てなさく世界
本を出しました
各タイトルの紹介
『魅了する無限――アキレスは本当にカメに追いついたのか』
藤田 博司 著
技術評論社 2009年 2月25日
ISBN 978-4-7741-3761-2
本体価格1,580円
出版社のサイトへ(別窓)
このページの先頭へ
「知りたいサイエンス」シリーズの一冊。数学好きの一般読者のみなさんに、無限の不思議をいろいろな切り口から語る本です。数学的な無限論のやさしい解説(第1章,第2章)はもちろんのことですが、「アキレスとカメ」をはじめとするゼノンのパラドックスについてこの10年ほど考えてきたことを世に問う第3章にも、どうかご注目ください。
Yahoo!みんなの検定の【魅了する無限検定】なんてものも作ってもらいました。
目次
- プロローグ――ガンジス川の砂
- 第1章 さまざまな無限
- 1-1 消えたジンジャーエールの瓶
- 1-2 ヒルベルトの無限ホテル
- 1-3 無限は数ではない
- 1-4 素数は無数にある(無限観の変容)
- 1-5 無限に出あわない理由?(アルキメデスの原理)
- 1-6 線分上の点の数
- 1-7 無限の遠方と平行線
- コラム1-1:ジンジャーエールを使ったカクテル
- コラム1-2:アルキメデスという人
- コラム1-3:とり尽くし法による,円錐の体積の計算
- 第2章 実数の連続性をささえる無限
- 2-1 無限小数と出会う
- 2-2 実数〈ルート2〉を追跡せよ
- 2-3 犯人は蒸発しない(実数の連続性)
- 2-4 無限和は足し算だろうか
- 2-5 p進整数の世界
- 2-6 調和級数とライプニッツの級数
- コラム2-1:ゼロで割り算をしてはいけない理由
- コラム2-2:円周率πの数値計算について
- コラム2-3:循環小数と非循環小数
- コラム2-4:ワイエルシュトラスの原理
- コラム2-5:ライプニッツという人
- 第3章 ゼノンのパラドックス
- 3-1 ゼノンの4つのパラドックス
- 3-2 数と変化
- 3-3 数と反復
- 3-4 アキレスとカメ
- 3-5 ちょっと数学的に考えてみる
- 3-6 慣性の法則と時間の計量
- 3-7 時間と空間の連続性
- 3-8 証明の完成
- コラム3-1:パラドックスという言葉
- コラム3-2:ギリシャリクガメ
- 第4章 数のシステム
- 4-1 数学的帰納法
- 4-2 なぜ,自然数論の公理が必要なのか(そもそも公理とは?)
- 4-3 ペアノの自然数論
- 4-4 デデキントの自然数論とフレーゲの自然数論
- 4-5 自然数から整数へ
- 4-6 整数から有理数へ
- 4-7 有理数から実数へ
- 4-8 実数直線の連続性の証明
- 4-9 実数から複素数へ
- コラム4-1:浮世根問とソクラテス
- 第5章 無限と連続の謎と魅力
- 5-1 再び,ヒルベルトの無限ホテル(可算無限)
- 5-2 実数の全体は可算でない
- 5-3 カントールの集合論と,無限に多くの無限
- 5-4 連続体問題
- 5-5 ロビンソンの超準解析
- 5-6 百科事典棒
- 5-7 連続体と「アガスティアの葉」
- コラム5-1:カントールの定理と対角線論法
- エピローグ――連続体と時間と無限
『集合論――独立性証明への案内』
ケネス・キューネン著, 藤田 博司 訳
日本評論社 2008年 1月20日
ISBN 978-4-535-78382-9
本体価格4,500円
出版社のサイトへ(別窓)
このページの先頭へ
数学の基本ボキャブラリとしての集合論から一歩を進めて、専門的な研究分野としての集合論を学びたい人のための本。原著は1980年発刊で、以後一貫して、この分野の定番テキストとしての不動の地位を獲得しています。強制法による独立性証明という当該分野の必須のツールを学ぶための必読書で、世界中の集合論の専門家のなかに、この本(原著)を読んでいない人はいないと断言してよいと思います。この名著の誉れ高い原著の語り口の明快さを損なわないように、また、なるべく自然な日本語に訳出するように、けっこう努力しました。
目次
- 序 章
- 1 無矛盾性
- 2 必要な予備知識
- 3 概要
- 4 この本の読み方
- 5 この本に書かなかったこと
- 6 参照について
- 7 公理
- 第1章 公理的集合論の基礎
- 1 公理を使う理由は?
- 2 論理を形式化する理由は?
- 3 数理哲学
- 4 解釈について
- 5 外延性と内包性
- 6 関係、関数、整列順序
- 7 順序数
- 8 新しいことばの定義について
- 9 クラスと再帰的定義
- 10 基数
- 11 実数
- 12 補遺1:ZF以外の集合論
- 13 補遺2:定義されたことばの除去
- 14 補遺3:メタ理論の形式化について
- 第1章の演習問題
- 第2章 無限集合の組み合わせ論
- 1 ほとんど交わりがない集合族と、交わりが一定の集合族
- 2 マーティンの公理
- 3 MAと同値な命題
- 4 ススリンの問題
- 5 木
- 6 閉非有界(c.u.b.)フィルター
- 7 ◇と◇+
- 第2章の演習問題
- 第3章 整礎集合
- 1 はじめに
- 2 整礎集合の性質
- 3 整礎的関係
- 4 基礎の公理
- 5 整礎的関係に関する帰納と再帰
- 第3章の演習問題
- 第4章 やさしい無矛盾性証明の例
- 1 非公式な三つの証明
- 2 相対化
- 3 絶対性
- 4 基礎の公理についてもう一言だけ
- 5 絶対性についてもう少し
- 6 H(κ)について
- 7 各種の反映定理
- 8 補遺1:相対化についてもう少し
- 9 補遺2:メタ理論のもとでのモデルの理論
- 10 補遺3:形式化された理論のもとでのモデルの理論
- 第4章の演習問題
- 第5章 定義可能性を定義する
- 1 定義可能性の形式化
- 2 順序数定義可能集合
- 第5章の演習問題
- 第6章 構成可能的集合
- 1 Lの基本的な性質
- 2 LにおけるZF
- 3 構成可能性公理
- 4 Lにおける選択公理と一般連続体仮説
- 5 Lにおける◇と◇+
- 第6章の演習問題
- 第7章 強制法
- 1 一般的な注意事項
- 2 ジェネリック拡大
- 3 強制
- 4 M[G]はZFCをみたす
- 5 有限な部分関数を用いた強制
- 6 より大きな部分関数を用いた強制
- 7 埋め込み、同型、ブール代数値モデル
- 8 その他の結果
- 9 補遺:他のアプローチと歴史についてのコメント
- 第7章の演習問題
- 第8章 反復強制法
- 1 半順序の積
- 2 コーエンのモデルについてもう少し
- 3 クレパの仮説の独立性
- 4 イーストン式強制
- 5 反復強制法の一般論
- 6 マーティンの公理の無矛盾性
- 7 可算サポート反復
- 第8章の演習問題
このページの先頭へ戻る|てなさく世界のトップへ戻る