て日々

2020年3月

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研究室のパソコンを置いている長机を新しいのと交換してもらえることになった。パソコンまわりがずいぶんスッキリした印象になったのはいいのだけど、古い長机も、夏に粗大ゴミの一斉回収があるまで、しばらくは部屋に置いとかないといけない。だから、部屋全体としては必ずしもスッキリしていない。

午前中は新しいデータサイエンス科目の教材づくりの相談。午後はPythonでロジスティック回帰のプログラムを書いて試すなどの実習。そのほか、受け持ち学生が面談に来たり、卒業生の上甲さんが研究室を訪ねてくれたり。夕食後、フジグラン松山に米を買いに行ってから、明日以降に備えて鶏肉の料理をした。定例の休肝日。

大学院ゼミ。Extが射影分解のとり方に依存しないことの証明など。久々のゼミなので、案の定、いろいろの定義を忘れていた。

夜はnCoくんと焼き肉を食いに行った。Garakta は開いていなかった。

Facebookで「フルートもジャズもいいけど、いまはサックスで吹奏楽やりたい」とつぶやいたら、思いがけずいろいろな反応があって、ちょっと嬉しかった。

倅は新しく買ってもらった電子辞書が嬉しくて仕方がないようだ。ジーニアス英和辞典、ロングマン英英辞典、広辞苑などの辞書のほかに、数学と物理の公式集、化学式集、さらには青空文庫や、漢文の名文集(読み下し音声つき)まで収録されている。たいへん充実したコンテンツである。倅に電子辞書を借りて、蘇軾の「春夜」をノートに抜き書きしてみた。

春宵一刻直千金
花有清香月有陰
歌管楼台声細細
鞦韆院落夜沈沈

(大意) 春の宵は一刻も千金に値する/花は清らかに香り月はおぼろに翳る/歌や楽器の音が楼台からかすかに聴こえ/鞦韆(ぶらんこ)のある中庭に静かに夜は更ける

これからのシーズンにぴったりの詩である。

大分の家本先生からキューネンの演習問題の解答がひとつ届いたので、かれこれ4年ぶりに解答集を更新した。臨時の休肝日。

今日も今日とて、朝食と弁当を用意して倅を送り出す。倅は休み中はこの調子で、10時半から19時半まで塾の自習室で勉強するらしい。塾に行くのは家にいると落ち着かないからだそうだが、勉強熱心なところは母親に似たようだ。

今日の昼間は、あのマエストロ大久保をはじめとして白石道明先生の教えを受けた吹奏楽徒たちが、キャメリアホールでコンサートを開く予定だったのだ。ググってみる限り中止の告知は見つからないし、「ウィルスが怖くて音楽ができるかぁ!」くらいの啖呵は日頃から切ってそうな人たちなので、ひょっとしたらと思ってコミセンまで行ってみたが、さすがに何もやっていなかった。まあ無理もない。市立中央図書館に寄って帰った。

その後、例によって堀端にサックスを持っていって一人で練習。

まずは何はともあれ、朝食と弁当を用意し、倅を塾に送り出す。洗濯を済ませたあと、ボンヤリしていても仕方がないので、涌井良幸・涌井貞美『Excelでわかる機械学習超入門』(技術評論社)の第5章を読んで数式の導出をなぞる。理屈の大筋が理解できたので、みよう見まねでニューラルネットワークのプログラミングということをやってみた。お手本はExcelのシートで計算するのだが、うちのパソコンはDebianだからExcelなどない。本で説明されている手順を自分なりにPythonで書いてみた。やってみると、なかなか面白い。

倅は月曜の朝までうちにいることになった。

天気がよい。午後、堀端でサックスの練習。それからまつちかBALでワインを少し飲む。

夜、倅が泊まりに来た。娘のところで友人たちがお泊まり会をやるので遠慮したらしい。ふむ。

午前中、県立図書館に行く。人工知能についての本や、産業革命についての資料を借りた。

ある本(詳細は後日)には、「人工知能が仕事を奪う」とか「人工知能 vs 人間」という図式はミスリーディングで、人工知能はあくまで道具であるから、それを用いて人間が何をしたいか、が問題なんだ、とあった。

それはまったくそのとおりなんだけれども、産業革命の歴史を繙けばわかるとおり、新しい技術が産業構造を変えて、人々の仕事を奪うというか、働き方を組み替えてきた、そのことは厳然たる事実である。モノゴトをいくぶん単純化していえば「新技術を用いて人間が何をしたいか」というときの、何か新しいことをする「人間」と、「新技術が人間の仕事を奪う」というときの、仕事を奪われる「人間」とが、階層に分離されてしまっている。そこに問題がある。

もっとも、人工知能に関しては、ソフトウェアであり、しかもきわめてオープンな技術だから、学ぶ気さえあれば誰でも(易しくはないが)学ぶことができる。希望は学ぶことの中にある。俺もあなたも、決して他人事ではない。

今朝はまたずいぶん寝坊してしまった。昼食後に新しいカリキュラムについての打ち合わせ。教材開発ということを考えないといけない。新学期も近く、くたばっている場合ではないのだが、どうにも気力・体力が出てこない。

それはそうと、倅が県立高校に合格したとの知らせ。おめでとう。

先週に引き続きデータサイエンスだとか機械学習だとかについてゆるゆると勉強する。なにせ仕事だからな。

夜、Garakta に行ったら、思いのほかたくさんの人に会えた。

お昼前に京都アバンティの銀座ライオンに行って、エビスビールを飲み鶏の唐揚げとオムライスを食べた。バイト時代(もう36年前)の上司である西原さんにまた会えて嬉しかった。それから、午後の電車で松山へ戻った。帰りの電車もまあまあ空いていた。

電車で京都へ行く。予讃線の特急しおかぜも上りののぞみも空いていた。なにより、普段の日曜日の午後なら満員の嵯峨嵐山行きの山陰線が、驚くほど空いていた。よほど観光客が少ないのだな。子供の頃から山陰線には数え切れないほど乗っているが、こんなのは初めてかもしれない。

こんな時期にわざわざ京都までやってきた理由は、高校の部活のOBバンドの練習に、一度顔を出しておこうと思ったからだ。練習は例によってけっこうキツかった。いや、練習の雰囲気はとても和やかだし楽しいのだが、体力的にキツかったという意味ね。今年は6月27日に去年と同じスタイルで演奏会をするというので、また出演させてもらうことにした。今年はアルトサックスでの出演。今度はウチアゲにも行かせてもらうぞ。

朝のうち小雨。どうもこのごろ週末の天気がよくない。いつもの温泉は諦め、自宅でシャワーを浴びる。

午後には雨はすっかり止み、少しお日さまも見えた。きょうも堀端でサックスを1時間ちょっと吹く。そのあとは、一色楽器でコルクグリスを買ったあと、まつちかBALでワインを飲んだ。今夜は東京から女性フルーティストが来てグレッチでライブをやる予定と聞いていた。ライブのあとにセッションがあるはずで、フルートを持って参加するのもいいかなと思ったんだけど、いまの自分の気持ちがすっかり「サックスで吹奏楽」なもので、迷ったけど行かなかった。そのかわり、というのも変だけど、夕食後は Garakta で飲んだ。

データサイエンスや機械学習の勉強もせにゃならん。あー楽器(サックス)が吹きたいと思いながら、一日中、最小二乗法やら最急降下法やらラグランジュの未定乗数法やらの勉強をした。いろいろな本を参照しながら、こんなふうに統計の理論や機械学習のアルゴリズムを勉強するのは楽しいが、それらをまとめる位置づけの、肝心のデータサイエンスの概論が、どうも面白くない。先が思いやられる。

快晴である。午前中は後期日程の入試業務。といっても、俺は試験監督の補欠で、特に出番なく、試験場本部に控えているだけで終わった。

夕方、いつもの医者へ行く。

パオロ・セラフィーニ(Paolo Serafini)というイタリアの数学者(ウディネ大学に2016年までいたというから、ディクラニアン先生の元同僚)の «Mathematics to the Rescue of Democracy» という本を取り寄せた。社会的選択理論といって、選挙制度の背景にある数学理論を述べた本らしい。時間と体力が許せば、こういう本を学生たちと輪読するセミナーをやってみたい。

昨日ミーティングがあった件で書類を提出しに松山大学へ行った。ここのキャンパスは、自分が学生時代を過ごしたころの立命館大学衣笠キャンパスに佇まいが似ていて好きだ。

楽器屋さんから手紙が来た。ピアノ教室のお休みは今週までだと思っていたら、なんと3月いっぱい休校を続けるとのこと。なんとまあなんとまあ。俺たち生徒はまだいいけど、先生たちのギャラはどういうことになるんだろう。

早朝、というより真夜中に、金縛りに遭った。金縛りというのは頭が目を醒ましたつもりでいるのに身体は眠ったままでいたがっている状態なのだと聞いていたが、まさにそんな感じで、自分がどんな姿勢で寝ているのかはっきり意識できるのに指一本動かせないような、気色悪い状態が、たぶん本当は一瞬なのだろうが、主観的にはかなり長い間続いた。ああこれは金縛りだなと寝ながらにして理解できたので、恐怖はなかったが、なんだか疲れた。

夕方から、後期に行く非常勤講師の業務内容にかかわるミーティング。そのあとは、ウィルス騒ぎのおかげでピアノのレッスンがないので、所在なく Garakta で他の常連たちと飲む。

倅を塾に送り出し、自分は歩いて大学へ行く。春休みであり、またウィルス騒ぎの渦中でもあり、キャンパスには学生さんが少ない。近隣の小中学校も休業しているから、大学は気味が悪いほど静かだ。研究室にいると、ちょっとビックリするような情報が転がりこんできたが、これについてはまだ内緒。

いい天気だ。午前中、毛糸のセーターとベストを洗濯。昼食後、サックスを持って歩いて出かける。コートなしで出たがそれほど寒くない。千舟町のヤマハでスワブとリードを買い足し、お堀端でサックスに少し息を入れる。堀之内公園には、散策する人たちや、球技を楽しむ子供たち。春らしくのどかな、いい日曜日になった。夜はまたまた倅が泊まりにくる。晩飯をこちらで食うことになったので、豚肉を買ってきて生姜焼きを作った。

このごろ不安と懐かしさが奇妙に混交した怪しくも魅力的な夢をよく見る。今朝もそんな夢だった。曇り空。いつもの温泉に行く。午後は家にこもって昨日ダウンロードした «Programming for Computation — Python» を読んだ。夕方には若い友人のうこと少しチャットした。

午後に会議と打ち合わせが3つあった。それ以外の時間はSvein LingeとHans Petter Langtangenの «Programming for Computation — Python» (第2版、2020年) という本を読んでいた。Pythonのプログラミング入門と数値計算法の解説を兼ねた本であるらしい。最初のほうを見てみたが、英語がそれほど得意でない俺でも読める。プログラミング入門としての情報量も適切だと思う。ただし、読者層は数学徒を想定していると思われる。それと大切なことは、PDF版とEPUB版はCC BY-NCライセンスで無償公開されている。さっそくPDFをダウンロードして家のパソコンでも読めるようにしよう。

早めに起きて自分と倅の朝食と弁当を作る。倅が塾へ出かけるのに合わせて家を出て、歩いて大学へ行く。天気は悪くないが意外に寒い。こういうときはよく右膝にダメージがくる。右脚を軸にして方向転換しようとすると膝に痛みが走るのだ。

今夜も倅がこっちに泊まるという。ただし、夕食はあちらの家で食ってから来る。それで俺のほうは夕食は外食で済ませることにした。例によってフジグラン松山のフードコートに行って「れんげ」のあんかけチャーハンを食い、レディ薬局でバンテリンの膝サポーターを買った。

朝は、雨である。電車で大学に行く。学部の会議が開かれる昼すぎには雨が止んだ。こういうとき、普段なら歩いて帰るのだが、大学最寄りのスーパーで米を5kg買い、抱えて長時間歩くのはちょっとつらいので、帰路も電車を利用した。

空いた時間にJ.A.パウロス『数学者の無神論 — 神は本当にいるのか』(松浦俊輔訳、青土社2008年)を読む。

水曜日は休肝日。急遽、「あちらの家」の事情で、倅が泊まりに来ることになった。

ピアノのレッスンはない。晩飯がわりにオレギョで餃子を食いビールを1杯だけ飲んで、シソ餃子を2人前テイクアウトして Garakta に差し入れ。常連仲間と食いものをシェアしつつ、ウィスキーを2杯飲んだ。

コートを着ずに大学へ行った。昼のうちは、春らしい陽気でとてもよかったが、夜の帰り道が寒かった。

新年度の卒研ゼミ生が確定。フジタのゼミは4人。寺澤順『現代集合論の探検』(日本評論社)を読むことにした。

臨時休肝日。

あっという間に月が改まって弥生三月である。きょうも一日けっこうだらだら過ごした。昨年秋に買ったLenovoのYOGABook C930は、結局自分では使わない。仕事以外のシーンでWindowsを使う気にならんのだ。それでこの機材は妻に譲ることにした。あと、昨年同様、6月の高校のOBバンドの演奏会に出ることにした。