て日


2007年 1月分


2007年1月31日水曜日

なんと、もう1月が終わるんですよ。明日からは「逃げる2月」ですよ。マルクス兄弟はこのことを Time flies like an arrow. Fruit flies like bananas. (月日は矢のように過ぎ去り, ショウジョウバエはバナナが好き.) と喝破したんだけど。

27日の日記に書いたピアソラの『タンゴの歴史』の、原曲 (フルートとギター) の楽譜を、ちと高かったがAmazonで注文。実はサックス四重奏版の楽譜はすでに持っている。この先サックス四重奏でこの曲を演奏する機会があるかどうかはわからないけど、たとえば例の「獣人吹奏楽」・・・じゃなくて「10人吹奏楽」でやれたら面白んじゃなかろうか。しかし、それには自分で楽譜を書かねばならず、とすると、原曲の楽譜が必要、というわけだ。しかし考えてみれば、「10人吹奏楽」でどこかに出演する機会は、サックス四重奏でやる機会より稀かもしれない。

久々に『タンゴの歴史』をiPodで聴いてみた。「カフェ1930」のイメージはこんなだ:《都会の夕暮れ時、カフェで人生に疲れたおやっさんが一人で酒を飲んでいる。酔いがまわってついウトウトするうちに、懐かしい幸福な時代の思い出が蘇ってくる 〜明るい海辺の街、ふりそそぐ陽光、心温まる交流、愛する人〜 あれはすべて、夢だったのだろうか。気がつくと、カフェの窓の外は、宵闇に包まれている。》 どんなにうらぶれた人であれ、心の奥ふかいところに、暖かく優しい、いちばん幸せな気持ちが、大切に隠されている。普段はそんなものに気づきもしないのだが、思い出をたどるうちに、茶碗蒸しの中で匙の先が銀杏にコツンと当たるように、その幸せな気持ちをふと取り戻すことがある。「カフェ1930」ではその瞬間を、中間部の終わり近く、主役のフルートを沈黙させてギターの独奏で表現する。以前、サックス四重奏版でこの曲をやった時、オリジナル版の工藤&福田のこの部分を聴いて、タチバナさんと二人で「こんなのできねぇよ〜」と嘆息したのを覚えている。


2007年1月30日火曜日

なるほど、AquaTerm をインストールすれば MacOS X 上でも Perl でグラフィックスができるわけね。

Having Fun with AquaTerm and Perl (PNG Image)

こりゃいいやと思って、ひとつ gnuplot もインストールしてやろうと思った。それには GD ライブラリと JPEG ライブラリと PNG ライブラリ 等々が必要だ。JPEGとPNGのライブラリはすでにインストールしてある。で、GDもインストールして、さて、gnuplot をコンパイルだ、と思ったら、一箇所だけソースコードの修正が必要だった。というのは、gplt_x11.c というソースファイルに Class という名前の文字列バッファが使われているのだが、さすがにこの名前はXcode付属のGCCコンパイラの組み込みキーワードと衝突しているのだ。さいわい、ヘッダファイルに記述されるようなグローバル変数ではないので、gplt_x11.c をテキストエディタでちょっと編集するだけで修正できる。うまく gnuplot がインストールできたら、ターミナルで export GNUTERM=aqua;gnuplot と環境変数を指定しながら起動すれば、gnuplot の出力を X11 の代わりに AquaTerm で表示させることができる。

・・・とかなんとか言って、よく見たら、gnuplot の公式サイトで MacOS X 用バイナリも配布しているのね。まあ、いいけど。


2007年1月29日月曜日

朝、幼稚園にちょっとした用があったので、娘を自転車に乗せて連れて行った。そしたら、サーパス南堀端の前あたりで幼稚園バスを追い抜いてしまった。運転手さんと先生は気づかなかったようだけど、バスに乗っている子供たちのなかには、俺たちに気づいた子もいたみたいだ。このごろは、【娘】を乗せて走ると、自転車が重くてかなわん。


2007年1月28日日曜日

フルート協会の3度めの演奏会。俺は今度も録音係。メンバーのレベルも上がってきているし、ホールもいいので、今回がいままでの中で一番聴き映えがした。内容も盛りだくさんだったしね。会場の市民会館中ホールは、キャパシティも音響もこういうコンサートに最適だが、古い建物でもあり、ホール内に電気のコンセントというものがない。そこで、PowerBook G4 をバッテリー駆動し、USB機器を接続すると電力を食うから普段使っているUA-3FXは使わず、マイクアンプから PowerBook のライン入力へアナログ信号を送り込んで、Sound Studio で録音した。マイクアンプは以前から ACアダプタでなくて電池で使うように工夫してある。会場が市民会館とわかっていたから、PowerBook のバッテリーがどうしても必要だという見当はあらかじめついていて、それで少々焦っていたわけだ (24日の日記参照。)

ただし、ディスクドライブの不調の修理に持ち込むためには、来月12日の自分たちの演奏会が済むまで待たないといけない・・・やれやれ、いつ直せるんだろう。


2007年1月27日土曜日

市民コンサートの定期総会。今年は総会前のアトラクションとしてサクソフォン奏者の渡部賢吾さんに演奏してもらった。本人に直接会って話してみると、大変まじめな好青年だった。一昨年の10月に今治でのリサイタルを聴いたときには感心しなかったが、本人にとってもあれは不本意な演奏だったそうだ。総会終了後、渡部さんと市民コンサート黒幕のKさんとT岡さんそれに俺という4人で、花園町のCafe Cabaret でお茶。T岡さんはピアニストで、俺が習っているO先生の叔母さまだ。T岡さんがピアノで出演するちょっとしたイベントが2月10日にあり、そのチラシに演奏曲目としてピアソラの「カフェ1973」とあった。そんな曲はない。『タンゴの歴史』の曲だったら「娼家1900」「カフェ1930」「ナイトクラブ1960」「現代のコンサート」だ。T岡さんはそもそも『タンゴの歴史』という組曲を知らないようだったので、O先生をパシリにして、俺の持っているCDを聴いてもらうことにした。

吹奏楽の練習。ブルックナーの第4楽章を、指揮なしで合わせた。そうすると、どうしても音に神経を集中することになる。お互いに様子を探りあいながらダイナミクスやテンポが決まっていく。すごく面白かった。そのあとリードの第2組曲の1楽章と3楽章。いままでノーマークだった部分で個人的に全然吹けないところがあることが判明。来週は早めに行ってちゃんと練習しなくては。

夕食は、パルティ衣山の大岩。そのあと、サントカフェへ移動して先週と同様のいつ果てるともない話。


2007年1月26日金曜日

ヒゲを懸けた例の仕事の件。長年にわたる俺の怠慢が先方の担当者に実害を及ぼす結果になっているらしいことが、いまになって明らかになった。説明を聞いても納得のいかない点は多少残るものの、やっぱり俺の怠慢が元凶であることに変わりはない。こりゃヒゲなんか生やしている場合ではない。そして、謎の東洋人ことフチノさんから指摘されて、もう一度よく見てみると、わりと初歩的なミスがいっぱい残っている。うわ。

夕方、例によってピアノのレッスン。なんか同じところでつっかえるなあと思いながら弾いていたら、弾いている俺の肘をO先生がやにわにグイッと押し下げた。一回めはびっくりして弾けなくなったが、次にやられたときにはアラ不思議、さっきまでつっかえていた指がヒラヒラと動いて、なんなく弾けてしまった。肩に不必要な力が入って肘が上がっていたらしい。ああ、やっぱり先生は必要だ。そして脱力も必要だ・・・って、先生と脱力を同格に並べてはいけないけど。


2007年1月25日木曜日

PowerBook G4 のバッテリーは予定どおりに届いた。ありゃりゃ。いまひとつ釈然としないが、エンドユーザという立場に徹すれば、バッテリーの交換で PowerBook が元気を取り戻したのだからオーライとすべきだろう。

それで PowerBook G4 には、一度やってみたかった「TeX をソースからコンパイル」というのをやってみた。GNU GhostScript 8.55 をコンパイルしてインストールしてから、teTeX 3.0 と pTeX 3.1.9 をこの順にインストール。インストラクションどおりにやるだけだから簡単だった。それよりはむしろ、gv をインストールする前段階の Xaw3d ライブラリのコンパイルに工夫がいった。それと、GhostScript が依存している JPEG 関連のライブラリのコンパイルの事情は、2004年11月14日に書いたとおりだ。今回は、直前にコンパイルした libpng のソースツリーから libtool をコピーして使った。

夕方には例によって馬鹿につけるクスリをもらいに医者に行ってきた。


2007年1月24日水曜日

最近メタクソ調子の悪い PowerBook G4 の、ちと長い話。

どこが調子悪いかというと、内蔵 Combo Drive が不調で、どういうわけか、DVDは読むがCDは読み書きできない。そして、CDを挿入するとマウントしないし、CD-Rメディアも認識しない。おまけに、ディスクがなにやら透明で粘り気のある薬剤のようなもので汚れてしまうことがある。CDを認識しなくなったのは購入後2年ほどしてからだが、メディアが汚れるというこの症状はそれ以前からあった。さっさと修理に出すべきだった。

おまけに、バッテリーがアホになっている。ぜんぜん充電できない。頭にきてバッテリーパックを解体してその中のセルそのものにテスタをあてて電圧を測ったら、どのセルも約4.1ボルトあると出た。つまり、セルが充電されていないわけではない。そして、PowerBook本体のパワーマネージャのリセットでも問題は解決しなかった。なんらかの理由でバッテリーパック内の制御回路がアホになっているのだろう。

内蔵CDドライブの問題の方は、いまのところまだ5年間保証の期間内だからさっさとベスト電器に持っていくのがいいのだけど、解体したバッテリーパックなどつけて修理に出したら、マトモな使用状態でないことはバレバレだから、修理担当者に何を言われるかわかったものではない。本体の扱いはきわめてマトモだったのだが、下手すりゃ、どのみち保証対象外のバッテリーを分解したことを理由に、本体の保証がバーになりかねない。

修理のことがなくても、バッテリーパックを交換しなければならないのは確かなので、12月1日にベスト電器の6階で発注した。その当時は、ベスト電器での予想される納期も、オンラインのApple Storeの直販の納期も「3週間前後」だったので、同じことならポイントのたまるベスト電器で買いましょうと思ったのだ。

ところが、これが年末になっても届かない。とっくに製造中止した旧機種のサプライ品だから、メーカーとしてもある程度の需要を見込まない限り作らないらしい。年末に「すみません年内は無理です」と、ベスト電器の担当者さんが申し訳なさそうに電話をくれた。だが、もちろん、これは小売店の責任ではなく、担当者さんはちっとも悪くないのだ。

で、昨日もう一度 AppleStore のサイトをチェックしたら、納期が「24時間以内に発送」に変わっていた。ストアでの「売れている順番」も、先月と比較してかなり浮上している。ならば、ベスト電器でも入荷のメドが立っただろうと見込んで電話してみた。そしたら、こちらが何も言う前に、電話の向こうで担当者さんが平身低頭している。(いや、電話だから見えなかったけど。) どういうわけか、ベスト電器にも卸業者にも、まだぜんぜん納期が読めないらしい。

なんとなく嫌な予感がしたが、直販で手に入るかどうか試してみる価値はあるので、悪いけどベスト電器への注文はキャンセルさせてもらって、昨日午後、AppleStoreにオンラインで発注。そしたら、今日の午前中に発送した、との連絡。うわっ。本当に24時間以内に発送されている。

つまり、アップルは、製造再開したバッテリーを一般の流通経路に乗せずに、自社の直販ルートに独占的に(といって悪ければ優先的に)まわしたということだ。アコギなことをするなあ。アップルくんのこと、嫌いになりそう。

それに、アップルは現在もっぱら iPod と iTunes Store と iPhone に注力していて、今後は Macintosh 関連の開発に力を入れなくなるだろうという予測もある。そうなったら ThinkPad で Linux とかいう路線に転向しようかなあ。(妻に「アップル許せん。しまいにゃVistaに乗り換えるぞ。なあ。」と言ったけど、全然相手にされなかった。)

まあしかし、バッテリーが手に入るのはいいことだ。なにしろ、次の日曜日にはどうしても PowerBook を使わないといけない用があるからな。


2007年1月23日火曜日

市民コンサート機関誌の作業日。おおむね作業が完了して、ぼちぼち皆が帰り始めた頃になって、アベさんがどこかから写真を見つけてきて「あ、これこのページに貼ったらいいですねえ。じゃあ部長(俺のこと)、責任を持ってお願いします」とかなんとか言い出した。「責任を持って」という言葉はそういうところで使わないんじゃないかな。それに、そういうアイディアは一時間前に出してくれりゃいいのに。ひとしきり毒づいたあと、それでも、いったん片付けた PowerBook を取り出して、やっけることにした。アベさんとコイケさんが一緒に残ると言ったので、コイケさんに作業を手伝ってもらい、アベさんにビールを買いにいってもらった。まあ、一段落してからアイディアが出るというのはよくあることだ。それに俺も、最終的にやるんであれば、怒ったり毒づいたりせずに、すぐにやりゃあいいようなものではある。


2007年1月22日月曜日

だらだら仕事していたら、なんか弁当食うのが夕方の5時半になってしまった。はうあ。

今月14日の日記に「33号線」のつもりで「56号線」と書いていた。なめに指摘されて気がついた。ごめんなさい。ちなみに、33号線は松山から砥部町、久万高原町を経由して高知へ向かう道。56号線は松山から大洲を経由して宇和島へ向かう道だ。これと、西条を経由して高松へ向かう11号線、海沿いに松山と今治をむすぶ196号線。この4本が松山を通る主な国道ということになる。


2007年1月21日日曜日

十六番館での演奏。なんとか大きな事故もなく終わった(小さな事故は多数あったけど)。MC(司会進行)は思うに任せなかったようだ。演奏後、土居田の五苑で焼き肉を食いながら、司会を担当したタチバナさんとマエストロはしきりとその話をしていた。そういえば、来月12日の合同音楽会の宣伝もできなかったわい。

曲間の話の合間に、それぞれの楽器がソロで短い曲を吹いて音色を紹介する時間を取った。じんくんのチューバの「ぞうさん」とかマエストロ奥さんのホルンの「ジュピター」など、みな選曲がうまい。アルトのシオリちゃんは、俺の知らないなにかアップテンポのかっこいい曲を吹いた。バリサクのタチバナさんは「グリーンスリーブス」をやり、これも途中にアップテンポでアドリブを挿入していた。間に挟まるテナーの俺はどうしようか・・・、短い演奏のなかで、テナーの特色が出せて、選曲にも独自性が出せる曲って・・・しばらく悩んだが、結局「竹田の子守唄」を遅めのテンポで吹いた。キーは実音でFというのかDマイナーというのか。まず低音で8小節まるまる吹いて、後半4小節をオクターブ上で繰り返して結んだ。子守唄にしちゃ音がでかかったとは思うが、あとでマエストロが言うには「ありゃあ、子供らに頼むから静かに寝てくれぇと願うひげさく先生の心の叫びじゃ」だと。なにしろ、その時うちの子供らは十六番館店内を我が物顔で走り回っていたからね。他のお客さんやお店の皆さん、ごめんなさい。


2007年1月20日土曜日

朝からみっちり仕事をして、かなり遅れて吹奏楽の練習へ。体は疲れているが気力には問題がない。気力には問題がないが体は疲れているので、いつもより力を抜いてそのぶんまわりの音を聴きながら演奏した。そしたら、普段より楽にいい音が出せた気がする。いつものバカみたいな力の入れようは余計なことだったのかもしれない。もっとも、休憩時間中に大きな音でさらっていたら、なかレまソがストーブに当たりながらこちらを見て何か言いたそうにしていたから、いい音が出せたというのは、案外俺の思い過ごしかもしれない。明日の夕方は十六番館の演奏で、昼間はアンサンブルコンテストに出る人もいるので、練習後は役員会も何もなくお開き。


2007年1月19日金曜日

昼食は妻と二人で一番町の周平のラーメン。なかなかうまかった。

妻はこの3月いっぱいでいまの仕事を退職するのだけど、いわゆる専業主婦になる気はないようだ。子育てが大変なしばらくの間は家にいることにするが、その間もコンピュータを使った情報処理とか統計とかの勉強をして、できれば資格も取って、いまの職場の枠を外したもっと広い視点で自由にものを考えて、保健師の仕事全般の改善の提案ができるような、いわば保健行政のブレーンみたいな存在に、ゆくゆくはなりたいらしい。と、ラーメン食いながら妻が熱く語るところを俺なりにまとめると、そういうことになる。妻がこの人こそわが師と仰ぎながら「手も届かない話もできない遠いところ」へあまりにも早く行ってしまったあの方の、衣鉢は継ぎようがないけど、遺志は継ぎたい。そういうことなのだろうと推測する。

妻は、ラーメン食いながらだろうがメシ炊きながらだろうが酒飲みながらだろうが、この話をするとやめられないとまらないのエビセン状態になる。俺なんかよりこういう人のほうがよほど学者向きだと思う。

夜。ピアノのレッスン。この一週間ほとんど練習できていないので緊張する。


2007年1月18日木曜日

死蔵されているWallstreet (PowerBook G3)には、UNIX系のOSを入れればまだまだ使えると思っているのだけど、Debian sargeはなぜか起動しない。インストーラはちゃんと起動するが、インストールされたカーネルがルートドライブを認識してくれないという不思議。単にカーネルパラメータの書き方の問題なのかもしれないのでもう少し調べてみる。その一方でNetBSDも検討中だ。そして、PowerBook G4のバッテリーはまだ入荷しない。困ったもんだ。


2007年1月17日水曜日

次の日曜日の演奏に関連してビゼーの「アルルの女」第一組曲をiPodで聴いてみている。演奏はマリナー指揮ロンドン交響楽団。ドビュッシーあたりのスローガンとは無縁のビゼーの音楽には、どこか「小規模なワグナー」を感じる。「前奏曲」の後半と「アダジェット」なんかがとくにそうだ。ワグナーに幻滅したニーチェがビゼーのオペラ「カルメン」を激賞したという逸話があるが、それにはビゼーのこうしたワグナー的側面が一役買っている気がする。といっても、ワグナーが第一組曲のメヌエットや「カリヨン」のような曲を書くはずはなく、また第二組曲となるとますますワグナーの書きそうにない音楽ばかりとなる。やはりビゼーはあくまでもビゼーなのだった。

同じく21日のプログラムに載っているショスタコーヴィチのワルツというのは、「第二ジャズ組曲」の「第二ワルツ」だ。これも家に原曲のCDがあるのだけど、原曲ではテーマが戻ってくるたびに違う楽器で演奏されるところを、マエストロが大急ぎで編曲した今回の楽譜では、毎回テナーのソロが受け持つことになっている。それを意識して14日の練習でも繰り返すたびにニュアンスの違いを出すように努めたのだが、まあ、俺のやる事だからたいした効果は上がらない。それでも、楽器をオーバーホールに出しておいてよかったと思うのは、鳴りがよくなったぶん息が無駄にならないので表現に多少とも余裕ができたということだ。ふむ。がんばっていい演奏にしよう。


2007年1月16日火曜日

毎年恒例のことになってしまったが、【娘】が体調を崩し、俺が家で一日看病した。といっても、本人は外出ができないだけで機嫌もよく、こちらには何の苦労もないといえばないのだが、甘えんぼ全開でじゃれついてくるのには困った。おかげで、いろいろ考えたいことがあるのに全く集中できない。ぶう。


2007年1月15日月曜日

今日の残念だったこと。朝10時に、某所で不要になったインテルCPU搭載iMacを6万円という破格で放出という知らせを受けて、すぐメールで名乗りを上げたのだけど、「一分違いで次点でした」とのお返事。あーあ。「ここの改行はしないほうがいいな」なんて文面の手直ししてる場合じゃなかった。この話、妻に言ったら「アホアホアホアホ」とさんざんな反応。


2007年1月14日日曜日

いい天気。久々に子供たちを連れてコミセンのこども館へ。俺がこどもたちと遊んでいる間に、妻は近所の1,000円カットハウスで髪を整えてもらった。夜は例によって来週の出番の練習。なかなか面白い演奏になりそうだ。10人吹奏楽というのはマエストロの発案で、人数は10人だけど、ちょっと編成の大きな室内楽、ではなくて、とても編成のちいさな吹奏楽というスタンスで演奏する。あくまでも吹奏楽だから、ちゃんと指揮者がいる。

俺が書いていった3曲の楽譜のうち「素顔のままで」と「ジェラシー」は評判がいいが、「アリア・カンティレーナ」は難しくてキツくて、失敗作(もちろん原曲ではなく編曲がだけど)という感じだ。なにしろ10人吹奏楽だから、全員が出ずっぱりで活躍するのではあるけど、俺はとくにビゼーの「アルルの女」のアダジェットとかショスタコーヴィチのワルツとかにおいしいところがある。そして、「アリア・カンティレーナ」はひたすらキツい。曲の終わり頃には酸素不足で頭がパーになりそうだ。

21日の夜、時間のあいている方は33号線の十六番館へ聴きにきてみてください。宮崎アニメの曲もあるよ。18時30分開演。入場料は取らないが、会場が会場だけに、コーヒーとケーキの代金は必要。


2007年1月13日土曜日

昼食は久万ノ台の「すずめのお宿」でラーメン。なかなかおいしかった。【息子】のなんとも幸せそうな食いっぷりに、こちらまで幸福度アップ。店を出ようと支払いをしている横で、【息子】は店のおねえさんに、舌足らずの声で一生懸命「オイチカッタオ、オイチカッタオ」と語りかけていた。よほど気に入ったらしい。

その後、某所でちょっとしたイベントに参加して、少し遅れて吹奏楽の練習へ。今日は久々に人数が多かった。練習後は「魔王」で夕食。それからその隣の「ラザール」で、いつ終わるとも知れない長話を閉店までした。もっとも、話していたのはもっぱら なかレまソ だけど。考えてみれば、昼もラーメンだったし、昨晩も飲み会の帰りに「一風堂」のラーメン食って帰ってきたんだよな。なんというか、ラーメン人生。


2007年1月12日金曜日

夜はピアノのレッスンを休ませてもらい、1月1日づけで新しく赴任したスタッフの歓迎会に行ってきた。

すっかりあきらめていたRyszard Engelkingの本 "General Topology" (昨年4月26日の日記参照)がアマゾン経由で手に入った。大変うれしい。


2007年1月11日木曜日

原稿の索引づけの作業が終わったので編集者に電話して、現状でのテキストをダウンロードしてもらったのだけど、編集さんは中身を見る前に「これをもとに制作を進めさせてください」と言ってきた。それはつまり、もうこれ以上待たせてくれるな、とのお言葉だ。長いこと待たせてごめんなさい。


2007年1月10日水曜日

夕方、【娘】を連れてフジグランのシアトルズベストに行ったついでに、お酒の売場でウィスキーを買った。あまり深く考えずに、キリンの「富士山麓」というのを選んだのだが、これが50°という強烈なやつ。ストレートでやると、口から火を吹きそうだ。


2007年1月9日火曜日

横溝正史の『犬神家の一族』がまた映画化されたので、妻と観に行きたいなと思っているけど、もうあまり公開期間も残っていない。はたして行けるかどうか。さて、この話は数年前に小説も読んだけど、なにしろ30年前にテレビで横溝正史シリーズという番組があって、その一作目がやはり『犬神家の一族』だったのを覚えている。で、今回このテレビシリーズのDVDを取り寄せて観てみた。けっこう面白く観れたけど、最終回だけはできがよくなくて残念だった。なにより、テレビドラマでは謎解きらしい謎解きもなく、古谷一行の金田一さんがぜんぜん推理力を発揮しなかったのが不満だ。

本の原稿の索引づけは、面白いがけっこう大変な作業だ。Jedit Xで9枚のウィンドウを開いて作業をするから、17インチディスプレーでも画面がウィンドウで埋まってしまう。こうなると、タブ式テキストエディタのほうがありがたいな。


2007年1月8日月曜日/成人の日

今朝は「ギタリストの渡辺香津美が政治学者のE.W.サイードと感激の対面をしてサインをしてもらっている様子を写真入りで知らせる雑誌だかブログだかの記事の夢」を見た。なんじゃそれは。

昼間は職場で髭を守るための仕事の続き。夜はまたまた、21日の出番の練習。出番が多くてキツイが楽しい。


2007年1月7日日曜日

髭を守るため(元日の日記参照)の原稿の手入れをやりながら、ときどき家の片付けの手伝い。やってもやっても片付かないので妻がだいぶイライラしている。なにしろ、2歳の男の子というのは、エントロピーが子供服を来てヨチヨチ歩きしているようなもので、それはもう片付ける端からどんどんひっくり返してくれる。いわば「逆マクスウェルの魔物」だが、散らかす方だったらべつに魔物でなくても誰でもできるわけだ。

夜には21日の出番の練習。マエストロから宮崎アニメの曲のメドレーの楽譜があがってきた。あと「アルルの女」組曲の抜粋。限られた時間でたくさんの曲をこなさないといけないので大変だ。

9時過ぎに練習から帰ると、妻が子供たちを風呂に入れていた。風呂上がりに寝室を転げ回って遊ぶ子供たちというのは、キレイでホカホカで、気持ちも満たされてニコニコしていて、とてもかわいい。ということで、「逆マクスウェルの魔物」の悪行の数々も帳消しにされてしまうのだった。


2007年1月6日土曜日

今年初めての吹奏楽の練習。で、空調費が少々かさむのと、昨年末に会場の空調がイカレたこともあり、きょうの練習はずっと暖房なし。そこへいいタイミングで、この冬一番の冷え込みだ。管楽器は、こうなるとピッチが全然上がらない。管の中の空気の柱を振動させて音を作るのだが、気温が下がると、空気の振動の伝わる速度も下がる。波の伝播速度=波長×振動数で、波長を決める管の長さのほうは同じだから、そのぶん振動数すなわちピッチが下がるわけだ。マエストロは、曲(リードの第2組曲)を良く知っている人とそうでない人の気持ちの温度差を指摘したが、こちとら部屋の温度差の方が大問題だった。

そこへもってきて、チューバのじんくん夫婦もユーフォニアムのトチキくんもアルトのシオリちゃんもイデウエくんも帰省中で欠席。となると、合奏するにしても、音を合わせる目当てがないというもので、なかなか難しかった。しかし、あとでタチバナさんが言っていたとおり、世の中何が起こるかわからない。今日の練習に来ていた人以外全員が本番の日に病欠という可能性も(論理的には)あるわけだから、「目当てがないから音が合いませんでした」で済ませてはいけない。


2007年1月5日金曜日

例によって、朝には子供らを託児所に連れて行かにゃならん。ところが子供らは冬休みボケで寝坊するようになったので、妻は気が気でない。というのも、最近では、子供らに朝食をとらせて託児所まで送り届けてから出勤すると、職場に着くのが始業時間ギリギリになってしまうからだ。俺が妻の車に同乗して、妻は託児所の前で子供らと俺を降ろし、俺が託児所に子供らを連れて入るという、二段ロケット方式を使うと、少しは時間の節約になる。今朝もできればそうしたいと妻が言うので、急き立てられるように俺も出勤準備をした。で、託児所を出て「なんか今朝はちょっと体が重いなあ」と思いながらも30分ほど歩いて、仕事場に着くころになってようやく、急かされるまま朝飯を食い忘れて出てきたことに気がついた。さすがにそれでは仕事にならないので、仕事場の近所に新しくできたファミマでちょっとした食い物を買った。

思うところあって、仕事場と自宅のTeX環境を奥村晴彦さんの本『[改訂第4版]LaTeX2ε美文書作成入門』(技術評論社)の添付CD-ROMに含まれていたMac OS X用バイナリに変更した。そしたら、まず、シフトJISエンコーディングのソースが通らない。これは新しいバイナリがUTF-8用だから当然だ。過去のソースをISO-2022-JPかUTF-8に変換してから処理すればいいことだから問題はない。それとは別に、どういうわけか Mxdvi(内山孝憲さんによる dviプレヴューア)がメモリ保護違反を起こすようになり、起動しなくなった。組版結果をプレビューしようとしたらいちいち dvipdfmx で PDF に変換しなくちゃならん。面倒だがまあとりあえず仕方がない。髭が懸かっているから、実質的な作業を優先しなくちゃ。

夕方、今年初めてのピアノのレッスン。今年のなるべく早いうちにツェルニー百番練習曲集が終わるようにしたい。


2007年1月4日木曜日

朝、堀の内公園を通って出勤。野球場跡の工事現場に盛り上げられた土に生えた雑草の枯れ枝に、二羽のウグイスが遊んでいた。まだチッチッチッという頼りない鳴き声だ。春までには上手にさえずるようになるのだろう。まことに平穏無事な仕事初め。あまりに平穏無事だったのでここに書くことに困るくらい。


2007年1月3日水曜日

ジョープラのデオデオに行ってみるというのが懸案事項の一つだったのだが、一回行ったら気が済んだ。同じデオデオなら宮田町の店の方が俺には面白い。マックはここでは扱ってないみたいだし、パソコン一般にはこのごろあまりワクワクしなくなったし、この先近いうちに家電関係で大きめの買い物をするとしたら、まずワンセグのチューナーだけど、ポイントのこともあるから、うちの場合そういう買い物はベスト電器ですることになるのだった。そんなわけで、ざっと見て回ったあと、フットマッサージャーでリフレッシュだけして帰ってきた。 (フットマッサージャーがウオノメに当たるとかなり痛い。) 昨日おおいに掃除をがんばった妻は、俺が店内を見て回るあいだじゅうずっと、マッサージチェアでのびていた。流行の乗馬運動機に子供らを乗せたら大変喜んだ。

ジョープラで乗馬運動
俺が子供だった頃は、こういうものの置き場は
デパートの屋上と決まってたんだけど


2007年1月2日火曜日

なぜ正月二日の朝の夢を初夢というのかは知らないが、ともかくも初夢。《吹奏楽の練習をしている。俺の右隣に座っていた女の子が、どこだかのタンギングが難しいと言うと、左側にいた女の子が身を乗り出すようにして、「そこは“タラチネ、タラチネ、・・・”とタンギングすると良い」とアドバイスしている。》

落語のネタにもなっているが、古来「たらちねの」は「母」への枕詞だ。先日、NHK教育テレビの『にほんごであそぼ』で、コニちゃんが「ちはやふる」とか「ひさかたの」とかと一緒に歌 (といっても和歌ではなく、ラップのようなもの) にして、唄って踊っていた。そのせいで夢に出てきたんだろうけど、この夢の意味そのものはよくわからない。普段なら右隣はイデウエくんかシオリちゃん、左隣はタチバナさんかタモトくんだが、この夢では左側にいてアドバイスをしたのがイデウエくんだったような気がしてならない。もっとも、実際のイデウエくんは、人のやることに決して差し出がましい口を挟んだりはしない。

何度も繰り返し見る大冒険活劇みたいな夢がある。内容を鮮明に覚えていることはあまりなく、目覚めてしばらくするともう思い出せないのだが、毎回、ああまた同じような夢を見たと思うのだ。だがそういう「深い夢」とは別に、日常的な出来事を頭の中で整理しているような「浅い夢」としては、最近は数学やコンピュータのことを考えている夢を見ることが多いのだが、今年の初夢は音楽の、しかもどちらかというと散文的な夢だった。

最近ではデパートやショッピングセンターがこぞって二日から営業するようになったから問題にならないのかもしれないが、昔なら、正月二日というのは年賀状も来ないし新聞も来ないし、時間を持て余して困ったものだ。今年の俺たちに関しては、年末に不十分だったお片づけに丸一日費やしたので、家から一歩も出ずお金も使わずにそれなりに充実していた。


2007年1月1日月曜日/元日

謹賀新年
ことしも1年間よろしくおつきあいください

さて、年頭に抱負を述べてそのとおりの一年になったためしはないのだけど、だからといって抱負を何も言わずにおけばよいというものでもなかろう。とりあえず、ピアノとサックスは引き続き頑張ろう。そして、手が止まったままになっている《あの仕事》も、いくらなんでも片付けないといけないので、そのために開設したメーリングリストで、「2月17日の静岡出張までにできなければ髭を剃る/3月末までにできなければ、髭と髪を剃る」と約束してしまった。髪はともかく髭は惜しいので、さっさと片付けなくちゃ。

さて、正月というのはどうも時間を持て余すもので、昼食後4人でジャスコへ。正月のショッピングセンターは、人はけっこう多いが、みな殺気が抜けていて、どこかのんびりしている。とはいえちいさな子供を二人連れていては、のんびりとショッピングというわけにもいかないので、ママイクコの福袋と「おひさま」2月号その他、最小限のものだけ買ってさっさと退散。

それにしても、てなみろBBSには、元日早々スパム書き込みがたくさん来ることよのう。