当してくれた学生くんに感謝。あとは9.3節の補助定理Iの証明がすめば、ゲーデルの(第一)不完全性定理の証明が完結する。このぶんなら、年内には第九章が終わるだろう。それなら年明けには第十章の第二不完全性定理の議論を読んでいける。

ピアノのレッスン。発表会が済んで仕切り直し。先生と、これからの一年で何をやろうかという相談をする。ツェルニー40番よりは他の何かのほうがいいかもしれないと先生がおっしゃる。これも2年ごし中断しているバッハのインベンションを再開するのがいいのかもしれない。


2010年11月25日(木)はれ

妻が熱を出して寝こんでいるので、【息子】を幼稚園に迎えに行くのも晩飯を用意するのも、俺と【娘】がやる。俺と子供の晩飯は餃子。俺がタネをこねて、子供たちに包ませた。妻はお粥くらいしか受け付けない。


2010年11月24日(水)はれ

昨日の疲れで腰が痛い。それと、ひとりウチアゲの深酒のせいか頭が冴えない。と言っていても仕方がないので、今週もトポロジーの講義をする。

今回は輪体群についてだ。まず輪体というものの定義を述べ、イメージを持ってもらうために、重みつき有向グラフのいろいろな例を示して「すべての頂点で出る矢印の係数と入る矢印の係数の帳尻が合ってるのが1-輪体だね」と解説し、そこで小テスト。回収してすぐ答えあわせまでする。2次元の複体の具体例について、平面図形の単体的複体では2次元輪体群が自明になるという意味の話をし、1次元輪体群を計算してみせた上で他の具体例の計算を宿題として出そうと思って、問題のプリントも用意したのだけど、実際には基底を求めたところで時間切れとなり、計算結果の説明が次回までお預けとなった。これでは宿題が出せない。計算の手順はすべて出つくしたが、それだけでは学生さんがレポートをまとめられないからだ。しゃあないから宿題も来週までお預け。プリントも作りなおしだ。毎回の講義内容をあまり欲張ってはいけない。気をつけよう。

小テストの問題はこんな感じ: 【次の1-鎖が1-輪体になるように, 未知数 \(a,\,b,\,c\) の値を定めなさい.】下の画像の問題と類題合せて4問で、解答時間は6分くらい。けっこう正解率が高かった。簡単すぎたかな。

重みつき有向グラフの例

授業が済んでから遅めの昼飯。それから小テストの採点と点数のデータ入力をする。これをその日のうちにやっておけば、来週の授業の準備が楽だ。夕方から市民コンサートの機関誌づくりに出向く。電車の中でも眠くて仕方がない。おまけに少々風邪ぎみかもしれない。事務所に着いてそうボヤいたら、黒幕アベさんが「お灸シール」なるものを出してきて、頚椎の風門というツボに貼ってくれた。なんだかやたらに しみる、よく効きそうな膏薬であった。八時半の電車で帰宅し、葛根湯を飲んで寝る。


2010年11月23日(火) 勤労感謝の日くもり

ピアノの発表会。朝のリハーサルに遅れそうになって走って行ったら、息はぜえぜえ汗はダラダラ。久々の有酸素運動だからな。やっぱり少し遅れて15分のリハーサルが7分になってしまった。いったん帰宅していろいろの用を片づけ、夕方に再出発。今年は夜の部の演奏が少なくて、順番が回ってくるのが早かったんだけど、あのホールの客席で他の人の演奏を聴きながら自分の番を待っている時間ってのは、必要以上に緊張が高まって困る。で、本番の演奏だが、イントロの5小節をなんとかやり過ごしてメインテーマに突入して「おっこのままイケそう」と思ったら、気が緩んだか、トチリを連発。後半に多少持ち直したものの、なんともトホホな出来となった。普段サボっている身で直前に慌てても仕方がないということを痛感した。だって、できるはずのことを直前二週間でいろいろかえってダメにしたようなもんなんだもん。一生懸命練習しているようで、ただただあの「魅惑の失敗さま」を呼び寄せていただけだったかも。練習は普段からするべきもの。これから心機一転、またがんばります。もう少しテンポやビート感のある曲もやりたくなったので、長らく中断していたツェルニー四十番を再開しよう。

帰宅して、ひとりウチアゲと称して焼酎を飲みすぎた。


2010年11月22日(月)あめ

【娘】のクラスでは、きょうはテストが三つもあるらしい。それで今朝、妻が「三つとも100点だったら『黒魔女さんが通る』の5巻から7巻まで買ってあげる。」と大きく出た。学校が済んで帰ってきた【娘】は、100点を二つとったが、惜しいところで全部百点とはならなかったという。ところが、【娘】はクラスメートのソヨちゃんのテストと手紙を持って帰ってきている。手紙にいわく「【娘】ちゃんは100点が二つでしたが、わたしも「黒魔女さん」を読みたいです。わたしの百点三つと合わせて5巻から8巻まで買ってください。」どうやら、【娘】がソヨちゃんに事情を話しているうちに、こういうことになってしまったらしい。だが、【娘】の百点は二枚だったし、【娘】が勉強しなくなっても困るので、「黒魔女さん」は5巻と6巻だけ買うことにして、ソヨちゃんには「二冊だけ買いました。次もそのうち買うことになるので待っててください。でも全部百点なんてソヨちゃんはすごいね。これからも【娘】となかよくしてね」とお返事を書くことにした。それにしても、3で話を始めておいて、別口から4の要求を持ち出してきて、最終的に2を獲得するというのが、最初から【娘】の描いた筋書きなのだとしたら、なかなか侮れない営業センスである。

石崎洋司(作)・藤田香(絵)『黒魔女さんが通る』は講談社青い鳥文庫所収のシリーズで、小学女子に人気の、まあよくある魔法使い系ライトノベルだ。現在12巻まである。妻がブックオフで1巻を見つけて【娘】に買い与えたら、【娘】だけでなくクラスのお友達の3人ばかりが一緒にハマってしまったようだ。まあそういうのも、子供のうちには大事な経験だと思う。もちろん学校にそのテの本を持っていくことに、先生はあまり良い顔をなさらないだろうが、これをきっかけにもっといろいろな本へ読書の幅が拡がるかという期待もあってか、どうやら黙認していただいているらしい。


2010年11月21日(日)はれ

子供らは教会学校の収穫感謝日でごちそう(といっても自分で作るもの)を食べてきたらしい。俺は今日はもっぱら家でピアノの練習をする。ローランドのデジタルレコーダー(R-1)で自分の演奏を録音して聴いてみる、なんてことは、妻子が留守のときでないとできないからね。レコーダーの取扱説明書はどこかに保存してあるはずなのだけど、家の中を探すよりメーカーのWebサイトからダウンロードしたほうが早い。面白い時代だ。ダウンロードしたPDF形式の取扱い説明書は iPad に入れてしまう。ソフトウェアのマニュアルなんかにもこのテが有効だろう。さしあたりLaTeXのBeamerクラスとAsymptoteのマニュアルも iPad にコピーしておこう。

ソフトウェアといえば、FreePascalが先日久々にバージョンアップ(2.4.2)したので自宅PCとMacBook Proのを更新。っても、このごろはあんまり使ってないけどね。


2010年11月20日(土)はれ

一日、家で過ごす。一昨日神戸で話したことのうち、リプシッツ連続云々の部分はどうも間違っている。そりゃそうだ。不連続点が稠密にあるような関数がリプシッツ条件をみたす区間など、落ち着いて考えてみれば、あるはずがない。手直しすれば同じアイデアを定理2の別証明としてまだ使えるかもしれんが、あまり自然で簡明というわけにはいかなそうだ。まあ、主要な結果は一度ちゃんと証明してあるわけで、別証明が破綻したからといってそれほど痛手ではないのだけど、やはり気になる。

深夜になってから、この「て日々」の数式表示に mimeTeX を使っていたところを、一箇所を除いてすべて MathJax を使うように変更した。それほどたくさんの数式を使っていたわけではないが、二時間ほどかかった。


2010年11月19日(金)はれ

午後のセミナーは火曜日の続き。発表者も同じ学生くん。さすがに前回より多少は詳しく準備してきてくれたが、なにしろ相手はゲーデルの不完全性定理の証明のテクニカルな細部、すなわちメタ数学の算術化をやってみせる部分である。形式的体系についてのメタ数学と、ゲーデル数という数値についての算術とが交錯する。たとえて言えば、人が書いた文書としてのコンピュータ・プログラムのテキストと、二進数表現された数値としてのオブジェクトコードのバイナリの両方についての議論を行ったり来たりしないといけない。これは理学部数学科の卒業研究セミナーなんだから、ぜひとも証明の細部まできちんと検証してもらわにゃならん。どうも、そういう数学書の読み方からしてわかってもらえていなかったようで残念だ。とはいえ残念がっていても仕方がないので、今からでも彼にはちゃんと指導するだ。

2010.11.19 17:55のツイート>>セミナーだん。前原本第9章を読むというのは、いわば『数学ガール/ゲーデルの不完全性定理』の最終章のようなことをしているわけ。だけど、実際にはかなり泥くさいことのチェックをしなければならず、どうしても「春の海辺、カフェテリアと少女たち」みたいな美しい風景にはならない。 (via ついっぷる/twipple)

セミナー後、ピアノのレッスンに行く。発表会直前なので合計3回通して演奏した。本番の仕上りは、出だしの5小節で決まる。十分にイメージトレーニングしとかなくちゃな。


2010年11月18日(木)はれ

昨晩の酒の席での迂闊な発言のせいで、急遽セミナーで発表をすることになった。4年前に書いた「不連続関数の微分可能点について」という一連のノートを掘り出してきて解読しなおして役目を果したのだけど、謎の東洋人フチノさんが昨晩なんの気なしに発した問いのおかげで、当時かなり苦心して計算して出したいちばん念の入った結果 (といっても決してオリジナルな新発見ではない) に、自然かつ簡明な別証明が得られたのは、自分で気に入っていた自分の古い証明がフイになった残念感はあるものの、ひとつの収穫だった。こういうことがあるから、他の人にとってはつまらない無意味なものなのだろうと一人合点しないで、自分の研究について積極的に人に伝えるべきだな。

前夜に急遽アナウンスされた講演にもかかわらず、カダくんが大阪から出向いて来てくれた。ありがとう。

主な発表内容は次の二つ:

定理1: 数直線 \(\boldsymbol{R}\) 上に互いに交わりのない二つの \(\mathrm{F}_\sigma\) 集合 \(A\) と \(B\) が与えられたとき, \(A\) の各点で微分可能, \(B\) の各点で不連続であるような実関数 \(f:\boldsymbol{R}\to\boldsymbol{R}\) を構成できる.

定理2: 実関数 \(f:\boldsymbol{R}\to\boldsymbol{R}\)の不連続点の集合が数直線 \(\boldsymbol{R}\) 上で稠密であれば, \(f\) の微分可能点の全体はたかだか疎集合(=ベールの第1類集合)である.

定理2を4年前に証明したときには, 微分可能性の条件を詳しく検討して少しこみ入った計算をしたのだけど, 実はそんなことしなくても, 関数 \(f\) がリプシッツ連続性の条件をみたすような近傍をもつ点 (いわば \(f\) のリプシッツ連続点) 全体の集合を考えることで, 定理2は簡単にわかってしまうのだ. というのも, 不連続点の集合とリプシッツ連続点の集合はともに \(\mathrm{F}_\sigma\) 集合で, 両者に交わりがなく, しかも微分可能点はすべてリプシッツ連続点でもあるからだ. これは気付いてしまえばまったく当りまえのことなのだが, これまではまったく考えもしなかった. 謎の東洋人フチノさんに昨晩, 定理1の「二つの \(\mathrm{F}_\sigma\) 集合」という前提が最良かどうか, ということを聞かれたのが, リプシッツ連続点の集合を考えに入れるきっかけになったのだ.

【後日追記】だけど、そう書きながら、この別証明はちょっとオカシイ気もしてきた。むむむむむ。あとでちゃんと確かめておかなくては(11月20日)

【後日追記】上のパラグラフが読みにくかったので少し書きなおした。別証明については、この日に話したことは正しくはなかったが、定理2の証明を与える目的の範囲内で修正可能とわかった。(12月1日)

セミナー終了後、六甲道のモスバで謎の東洋人フチノさん、嘉田くん、酒井くんとお茶して解散。世話役を引き受けたもののイメージできなくてずっと憂鬱だった二つの研究集会のプランが大まかながらつかめだしたし、研究面でインスパイアされることもあったし、慌しかったが有意義な出張だった。


2010年11月17日(水)はれ

トポロジーの授業では、鎖群と境界準同型を定義した。次回までに線形代数から線型写像とその核と像の定義、代数学Iから群とその準同型と部分群について、それぞれ復習 (代数学を取っていない人にとっては予習) しておくように指示を出す。いままでは、あまりこういうことを言わなかったんだけど、3年生も後期になれば、もうそれくらいは要求していいだろう。昨日のセミナーをしおに、俺はもう少し恐い先生になることにした。だから事前学習の指示も出すし、先週の小テストであきらかに理解のおかしかった若干の人には再提出を要求した。

さて、授業が済んでから電車で神戸へ移動。俺が世話人を引き受けることになった来年の二つの研究集会について、神戸大学の渕野グループの人たちと相談するためだ。三宮の「茶わん」で謎の東洋人フチノさん、菊池さん、酒井くんと会食。

今回の神戸訪問にさいしては、最初から酒井くんから「セミナーでもなんか話さんかい」という打診は受けていたのだが「ネタがございませんのでヒラにご容赦をぉぉぉ」と断わっていた。ところが、今朝ちょっと時間のあるときに開いたファイル(紙のファイル)に古いノートがはさんであり、それを見て、ああこういう話もあったなあ、と思ったので、迂闊にも酒の席でそのことを一言漏らしてしまった。当然の報いとして、じゃあ明日はそれで講演してもらいましょうという流れになる。たちまち、謎の東洋人フチノさんから酒井くんに正式なコロキアム講演としての案内を業界のメーリングリストに流すように指示が出て、おかげで宿で着いてから深夜まで古いノートの解読に勤しむことになった。


2010年11月16日(火)はれ

4年生のゼミは前原本の第9章。不完全性定理の証明の筋道は第8章で説明されており、後回しになっているテクニカルな細部の検証がこの章の内容。担当学生くんの準備があまりにもおざなりだったので、ちょっと厳しいめに指導して、早めに切りあげ。

夜は市民コンサートの機関誌作業。


2010年11月15日(月)はれ

いや実際、日記をサボるもんじゃないね。毎日の天気とちょっとした出来事くらいを小マメにメモしておかないと、あとで困る。なにせこの日記は、CGIスクリプトの仕様上、一日たりとも抜かすわけにはいかないのだ。

さて、結城浩さんの『数学ガール』第4作がアナウンスされたらしい。今回のサブタイトルは『乱択アルゴリズム』だ。タイトルからは内容の見当がつかないけど、いままでの話の流れから言えば、「僕」が不確実性の中で何かを決断するというストーリー展開になっていってくれたら嬉しい。


2010年11月14日(日)はれ

きょうは子供の面倒を妻に任せて家でひとりで過ごす。妻子は愛媛大学の学生祭を見物に行った。俺は少しピアノの練習をし、少し本を読み、たいていは昼寝をしていた。妻子が戻ってからは、DVDプレーヤのリモコンの修理をし、食材の買い物に出かけた。夕食はネギトロ丼。

小学校の算数では掛け算の左因子と右因子の役割を間違えるとバッテンを食らうということの是非がTwitter上で議論されていた。それと、Kunen本の訳書についてのかがみさんの発言がきっかけになって平成4年の卒業生とTwitter空間で再開。こんなことってあるもんなのね。


2010年11月13日(土)はれ

妻が一日雇いのバイトに行ったので、俺が子供の面倒をみた。昼食にラーメンを作り、夕食に備えて蕪と牛すじの煮物を作った。ひところに比べて子供たちもだいぶ扱いやすくなったもんだ。


2010年11月12日(金)はれ

大阪から嘉田くんがやってきて談話会講演をしてくれる。半順序による強制法が位相空間のリンデレーフ性やサブメタコンパクト性やロトベルガー性といった性質を保存するための条件という話題だ。専門外の聴衆に向けて丁寧に説明した講演で大変ありがたかった。夜は喜多町の「にきたつ庵」で会食。その前にちょっと道後散策にお供したこともあって、歩数計カウントが17,300歩ちょっといった。

接待のためピアノのレッスンはお休み。


2010年11月11日(木)はれ

《等式 \(xz=z\) がすべての数 \(x\) に対して成立するような数 \(z\) はゼロだけであることを証明せよ》という問題がTwitter上で流れていた。どうも \(z=0\) が解であることは証明しなくていいらしい。それなら、\(x=0\) の場合を考えれば話は $$ 0 = 0z = z $$ で済む。ところがそのような趣旨でTwitterで発言しても、周囲の反応がもうひとつ芳しくない。どうも、俺の言葉が足りなかったせいで《\(z=0\) は解だよね》と言っているとしか受け取ってもらえなかったようなのだ。これは痛かった。言葉を上手につないでいくことの大切さを思い知らされた。授業をするときには、このことを教訓にせねばならぬ。


2010年11月10日(水)はれ

トポロジーの授業。先々週お休みにした分の宿題が「立方体を単体分割せよ」って問題、そして今日の小テストが「4の順列を偶順列と奇順列にわけて書き出せ」という問題。したがって採点は単純チェックとはいえ、なかなか大変だ。だがいまのところ、授業に対する学生たちの食いつきは悪くない。


2010年11月9日(火)はれ

空は明るいのだが風が強く時雨が降ったりやんだり。おかげでずいぶん寒い。

卒業アルバムに載せるゼミの写真を撮ることになっているので、先日京都に行ったときに父にもらった革ジャンパーを着ていく。こういう服装で歩くと、だらしない服をねろれ〜んと着ている時と比較して、なんか気持ちがしゃんとする。ゼミでは前原本の第8章が終わった。このペースなら10章の第二不完全性定理まで勉強してから卒業してもらえるぞ。

平凡社が開発・配布している iPad の無料アプリ「くらしのこよみ」をインストールした。季節の移り変わりを示す二十四節気と七十二候にしたがって自動更新されるビジュアル雑誌的な「こよみアプリ」で、美しい絵と文が心を和ませてくれる。おすすめ。iPhone版もある由。


2010年11月8日(月)はれ

昨年12月ごろに考えていた集合論の問題を蒸し返すことにした。そのために、ボレル予想のモデルを構成した レイヴァー(Richard Laver)の古い論文 を読んで勉強するのだけど、読み始めて3ページめの、ハウスドルフ・ギャップの存在証明にしてからが、全然頭に入ってこない。頭が悪くなった気がして、激しく落ち込む。


2010年11月7日(日)くもり

Twitterでは数学専攻の学生さんや数学好きの社会人の人たちを意図的に多めにフォローしている。そして、『数学ガール』の著者の結城浩 (@hyuki) さんのことも、もちろんフォローしている。結城さんは『数学ガール』関連のツイートを度々リツイートして知らせてくれるのだけど、『数学ガール』の続編的なものや、数学以外への拡張版を「誰か書いてくれないかな」という趣旨のツイートがけっこうある。「わしが書いちゃる」という人がいないのは、まあ仕方がないことなのかもしれないけど、ちょいと寂しい。しかしまあ、人のことは言えない。いや、次の本の構想がないわけではないのだが、俺の書く本が『数学ガール』のようなものになるはずがない。それでも、いつか必ず《あのテーマ》で一書をものしてやろうという野心だけは持っている。


2010年11月6日(土)はれ

午後、妻は所用で出かけるという。天気がいいので、その間に子供を公園につれていこうと思って、電車を乗り継いで松前公園までやってきた。この公園の ながーい すべり台は 子供たちに大人気なこともあり、好天も手伝って、なんかイベントでもあったんかいな、というくらいの人出だった。今を時めく巨大ショッピングモールのエミフル松前のすぐ近所であることも手伝っているのだろう。途中でおやつを食べたりして一時間半ちょっといた。

松前公園

【息子】は最初のうち、すべり台の途中で止まってこっちに手を振ったり、うつ伏せになって滑ったり、少しばかり傍若無人だったが、パパが説得してからはいい子で遊んでいた。「あと10かいすべるからね」と言い、自分でカウントダウンしながら滑りだした。「あと2かい」「あと1かい」それが済んで「あと0かい」となったので、3人で「あとぜろかーい、あとぜろかーい」とアホ歌を歌いながら公園を後にした。

昼食はパパうどん。夕食には小松菜と油揚げの煮浸し、かみなりこんにゃく、きんぴらレンコン、手羽先のつけ焼き。いや、副菜がいつも同じで申しわけない。


2010年11月5日(金)はれ

セミナー後ピアノのレッスン。いかんいかん。演奏が浮き足立っている。落ち着いてさらい直さなくちゃ。そういえば毎年テンポ設定がなかなかできないんだよな。

昨年の発表会では本番でおかしな位置に右足を置いてしまいペダルが踏みにくくて仕方がなかった(曲がショパンの変ホ長調のノクターンだもので、ペダルから足を離して踏み直すタイミングというものがなかった)。そこで今回は演奏前に影アナさんに読んでもらうコメントに「昨年はペダルを踏み損ねて困りましたが、今年は…」と書いた。これで《ペダルは》大丈夫。


2010年11月4日(木)はれ

授業を済ませて急いで医者に行った。仕事場に上着を忘れて出てきてしまったことに電停で気がついたけど、取りに戻る暇が惜しい。清水町から電車に乗りこんできたスーツ姿の若い男女。控えめだがとても仲睦まじくて、こちらもなんだか暖かい気持になった。女の子の左手の真新しいシルバー(あるいはプラチナか)のリングが初々しい。清水町の電停から夕刻にスーツ姿で乗ってきてJR松山駅前で降りるのだから、おそらく松山大学で用を済ませての帰りに違いないのだが、学会出張がハネムーンなんてこともあるのだろうか。

【息子】がママに「ブンカってなあに?」なんて根源的なことを薮から棒に聞いたので驚いた。きっと昨日が「文化の日」だというのをどこかで知ったのだろう。文化とは何かなんて、俺にも上手く説明できそうにない。文化とはキスのことだなんて昔のアニメがあったが、まさか6歳の子供にそんな風に答えるわけにいかない。


2010年11月3日(水) 文化の日はれ

教会・幼稚園のバザー。俺は餅つき要員。妻はお食事コーナーのウエイトレス。例年のバザーで餅はクッキーと並ぶ主力商品で、今年も搗く端から売れていく感じだった。

いろいろと気掛かりなことがあってこの数日鬱々としていたが、身体を使う作業をして少し気持ちが据わったように思う。ありがたいことだ。


2010年11月2日(火)はれ

ゼミは前原本8.5節「ゲーデルの対角化定理」。クリーネの再帰定理を筆頭に、この手の対角線論法はどれも少々ややこしく、なんかうまく騙されているように感じる。「可算」と「有限」を区別できていないゼミ生がいたので後半はレクチャー。有限と無限、可算集合、カントールの対角線論法、嘘つきのパラドックスという順番でほぼ型どおりに80分。こんなに復習に時間をかけたのには理由がある。リア充1号くんがきょうは都合で欠席なので、第一不完全性定理を証明する8.6節に入るのを控えようと判断したのだ。

銀座ライオンプレミアム

昨日書いた銀座ライオンプレミアムを今晩飲んでみた。案に違わず濃くてうまかった。


2010年11月1日(月)はれ

一日、晴れたり曇ったり。あいかわらずあまり調子は出ないが、いちいち日記にそんな後ろ向きの記録を残すこともあるまい。夕方からは少し頭が回転しだしたので、集合論の勉強を再開。夕食後も、算数の宿題をやる【娘】と並んでダイニングテーブルに向って続きを考える。T.Bartoszyński と H.Judah 共著本が主な情報源。証明の行間を埋めるのに苦労する。やはり一度は読んだ内容を自分のスタイルに書き下してみないとわかった気がしない。

昨日に引き続き休肝日にしたが、コンビニで見かけた銀座ライオンプレミアムという缶ビールが気になる。忘れもしない26年前、京都駅八条口のアバンティのオープンの時から一年間サッポロライオンの店でバイトしてビールの味(と注ぎ方)を覚えた俺としては、これは見過しにはできない。だがもう休肝日と決めたんだから、今日のところは見送るとしよう。