て日々

2019年5月

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自転車は見つかった。というか、自分がフジグラン松山の駐輪場に置き忘れていたのだった。土曜日の夕方、旅行代理店のホテルの予約をとりに来た。そのときは自転車で乗りつけ、宿の手配を済ませ夕食のカレーに乗せるカツを買い、ついでに缶チューハイを買ってフードコートで飲んで、ほろ酔い気分で自転車のことをすっかり忘れて、歩いて帰ったらしい。それで、歩いて帰ったことは覚えていたが、それ以前に自転車で行ったことをすっかり忘れていたというわけ。今朝、もう一度フジグランの駐輪場を確認しに行ったら、ちゃんと自転車はそこにあり、サドルに黄色い小さいシールが貼ってあった。店の人が放置自転車の目印をつけたのだろう。ごめんなさい。放置しようというつもりはなかったのです。

自転車を取り戻して上機嫌で大学へ行って明日と明後日の授業の準備をする。一日中曇り空で、雨が降ったり止んだりする。

午前中よい天気だったので洗濯をする。しかし午後からは曇りで、ときおり小雨がぱらつく天気になった。

どうもやる気が出ない。一日を家でだらだら過ごして、夕食は外食で済ませることにした。それで外出してみると、アパートの駐輪場に自転車が見当らない。奥のほうへ置いたつもりだが盗難に遭ったのだろうか。あるいは昨日の外出時にどこかに置き忘れたのだろうか。昨日の午前中、温泉に自転車で行って自転車で帰ったことは覚えている。図書館に歩いて行った記憶も確かだ。だがその後となると、どうなんだっけ。

朝。妙ちきりんな夢をみて目覚める。外は曇り空。洗濯物が溜まっているのだが、これは様子をみたほうがよさそうだ。朝食後、先週行けなかった温泉に行き、帰り道にスーパーで少し食材を買って、昼食のカレーを作る。少し作りすぎた感じ。

午後、県立図書館に行く。マックス・テグマーク『数学的な宇宙』(講談社2016年)を読んでいるのだけど、もうちょっとのところで読み終えられずに返却期限日になったので、延長貸出してもらうことにした。いったん帰宅し、それからフジグラン松山の旅行代理店に行って月末の出張の手配をする。夕食も昼と同じカレーにしたが、まだ食い切れない。

朝。給料日なのでいろいろの資金移動を済ませてから、コメダ珈琲店に本を読みに出かける。小倉トーストのモーニングをいただきながら、しばらく気分よく読んでいたのだけど、しばらくすると隣のテーブルに若い男女がきて顔と顔を寄せて語りあい始めた。仲むつまじいのは素晴らしいことで、野暮は言いたくないが、気になって本が読めなくなったので、退散して大学へ向かう。

午後。第3時限は「集合と位相I」の演習。TA(ティーチングアシスタント)の院生nCoくん、教室に来るなり「きょうは厄日ですよぉ」と宣言。アパートの鍵を紛失し、スマホが故障して、なんか不運が重なったというのだ。まあまあ、生きてりゃあそういう日もあるし、また良いことが重なる日もあるから、となぐさめつつ、演習の授業を進める。今年の2年生は積極的に質問してくれる雰囲気で、演習はやりやすい。ありがたいことだ。ところが、授業の終わりにまたしてもnCoくんの周りでちょっとした不運なニアミスがあった。いろいろ重なる日というものはある。しかしどうにか無事に事が済んだのでよしとしよう。

夜、いろいろやる気が出ないが食材を買いに出て、豚キムチで夕食。

ちょっと早いが半袖のシャツに替えて、いつもよりちょっと早めに家を出て、普段と違う道を通って大学へ。8時30分の始業直前の大学周辺は教室へ急ぐ学生さんたちが一目散に走ったり自転車を飛ばしたりしている。そういう姿を見ながら、普通の人たちが普通に頑張っているこの世の中も、まんざら捨てたもんじゃないなあと思った。この世がパラダイスじゃないことくらい知っているけれど、生きてるのも悪くないと思えるだけありがたいことだ。

講義は「冪集合の濃度」の話。集合 \(X\) の濃度より冪集合 \(\mathcal{P}(X)\) の濃度のほうが常に大きいというカントールの定理を証明し、\(\mathcal{P}(\mathbb{N})\) と \(\mathbb{R}\) の対等性を証明して連続体の濃度が \(2^{\aleph_0}\) と書かれる理由を説明した。午後は学生さんの質問に答え、メールでいろいろの打合せをした。夜はジュンク堂書店に行き、それから久しぶりに Garakta Cafe&Bar でウィスキーを飲んだ。

昨晩は酔っぱらって寝たので夜中の変な時間に目が覚めて困った。おかげで眠気と戦う一日だった。しかしそんなこちらの体調とは裏腹に、初夏らしいさわやかな天気で戸外の木々の緑がきれいだ。そろそろ半袖でもよいかもしれない。

先週から、某所で用いる資料に挿入する授業風景の写真をちまちま撮っている。きょうは第1時限にYMPさんの指導する卒業研究ゼミの写真を撮った。第2時限「集合と位相I」演習。午後の大学院のゼミは論理式の相対化と絶対性について。

夕食には麻婆豆腐。なかなか味が決まらない。

講義。「アレフゼロは最小の無限濃度である」という定理に関連して、選択公理の話をする。それと「可算個の可算集合の和集合はまた可算集合」「次元の高いユークリッド空間も直線と同じ濃度」という事実の証明。選択公理については、いまここで話すべきかどうかよくわからんと思いながら話すので、どうしても及び腰になる。これでは聴いているほうが不安だろうなあと思う。

午後は本読みと、木曜日の講義のノートづくり。

夜には学生主催の教室の飲み会がある。集合場所は家からゆっくり歩いて20分というところなので、夕方の早めにいったん帰宅して、シャワーを浴びて着替えてから行く。ピアノはお休みさせてもらう。3年生にとっては初めての教室の飲み会。思ったより参加者が多い。そして今年の4年生はなぜかこういう催しにはまったく参加しない。面白いもので、数年ごとにそういう学年がある。

月曜日は火曜日の講義と水曜日の演習の準備をし、学生の質問に答える。

少しゆっくり起きて、午前中に残り1問の採点をすませる。どうやら問題が易しかったようで、これではテストにならないかと思ったが、それなりに普通の点数の分布になりそうである。昨日行けなかった週末恒例の温泉はやめておくことにした。母の日とて実家の老母にメッセージを送ったが、さていまは元家に離れて住む子供らは、自分たちの母親になにかしらしてやっただろうか。

一日じゅう家にこもって昨日のテストの採点をする。休み休みながら、夜までかけて、5問中4問まで見た。これを夜9時までに済ませ、それから缶ビールの一本も買いに出るつもりだったのだが、いろいろの事情で夜中近くまでかかってしまったので、結果的に休肝日となった。

いま書いている本の原稿について、有志がきょうの午後都内某所でレビューの会を開いてくれた。夜には書き込みだらけになったPDFが届いた。本当にありがたい。持つべきものは友というわけだが、「どうもありがとう。本当に嬉しいです」というありきたりな感謝の言葉しか出てこないので、ちょっと困った。もの書きのはしくれにしては、自分の感情についての語彙が貧弱すぎる。

「集合と位相I」の中間テスト。おそらくそれほど難かしくはなかったはずだ。

朝6時起床。くもり空。きょうも午前中に「集合と位相I」の演習。普段なら木曜日は講義をするのだが、明日「中間テスト」をするので今週はちょっと変則的なのだ。中間テストの翌日に、講義もないのに演習だけするのは変だからね。午後は「解析学I」の演習のクラスに写真を撮りに行った。といっても、午前中に「集合と位相I」をやったのと同じ2年生のクラスである。

天気は崩れるかと思っていたが、夕方にはすっかり晴れた。

起床は5時40分。メシを炊き、弁当と朝食の用意をする。少しピアノの稽古をし、シャワーを浴びて出発。9時に大学に着く。

午前中は「集合と位相I」の演習。昨日の講義の出席者は少し少なかったが、きょうの演習はなかなかの入り。中間テストを間近に控えているからかな。午後は大学院のゼミ。キューネン『集合論』、メタ数学的考察を展開する第IV章にとりかかる。ここはいい加減に済ませるとあとの理解がわやくちゃになるので慎重にいく。訳本の誤記を見つけた。原書と第1刷にあった間違いを第2刷で直したつもりが直りきっていなかったケースである。それでなくても第3刷の発行を受けて正誤表を改訂しなくてはならん。

水曜は定例の休肝日。夕食後、肉じゃがの作りおきをする。

長い連休が明けた。とても気持ちのよい快晴。連休中にこんな日があればよかったのに。

月末をまたいだ連休が明けたということは、つまり通常は月末と5日に設定されているいろいろの料金の引き落しが今日に集中することを意味するのだった。また給料日までぴぃぴぃ言ってにゃならん。まあ毎度のことだけどな。

午前中「集合と位相I」の講義。今年はベルンシュタイン・シュレーダーの定理の証明を講義ではやらないことにした。それでも、けっこう時間一杯まで喋ることがある。午後はメールに返事したり資料を作ったりの細々した作業をし、質問に来た学生さんに応対する。決して無為に過ごしてはいないのだが、いろいろやりかけの勉強はちっとも手につかず、夕方には「こんなことじゃいけない」と、妙に気分が沈んでしまった。

この5月からピアノのレッスンは火曜日の夜7時半からに替わった。時間が遅いのでいったん帰宅して夕食をとって、家で少しおさらいをしてから行く。ピアノのおかげで、夕方の沈んだ気分はどうにかリセットできた。

6時に起床。きょうも洗濯のあと自転車で外出。道後公園前から南へ進路をとって畑寺、そこから四国霊場第五十番札所の繁多寺に行ってみる。明るく広い境内をもつ、静かなたたずまいのお寺だ。シーズンに来たら桜がきれいなことだろう。

茜屋に寄って「ぴり辛味噌つけめん」を昼飯に食う。この「て日々」に記録が残っている2013年6月30日が最後だとしたら、6年ぶりということになる。ジャズボーカルの流れる店内のようすは以前と変わらないように見えた。変化があったとすれば、俺の方に少しあった。なにしろ、茜屋に一人で来るのは初めてだ。

昼食後は久米のブックオフをちょっとだけ覗き、引き返して石手寺にお参りする。石手寺には何度も来ているが、ここが四国霊場第五十一番の札所である。繁多寺とは対極にある、賑やかな雰囲気のお寺だが、きょうはそれほど参拝の人も多くない。仏さまと弘法さんに手を合わせ、鐘を撞き、ベンチに腰掛けて頭をカラッポにしてみる。(まあ、そんなことしなくても普段から頭はカラッポみたいなもんだがな。) 伊佐爾波神社にもお参りしようかと思ったけれど、自転車を置く場所がわからないので、今回は見送り、道後をかすめて家へ帰る。

夜、雷が鳴り、雨が降った。しかし連休の後半に天気がよかったのは助かった。おかげで長い連休を心身とも調子を崩さずに過ごせた。ありがたいことだ。

午前中少し大学で細々した用事を済ませる。午後は家でダラダラ過ごした。夕食に野菜炒めを作ったらけっこう美味しかった。この連休で少し太ったかもしれないので、どこかで埋め合わせをせねばならない。

きょうもいい天気で嬉しい。土曜日なので朝から温泉に行った。陽のあたる露天風呂はとても気持ちよかった。

午後は文庫本と水筒をもって城山へ、県庁裏のルートを歩いて登った。目的は戸外の爽やかな風の通る場所で昨日買った『隠れていた宇宙』の第9章「ブラックホールとホログラム」を読むことだ。本丸広場にもかなりの観光客が訪れているが、サクラの木陰の椅子を確保でき、暑くもなく寒くもない心地よい空気のなかで、上機嫌で本を読み始めたのだが、この時期のこととて、顔の前に小バエが飛んでくる。なにも顔の前を飛ばなくても、頭の上でも背中のあたりでも股の間でも、いくらでも飛ぶところはあるだろうに、払っても払っても顔の前に戻ってくる。俺の顔からよほど良い匂い(ただしハエにとって)でも出ているのか、あるいはブラックホールや情報の物理にことさらに興味のある(そして漢字の読める)ハエなのか、とにかく目の前をふらふら飛び回るもんで、読書に集中できない。本の内容は面白いから、通り過ぎる観光客はそれほど気にならないが、このハエには弱った。それでも小一時間を過ごして、売店のビールを一杯飲んで歩いて東雲口へ下山。ロープウェイ街、大街道、銀天街と歩いて回り、堀之内公園を経由して帰宅。2時間半ほどの散歩であった。『隠れていた宇宙』の第9章は帰宅してから読み終えた。『ブラックホール戦争』の主な論旨と同じ話題なのだが、ずいぶん難しく感じた。まあ、本当の詳細はそれどころじゃない難しさなんだろうけど。

いい天気だ。10時すぎに出かけ、自転車屋でサドルを交換してもらった。先月だったかに盛大にコカシたときにサドルとサスペンションの接合部が割れてしまっていたのだ。特に問題なく乗っていたのだが、いつ危険な目に遭うかわからないから整備しておくにこしたことはない。交換してもらった新しいサドルのほうが座面がソフトなので、乗り心地も向上した。そのあと、大学で少し連休明けの授業の配布物の用意などをしてから、13時ごろから道後へ行ってみた。さすがに観光客が多い。

からくり時計前の広場にテキ屋がならんでちょっとした屋台村になっている。昼飯がまだだったので三津浜焼を食う。三津浜焼というのは広島風お好み焼きによく似た食べものだ。ふんわりしていてなかなか美味しかった。からくり時計前の足湯は混雑しているので大和屋の足湯を使いに行った。道後温泉本館は30分待ちと表示が出ている。入浴待ちの人の長い列を横目に、飛鳥乃湯泉近くの道後麦酒館別館という新しい立ち飲みバーへ行って、地ビールを2杯飲んだ。なんだかんだ、初夏の観光地はなかなか眼福だった。

16時すぎに家に帰って、シャワーを浴びてリラックスした気分になったところで、改めて連休明けの講義の準備に取り組み、18時ごろまでかけてノートを仕上げた。夕食後、20パーセント引きセールをやっているというブックオフに行って、ブライアン・グリーン『隠れていた宇宙』ハヤカワ文庫版上下巻を合わせて736円で入手。

朝6時起床。ようやく晴れた。朝食をとり洗濯をして、8時すぎに自転車で出かける。目的地は円明寺と太山寺。それぞれ四国霊場第五十三番、五十二番の札所だ。

まずいつもの温泉の前の道を北上して和気の円明寺に着く。思ったより近く感じた。さほど広くない境内には、連休とて、お遍路さんがけっこういた。御本尊の阿弥陀如来に手を合わせる。境内の隅に、潜伏キリシタンの礼拝に使われたと言い伝えのある「キリシタン灯明」がひっそりと残されている。なるほど十字架に見えないこともないし、浮き彫りの像がマリア観音だと言われれば、そうかな、と思えないこともない。しかし灯明には見えなかったな。

なんだか妙に綺麗に整備された県道を西へ移動すると、15分足らずで太山寺の門前に至る。鎌倉時代の建造になるという仁王門の横を過ぎて、自転車を押して坂を登る。けっこう汗をかきはじめた頃に、本堂前の石段が見えてくる。集落の中にあり、おそらくかつてはコミュニティの中心になっていたであろう円明寺に比較して、ここは山の上にあり、まあ実際にはそれほど街から離れているわけではないのだが、それでも周囲を360度、森の木立と野鳥の声に囲まれると、なんだか人里離れた深山幽谷の趣がある。本堂で手を合わせ、お線香を献じて、地獄絵図のある鐘楼で鐘をついた。

太山寺を後に、いま来た県道をさらに西へ。息を切らしながら峠を越えると、長いゆるやかな下り坂。下り終えれば、伊予鉄の三津と港山の中間地点あたり。明治《カール》の工場の近くだ。三津浜に海を見に行ってもいいが、きょうは帰ることにする。セブンスター三津店に寄ると、鶏手羽中のスティックが安かったので、明日以降に備えて1パック購入し、元家の近くをかすめるようにして帰宅。2時間ちょっとのサイクリングであったが、いい有酸素運動になった。

本当のところこういうレポートは写真入りでやるべきだし、昨年の中断より前には実際そうしていた。いいかげん、この新しいデザインの日記に画像を貼る手順を構築せねばならんとは思っている。スタイルシートを更新し、場合によってはJavaScriptで少し要素の属性を細工する。旧バージョンのページでやっていたことだから、いまのデザインでもできるはずだし、できるようにしよう。

昼食にはピザを焼いた。200グラムの粉から生地を打ち、発酵させるためにコタツを再稼動する。昼食後は少し昼寝した。夕食はラーメン。いつもと違って辛くない醤油味で、具は焼豚と水菜。なかなか美味しかった。しかし今日は全体に炭水化物ばかり摂りすぎた気もする。

なんだかんだで読書はあまり進まず、深夜になってようやく『ブラックホール戦争』を読み終えた。ブラックホールの熱力学と情報理論に関する論争が物理学的宇宙観を変革するに至った、その経緯を論争の当事者レオナルド・サスキンドが詳細に、わかりやすく語る。

この論争は、スティーヴン・ホーキングが1983年に開かれた談話会で「ブラックホールに落ち込んだ情報はブラックホールの蒸発にともなって永久に失われる」という見解を述べたのが発端だ。これまでは、古典論・量子論のどちらでも、情報は攪拌され姿を変えることはあっても失われることはないと考えられていたし、その仮説は物理学を支える支柱のひとつでさえある。ところが、ホーキングの見解は一般相対性理論と場の量子論に立脚したもので、反論の余地がないように見えた。この「ブラックホールのパラドクス」に、ひも理論にもとづくホログラフィック原理という、奇想天外と言うべき新理論が解決を与えるまでの一部始終がこの『ブラックホール戦争』で語られる。

ブラックホールに落ちてゆく情報は、一緒に落ちていく観測者から見ると、何の歯止めもなくひたすら落ちてゆくだけなのだが、ブラックホールの事象の地平面の外側にいる観測者から見ると、事象の地平面の付近に留まり、拡散して、やがてホーキング放射と共にブラックホールの外へ掃き出されるのだという。ブラックホールに落ち込んだ情報は失なわれるのではなく、事象の地平面上に留め置かれている。このアイデアを数学的・定量的に厳密に仕上げるために、空間領域の情報はすべて境界面上の情報で決まる、という「ホログラフィック原理」が導入される。

そうした一部始終を語る前に、ブラックホールのことや量子力学の基本についてもやさしい解説が加えられているし、議論が核心に迫るときにも、巧みな比喩で読者が理論のイメージをつかむのを手助けしてくれる。とても面白く、刺激的だった。

これは素人の愚考だが、リーマン面上での解析関数の挙動、正則領域上での調和関数の挙動が、そのリーマン面なり領域なりの(理想)境界上の情報で完全に決まることを思えば、無限遠の境界という2次元の広がりの上にこの3次元の宇宙のすべての情報が記録されているというのは、それほど突飛な発想ではないのかもしれない。

朝8時ごろ、遅めに起床。またしてもくもり空。なかなかいい天気にならないね。しかし雨は降らなかったので、毎月恒例、井手神社に行っておみくじを引いた。末吉。《待人 来る 驚くことあり》ぜひ来て驚かせてほしいものだが、俺が待ってる人って、いったい誰なんだろう。《学問 目標の情報を集め 全力を尽せ》これは「はい」と言うしかない。はい。

それから天山のイオンに足を伸ばす。水曜日は休肝日と決めているのでアルコール類は買わないが、アラビアータソースの瓶詰め、ペンネ、タバスコのハラペーニョソースを買う。それとドクターペッパーを一缶買ってフードコートで飲みながら、本を紐解く。昨日から レオナルド・サスキンド『ブラックホール戦争 — スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』(日経BP社2009年) を読んでいるのだ。なんだかSF小説みたいなタイトルだが、物理学において重要な意味をもったある論争を回顧するノンフィクションだ。とても面白い。が、なにしろ長い。全24章。530ページちょっとある。夜遅くまでかかって、きょうのところは第19章まで読んだ。明日読み終えてからもう少し詳しく書く。

朝食は昨晩の麻婆豆腐の残り。ひき肉がたくさん余ったので、夕食にはハンバーグを作った。チーズを乗せ、イオンで買ったアラビアータソースをかけて食べた。ハンバーグは塩が多かったのと、玉ネギの量が多いうえに刻みが粗かったゴロゴロ感で、肉の旨味が活きず、あまり美味しくなかった。残念なので、また近いうちに作ることにしよう。